夜の闇の中、張小梅(ちょうしょうばい)は周青竹(しゅうせいちく)にキスをし、抱きしめた。彼女はついに自分の気持ちを抑えきれず、周青竹に長年秘めていた想いを告白する。外では、崔声(さいせい)と宝寧(ほうねい)が花火を打ち上げ、美しい夜を祝っていた。二人が外に出ると、張小梅はまだ周青竹を抱きしめたまま、共に花火を眺める。突然、崔声が宝寧の妹が好きだと大声で宣言し、宝寧は激怒して崔声を追いかけ回し、場は混乱とドラマに満ちた状況になる。
夜が明け、周青竹が家を出ると、玄関に竹の葉が数枚落ちているのを見つけ、動揺する。彼はその意味を深く理解しており、急いで太子・李燁(りよう)に会いに行く。李燁は既に周青竹が張小梅の屋敷にいたことを知っており、この機会を利用して張小梅と安郡主(あんぐんしゅ)を結婚させようと企んでいた。それが自分の利益になると考えているからだ。李燁がこの計画を提案すると、周青竹は強く仮対し、立ち去ろうとするが、李燁に毒を盛られてしまう。さらに、李燁は周青竹の名で張小梅と安郡主の結婚の招待状を出し、張小梅に周青竹を諦めさせ、周青竹を自分の元へ戻そうとする。
毒を盛られた周青竹は張小梅の屋敷に戻る。張小梅は既に発送された招待状を見て、周青竹が勝手にしたことだと誤解し、激しく問い詰める。周青竹は弁解もできず、ただの人間であり、張小梅を助けることはできない、安郡主と結婚するのが一番だと、心にもないことを言う。これを聞いた張小梅は激怒し、周青竹の言う通りにするが、二度と自分の前に現れないでほしいと告げる。この言葉に、周青竹は涙を流すが、それでも要求を受け入れ、背を向けて去っていく。
第9話の感想
第9話は、張り詰めた緊張感と切ない展開が印象的でした。張小梅と周青竹の想いが通じ合ったのも束の間、李燁の策略によって二人が引き裂かれていく様子は見ていて辛かったです。特に、周青竹が毒に侵されながらも、張小梅を想って嘘をつくシーンは涙なしには見られませんでした。誤解から生じた二人の決別は、今後の展開に大きな影響を与えるでしょう。また、崔声と宝寧のやり取りは、重苦しい雰囲気の中で一服の清涼剤のような役割を果たしていました。しかし、それすらも李燁の策略の一環である可能性を考えると、油断できません。それぞれのキャラクターの思惑が複雑に絡み合い、物語はますます混迷を深めていく予感がします。次回の展開が待ちきれません。
つづく