主人公の紀星は、広華グループの新入社員。早くマンションの頭金を貯めたい一心で、夜遅くまでプロジェクトの調査報告書作成に励んでいた。徹夜明けの朝、母親からの結婚を急かす電話にも「今は頭金の方が大事」と返し、会社へと向かう。この日はグループの上層部から韓廷が新しく就任する日だった。
紀星は地下鉄の故障で遅刻しそうになり、慌ててシェアサイクルに飛び乗る。信号ごとに焦りながら急ぐ途中、邪魔な男に阻まれ、避けようとした拍子に、近くを走っていた配達員が高級車に接触してしまう。
その高級車に乗っていたのは、まさに韓廷だった。彼は最初、配達員が悪いと思っていたが、すぐに紀星が戻ってきて謝罪し、連絡先を残して賠償の申し出をした。紀星はそのまま会社へ急いで行った。実は韓廷にとって紀星は中学時代の憧れの女性だった。再会に驚き、運転手に追及をやめさせた。窓にはフィルムが貼ってあったため、紀星は車内に韓廷がいることに気づかなかった。
会社に着いた紀星は、上司が自分の作った資料でプレゼンをしているのを目撃する。以前から上司に成果を盗用されることがあったため、今回はわざと小さなミスを仕込んでいた。経験豊富な韓廷はすぐにそのミスに気づき、上司に質問。窮地に陥った上司に対し、紀星は堂々と説明を行い、上層部から高い評価を得る。
その夜、紀星は上司の曽荻から、重要な顧客との会食に同席するよう指示される。着飾って会場に向かうと、そこには韓廷の姿もあった。顧客との麻雀で、紀星は鮮やかな腕前を披露。韓廷は10年前、紀星とトランプをした時のことを思い出す。当時も彼女の頭の回転の速さに驚かされていた。
紀星が連勝すると、隣の男性が下心ありげな視線を向ける。それを見た韓廷は、紀星のいるテーブルに近づき、上司に耳打ちする。その後、紀星は上司に呼ばれて席を外した。紀星は見事な立ち回りで顧客に好印象を与え、自社製品のアピールにも成功。韓廷も彼女の活躍を静かに見守っていた。
第1話 感想
「星より輝く君へ」第1話は、テンポの良い展開と魅力的なキャラクターで視聴者を惹きつけました。主人公・紀星のひたむきな努力と、仕事のできる姿は爽快感があり、応援したくなります。一方、偶然の再会から始まる韓廷とのロマンスにも期待が高まります。
物語は、紀星の慌ただしい日常からスタート。マンション購入という現実的な目標を持ち、仕事に打ち込む彼女の姿は共感を呼びます。上司に成果を盗用されるという理不尽な状況にも、冷静に対処し、実力で認められるシーンは痛快でした。韓廷との再会はまさに運命的なものを感じさせ、今後の展開への期待感を高めます。
韓廷は、一見クールな印象ですが、紀星への想いを秘めている様子が垣間見え、そのギャップが魅力的です。また、紀星の上司の狡猾さや、顧客の男性の下心など、脇役たちの存在も物語に深みを与えています。
つづく