紀星は酔ってしまい、韓廷の足にしがみつき帰らせまいとします。韓廷は10年間片思いしている彼女が夢の中で涙を流し、他の男の名前を呟き、「別れたくない」と泣き叫び、酷い元彼に謝り、もう起業はやめて一緒にいると言うのを聞いてしまいます。韓廷は意地悪く「別れよう」と返すと、紀星は目を閉じたままさらに激しく泣きました。
翌朝、紀星はしょんぼりと部屋から出てくると、3人の親友がソファに座り、昨夜の酔態を話していました。彼女は寝言だけでなく、歌を歌ったり、夜中にリビングで泣き叫んだり、皆に一緒に飲もうとせがんだそうです。全て韓廷は見ていました。恥ずかしい出来事でしたが、今の紀星にとって韓廷は重要ではないので、気にせず邵一辰のSNSをチェックしますが、ブロックされていました。
紀星はベッドに横たわり、失恋を悲しもうとしますが、韓廷から仕事の進捗や企画について立て続けにメッセージが届きます。紀星は仕方なく起き上がり、今は仕事しかないと思い直します。栗俐と塗曉檬は紀星の失恋について話し、邵一辰の性格からして、今回は本気の別れだと感じます。しかし、韓廷は紀星にとって幸運の使者であり、人生の辛い時にいつもそばにいてくれるのは良いことだと言います。
チウズは親友の失恋を知っていて、元々邵一辰に好意を抱いていたので、この機に病院へ頻繁に通い、仕事にかこつけて邵一辰と会う機会を増やします。
韓廷の腹心は姉の動向を報告します。姉もチームを組んで3Dプリンターの開発をしているため、星辰への追加投資をやめるよう進言しますが、韓廷は却下します。彼は自分の目は確かだと語り、星辰には短い過渡期が必要なだけだと言います。
紀星は年間計画表を作成し、韓廷に提出します。韓廷は彼女が失恋から立ち直ったか気になり、食事に誘いますが、紀星はすぐに断ります。これまで海外出張で機会がなかった韓廷ですが、今はやっと近くにいられるチャンスが来たので、少しでも気を抜くと誰かに先を越されるのではないかと焦っています。
韓廷は考え抜いた末、得意な海鮮粥を作り、保温容器に入れて紀星に届けに行きます。そこで紀星の母親に会い、蘇之舟と間違えられますが、韓廷は意外にも壊れた実験室の水道蛇口を修理します。紀星の母親は韓廷に好印象を持ち、WeChatを交換します。
昼、紀星と母親、そして韓廷は一緒に食事をします。水道修理で服を濡らした韓廷は、紀星の母親から紀星のカーディガンを貸されます。韓廷がピンク色でキャラクターのついたカーディガンを着ているのを見て、紀星は面白がります。
第10話の感想
第10話では、紀星の失恋をきっかけに、韓廷の秘めた想いがより一層強く描かれています。紀星は邵一辰との別れに深く傷つき、仕事に打ち込むことで現実逃避を試みますが、韓廷はそんな彼女のそばに寄り添い、陰ながら支えようとします。酔った紀星が他の男の名前を呼ぶシーンは、韓廷の切ない片思いを象徴するようで、胸が締め付けられました。
一方、韓廷は冷静さを保ちつつも、紀星への想いを抑えきれなくなっている様子が見て取れます。紀星の仕事ぶりを高く評価し、追加投資を継続する決断は、ビジネス上の判断だけでなく、彼女への個人的な感情も影響しているのではないでしょうか。紀星のために海鮮粥を作るなど、不器用ながらも献身的な姿は、長年の片思いの深さを物語っています。
また、紀星の母親との出会いは、韓廷にとって大きなチャンスとなる予感を感じさせます。誤解から始まった出会いながらも、水道の修理で好印象を与え、WeChatを交換するまでこぎつけました。母親公認となれば、紀星との距離も縮まるかもしれません。
つづく