韓おじいさんは韓廷を呼び出し、最近の噂話を持ち出し、曽荻こそふさわしい結婚相手だと主張しました。全ては姉の仕業だと分かっている韓廷は、曽荻との結婚など考えていないと明言し、数年前のドイツでの会社経営も全て自分の力で成し遂げたこと、誰にも頼るつもりはないと断言しました。
ドイツ視察から帰国した紀星は、星辰社の強みを慎重に分析し、現状と技術的特徴を総合的に判断した結果、今後は人工骨格インプラント事業に注力することを決定しました。この技術は国際的に大きな市場があり、星辰社の研究方向にも合致しています。社内会議で紀星はこの考えを社員に伝え、皆が奮い立ちました。明確な未来像を示されたことで、社員たちは一丸となって研究開発に取り組むことになります。
韓廷は待ちに待った紀星の誕生日、日付が変わる0時ちょうどに誕生日メッセージを送ろうと、足がしびれるのも構わず待ち続けました。そしてついに、時間ぴったりにメッセージを送信しました。朝目覚めた紀星は、最初に韓廷からのメッセージを受け取り、驚きます。塗曉檬は事前にホテルを予約し、誕生日らしい飾り付けをしていました。栗俐と塗曉檬は早くから紀星のプレゼントを用意していましたが、会社の入り口でチウズと邵一辰の姿を偶然見かけてしまいます。邵一辰は自らチウズの車のドアを開け、ケーキを渡すと、チウズは邵一辰にキスをしました。栗俐と塗曉檬は驚きを隠せません。
紀星の誕生日会が行われている真上で、チウズはあえてこのような行動を取り、邵一辰との関係を隠そうともしませんでした。あまりにもひどい仕打ちに、怒った塗曉檬と栗俐はチウズに詰め寄りますが、チウズは悪びれる様子もなく、好きな人を追いかけるのは当然だと主張します。傍らの邵一辰は、二人が付き合ったばかりで、自分からチウズにアプローチしたことを明かしました。
誕生日会は予定通り行われましたが、栗俐はチウズに今日だけは紀星を悲しませないようにと釘を刺します。塗曉檬と栗俐は紀星の気持ちを心配していましたが、紀星はすでに全てを見てしまっていました。邵一辰から別れを切り出されたとはいえ、紀星の心にはまだ邵一辰の居場所がありました。4年間も付き合ったのだから、簡単に忘れられるはずがありません。邵一辰がチウズと付き合っているのを見て、悲しまないわけがありませんでした。
紀星は知らないふりをして、誕生日会では笑顔で皆と食事をし、ろうそくを吹き消す段になると、チウズが誤ってろうそくを1本倒してしまいました。栗俐はすぐにろうそくを拾い、「歳歳平安」と言ってごまかしました。ろうそくを吹き消す時、紀星の目は涙で潤んでいました。それでも笑顔でチウズを祝福し、邵一辰とはすでに連絡を取っていないと説明した後、先に席を外しました。
追いかけてきた栗俐に、紀星は一人で歩きたいと言い訳しました。今起こったことを何事もなかったかのように振る舞うのは無理でした。栗俐もどうすることもできず、肖亦驍に何をしているかメッセージを送っているうちに、紀星の誕生日会でちょっとしたことがあったと伝えてしまいました。肖亦驍から連絡を受けた韓廷はすぐに紀星に電話をし、車で迎えに行きました。
第22話の感想
第22話は、紀星の誕生日という祝いの場で、彼女の元恋人である邵一辰とチウズの新たな関係が明らかになり、見ているこちらも胸が締め付けられるような展開でした。紀星の複雑な心境が繊細に描かれており、彼女の強さと脆さの両方が垣間見えました。
特に印象的だったのは、ろうそくを吹き消すシーンです。周りの友人たちは何も知らないまま、楽しい誕生日会を続けようとしていますが、紀星は一人、邵一辰とチウズの姿を思い出し、涙をこらえながら笑顔で振る舞う姿が切なかったです。4年間の交際を経て、別れたとはいえ、簡単に忘れられるはずがありません。ましてや、誕生日という特別な日に、元恋人が他の女性と親密な様子を目の当たりにするのは、どれほど辛いことでしょうか。
一方、チウズの行動には疑問が残ります。紀星の誕生日会が行われていることを知りながら、あえて会社の前で邵一辰と親密な様子を見せつけるのは、配慮に欠けているように感じました。好きな人を追いかけるのは自由ですが、TPOをわきまえることも大切ではないでしょうか。
つづく