【あらすじ】

南慶(けい)帝朝廷で繰り広げられる権力闘争の新章。范閑(ファン・シエン)が収賄疑惑に直面する中、陳萍萍(チェン・ピンピン)の不可解な行動と秦業(チン・イエ)の意外な援護が事態を複雑化。戴(ダイ)公公の処刑をきっかけに、都察院を利用した李承澤(リー・チェンザー)への逆襲が始動する。しかし慶(けい)帝帝の最後の一言が、全ての思惑を翻弄する。権謀術数の渦に巻き込まれる者たちの運命は?

『慶余年2』第10話ネタバレ!麒麟児が朝廷で暴く権力の闇 慶(けい)帝の思惑と李承澤(リー・チェンザー)への逆襲劇

「枢密院の椅子が物語る闇の力学」

枢密院正使・秦業(チン・イエ)が軍服をびしっと決めて朝堂に立つ姿は、さすが南慶軍部の最高権威。慶(けい)帝が特別に用意した椅子に座るのはこの男と宰相・林若甫(リン・ルオフー)だけ。皇子たちすら立ったままだという異例の待遇に、端で見つめる范閑(ファン・シエン)の眉がひくっと動く。

「おいおい、岳父様の威光ってここまで来てるのか......」

林若甫(リン・ルオフー)が悠々と歩みを進めるたび、両脇の官僚たちが腰を折る勢さまで媚びを売る。太子・李承乾(リー・ショウケン)さえ薄笑いで挨拶するほどの影響力。しかしその視線の先には、車椅子の陳萍萍(チェン・ピンピン)を押す范建(ファン・ジエン)の姿が。汗だくで坂道を登る養父を見て、范閑(ファン・シエン)は車輪に手を添える。

「この車椅子、何か仕込まれてませんかね?」

「笑わせるな。ただの鉄塊だよ」

陳萍萍(チェン・ピンピン)の冗談が、後に重大な伏線となるとはこの時まだ誰も知らない。朝議が始まると、左都御史・頼名成(ライ・ミンシュン)がいきなり范閑(ファン・シエン)を弾劾。収賄の疑いをかけられるが、慶(けい)帝が取り出したのはあの有名な「奸臣当道、何罪之有」の八字書。場が騒然とする中、陳萍萍(チェン・ピンピン)が突然「范閑(ファン・シエン)が悪事を働いた可能性はある」と発言!?

「陳院長!?」思わず声を上げそうになる范閑(ファン・シエン)を制したのは、意外にも秦業だった。

「北齐の聖女を手懐けた功績は国威発揚だ!男女の情事に国策を賭けるとは我が南慶らしい!」

「いや、それはただの誤解ですって!」赤面する范閑に、重臣たちの忍び笑いが漏れる。

証人として引きずり出された戴(ダイ)公公が震え上がる様を見て、范閑は冷静に助命を進言。しかし都察院が暴いた罪状の数々に、林若甫と頼名成(ライ・ミンシュン)の舌戦が勃発。最終的に慶(けい)帝が下した裁決は──まさかの死刑宣告!その瞬間、范閑の瞳に炎が灯る。

「次は貴様の番だ」李承澤へ向けた無言の挑戦状。陳萍萍が取り出した貪官リストを盾に、都察院を操り皇子を追い詰める巧妙な罠。しかし慶(けい)帝が最後に放った言葉が全てを覆す。

「自分の息子に手を下すつもりはない」

玉座の影で交錯する皇帝の思惑。范建(ファン・ジエン)と陳萍萍の緊迫した視線。そして林婉児(リン・ワンアル)への想いを胸に、夜の宮殿を歩む范閑の背中に、次なる戦いの予感が忍び寄る......

つづく