朝、塗曉檬は路林嘉を呼び出し、あるお願いをした。路林嘉は甘い展開を期待するも、頼まれたのは医療機器の安全性に関するライブ配信への出演だった。少しがっかりしながらも、路林嘉は快諾した。
一方、韓廷は病室で紀星の記者会見の様子を見て、彼女の成長に目を細めていた。紀星は韓廷にオレンジを剥いて食べさせ、二人の親密な様子を韓廷の祖父が目撃する。祖父は紀星を認め、「おじいちゃん」と呼ぶように促し、二人のために「星と廷」の書を贈った。
祖父の見舞には韓苑も同行していた。祖父は韓苑に、韓廷が常に姉弟の情を大切にしていたことを伝え、過去のわだかまりを解くよう諭した。
翌日、紀星は韓苑を訪ね、間近に迫った取締役会への出席と、韓廷が提案する人材バンク計画への支持を依頼した。東揚グループの傘下企業としての一体感を強調し、共に努力する必要性を訴えた。韓苑は紀星の言葉に心を動かされ、出席を承諾した。
夜、紀星は医師に取締役会出席に関する注意事項を聞き、韓廷のための準備を整えた。車椅子や背もたれを用意し、彼の負担を最小限に抑えるよう配慮した。
取締役会では、人材バンク計画に対する意見が割れた。投資による利益への影響を懸念する声が上がる中、紀星は自ら計画と方案を説明したが、経験不足を指摘され、計画は否決されそうになった。その時、韓廷は立ち上がり、データを用いて紀星の方案の妥当性を証明した。韓廷の体に負担がかかるのを見た韓苑は、彼の提案を支持する決断を下し、採決の結果、計画は承認された。
今回初めて韓廷の味方をした韓苑は、会議後、他の株主から理由を問われた。祖父の言葉が心に響いていた彼女は、韓廷への支持を表明し、彼に逆らう者への警告を発した。
紀星は韓廷の回復のため、毎日骨付き肉スープを作っていた。少し飽きてきた二人だが、スープの重さを100グラムに近づけるゲームを考案し、楽しく飲み干した。
第39話の感想
第39話は、様々な人間関係の進展が見られた心温まるエピソードでした。特に、韓廷と紀星の絆、そして韓家一族の和解が印象的です。
紀星は、公私共に韓廷を支える献身的な姿を見せてくれました。記者会見での堂々とした姿、そして取締役会で韓廷の提案を支えるための周到な準備と熱意は、彼女の成長を強く感じさせます。韓廷もまた、紀星の努力を理解し、彼女を深く信頼していることが伝わってきました。二人の愛情は、オレンジの皮を剥いて食べさせる何気ない仕草や、スープの重さを競う微笑ましいゲームからも感じ取れ、見ているこちらも温かい気持ちになりました。
また、韓廷の祖父が紀星を認め、二人の関係を祝福するシーンは感動的でした。「星と廷」の書には、祖父の深い愛情と二人の未来への希望が込められているように感じます。さらに、韓苑が韓廷を支持する決断をしたことも大きな変化です。これまで確執があった姉弟ですが、祖父の言葉と紀星の誠意によって、ついに真の和解へと一歩踏み出しました。韓苑が他の株主に対して韓廷への支持を表明するシーンは、彼女の強い決意を感じさせ、今後の展開への期待を高めます。
つづく