蘇之舟が黄薇薇を面接した際、人材を引き留めるため、功績をあげれば年末賞与に加えて株も与えると約束したことが、仇となってしまった。黄薇薇はこの約束を盾に紀星に繰り返し反発していた。蘇之舟は謝罪するが、紀星は気にせず、むしろ会社に不満を持つ社員がいなくなるのは良いことだと考える。
東揚グループは朱厚宇の会社買収を狙っていたが、朱厚宇は要求額をつり上げ続け、買収は難航していた。競合の常河にこの会社を渡したくない韓廷は、裏で唐宋に指示し、朱厚宇を告発させた。結果、朱厚宇は当局に連行され、彼の会社は操業停止に追い込まれた。インターネットでこのニュースを見た紀星は、かつて朱厚宇に無理やり酒を飲まされたことを思い出し、彼が悪い人間であったことは認めるものの、多くの従業員が路頭に迷うことには同情を禁じ得なかった。
仕事後、韓廷に会いに来た紀星は、運転中の彼に、もし自分が将来東揚の利益を損なうようなことがあれば、同じようにされるのかと尋ねる。韓廷は真剣に首を振り、そんなことは絶対にないと約束した。
夜、韓廷は紀星の肩にもたれかかり、昔の写真を見せていた。ある写真に紀星の目が留まる。それは、彼女も持っているぬいぐるみだった。紀星は、誕生日プレゼントに母に買ってもらった時のことを思い出した。当時、棚には同じぬいぐるみが2つしかなく、紀星が1つ買った後、韓廷の母親もそれを買いに来たのだ。紀星は譲ってあげたという。つまり、韓廷の両親は紀星と出会っており、二人の縁は遥か昔から繋がっていたのだ。
韓廷の誕生日が近づき、紀星は特別なサプライズを計画する。誕生日に水族館へ韓廷を招待し、あのぬいぐるみが売られていた店で写真を見せる。紀星もその場所で撮った写真を持っていた。二人の不思議な縁を語り、紀星は韓廷にこれからの人生を大切に生きようと励ます。二人の縁は両親も既に認めており、天国で見守ってくれていると。
その後、韓廷は紀星を自分が子供の頃から通っている小さな餛飩屋に連れて行く。質素な店構えだが、韓廷にとっては特別な場所で、両親を恋しく思う時に来ていたという。紀星をここに連れてきたのは、彼女を自分の人生に深く迎え入れたいという証だった。
肖亦驍は栗俐を娘の学校の親子運動会に誘う。最近、栗俐から連絡がなかったため、娘からの誘いだと聞き、栗俐は参加を決める。夜、肖亦驍はこれまでの自分の行動を謝罪し、これからは全てを打ち明け、栗俐を受け入れると約束する。
退職した黄薇薇は、紀星が創業メンバーを追い出したなど、事実を歪曲した情報をネットや個人メッセージで拡散していた。会社で異様な雰囲気を感じた紀星と栗俐は、事の真相を知り、紀星は対策を練る。そして、社員会議を開き、会社の公式アカウントを使って製品を宣伝し、この騒動を逆手に取ってマーケティングを行うことを提案する。社員たちは紀星のアイデアに賛同し、それぞれの特技を生かして宣伝活動に力を注ぎ始めた。
第28話の感想
第28話は、様々な人間関係の転換点を描いた、心温まるエピソードでした。紀星と韓廷の幼少期からの不思議な縁が明らかになり、二人の絆がより一層深まる様子に感動しました。偶然の出会い、そして小さなぬいぐるみを通して繋がっていた運命。まるでロマンチックな映画のワンシーンを見ているようで、胸がキュンとしました。韓廷が紀星を自分の大切な場所に連れて行くシーンも印象的で、彼の真剣な想いが伝わってきました。
一方、ビジネスの面では、朱厚宇の失脚や黄薇薇による誹謗中傷など、厳しい現実も描かれています。しかし、紀星は冷静に状況を分析し、逆境を乗り越えようとする力強い姿を見せてくれました。ピンチをチャンスに変える彼女の機転とリーダーシップには、感服するばかりです。また、肖亦驍と栗俐の関係にも変化が見られ、今後の展開に期待が高まります。
つづく