あらすじ

科挙改革に挑む范閑(ファン・シエン)は義父からの不正名簿を突き返すが、二皇子の二重罠に陥る。慶(けい)帝帝の密かな後押しを得て権力者たちと対決する中、路上の貧乏書生との出会いが運命を変える。一方北齊から帰還した范思轍(ファン・スージョー)らが新たな情報を持ち込み…。権謀術数渦巻く春闈戦争がついに始動!

【慶(けい)帝余年2第18話ネタバレ】麒麟児が権力の罠を蹴散らす!春闈改革に命懸けの范閑(ファン・シエン)、慶(けい)帝の後ろ盾で逆襲開始

「お前が潰れるのが見たいだけだ」

林若甫(リン・ルオフー)が差し出した春闈(科挙)合格者名簿を前に、范閑(ファン・シエン)の拳が震える。机の上の紅茶が波紋を広げるように、都中の権力者たちの欲望が蠢き始めた。

「范様、これは百年続く『慣例』ですぞ」

范府の書斎に響く林若甫(リン・ルオフー)の声に、初夏の風すら凍りつく。科挙を牛耳る貴族たちの名簿受け渡し──この腐ったシステムに、現代の記憶を持つ范閑(ファン・シエン)は激しく反発する。しかし義父の目には、愛娘・林婉児(リン・ワンアル)との婚約を盾にした脅迫まじりの慈愛が浮かんでいた。

「面白い。范閑(ファン・シエン)が清く正しくあろうとするほど、わが手駒が躍る」

二皇子・李承澤(リー・チェンザー)が葡萄を口に放り込みながら嗤う。都中の屋敷に張り巡らされた蜘蛛の巣が、科挙を舞台に范閑(ファン・シエン)を締め上げようとしていた。彼の策謀は単純明快、范閑(ファン・シエン)が名簿通りに不正を働けば即座に弾劾奏上、拒否すれば貴族勢力を敵に回す二重罠だ。

しかし誰も予期せぬ動きが発生する。深夜の紫禁城に単身乗り込んだ范閑が、なんと慶(けい)帝直々の後ろ盾を手に入れたのだ!「この改革、朕が面白いと思う」という皇帝の一言が、波乱の幕を切って落とした。

「失礼だが、この名簿は要らん」

翌朝、東宮で太子・李承乾(リー・ショウケン)に名簿を叩きつける范閑。続いて秦恒(チン・ヘン)の差し金を跳ね除け、ついには林若甫の元へ書類を送り返す。その背中には、路上で出会った貧乏書生・楊万理が冷たい饅頭を頬張る姿が焼き付いていた。

「お父上、科挙は叶姉妹が夢見た『平等』の最後の砦です」

婚約破棄をちらつかせる義父に、范閑(ファン・シエン)が静かに語りかけるシーンで視界がゆらぐ。ここで初めて明かされる叶軽眉の石碑に刻まれた文字──「才能ある者全てに門戸を開け」というメッセージが、母から子へ受け継がれた改革の魂を浮かび上がらせる。

つづく