紀星は組長から病院でのソフトウェア運用状況の確認を指示された。病院に着くと、医療システムのトラブルで患者たちがイライラしている状況に遭遇。紀星は自らシステムの点検と修復に取り組み、無事に復旧させた。なんと、そのシステムは韓廷の会社の製品だった。駆けつけた韓廷は紀星に感謝し、一緒に帰ることを提案するが、社内の噂を気にする紀星は丁重に断った。
この活躍が組長の耳に入り、彼はこれを利用して紀星をさらに追い詰めようとした。しかし、逆に曽荻から叱責を受け、紀星には開発部、市場部、営業部の一部業務まで押し付けられることに。当然紀星は納得いかない。組長は「エリートなら当然だ」と責任を押し付けるばかり。紀星は以前にオーバーヘッドした組長たちの会話を思い出し、これは自分を酷使するための方便だと悟ります。曽荻に相談するも状況は変わらず、紀星は退職を決意した。
辞表を提出した紀星に組長は嫌がらせをするも、紀星の決意は揺るがない。会社を出ると韓廷に会い、言葉は交わさなかったものの、韓廷は状況を察し、紀星に新しい面接の機会を用意してくれた。家で休む間もなく、紀星は後輩から3Dプリンタープロジェクトへの誘いを受け、同時に新田漁村での調査プロジェクトの依頼も舞い込んだ。
紀星は気分転換に新田漁村へ行くことを選んだ。そこで「偶然」韓廷と再会。韓廷は別の開発会社を勧め、好待遇だと教えてくれた。韓廷は漁村の診療所に「スマート歯科医小白」という製品を導入し、村民から好評を得ていた。そのソフトウェアの開発者である紀星は、自分の作品が役に立っているのを見て、心から嬉しく思った。
漁村で、紀星は交通事故で足を失った女性と出会う。彼女の力強い生き方に感銘を受けた紀星は、後輩からの3Dプリンタープロジェクトの誘いを思い出し、この技術で安価な義足を作れたら…と考える。ある夜、考え事をしながら眠れずに海辺を散歩していると、同じく散歩中の韓廷と出会う。二人は微笑み合い、それぞれの未来への希望と計画を胸に秘めていた。
第4話の感想
第4話は、紀星の成長と新たな可能性を感じさせるエピソードでした。理不尽な上司や過剰なワークロードに押しつぶされそうになりながらも、自分の信念を曲げずに退職を決意する彼女の強さに共感しました。会社という枠組みから飛び出すことで、新たな道が開けていく希望を感じさせます。
特に印象的だったのは、韓廷との関係性です。直接的な言葉は少ないながらも、紀星を陰ながらサポートする韓廷の優しさや、二人の間に流れる静かな信頼感が伝わってきました。漁村での偶然の再会は、運命的なものを感じさせ、今後の展開への期待を高めます。
また、3Dプリンタープロジェクトや新田漁村での調査など、紀星の前に複数の選択肢が現れたことも重要です。彼女は自分のスキルや経験を活かせる場を自ら選び取ろうとしています。これは、会社に依存するのではなく、自分自身の力で未来を切り開いていこうとする彼女の意志の表れでしょう。
つづく