あらすじ

夏侯惇(かこうとん)の死をきっかけに、司馬懿(しばい)は宗親たちから命を狙われる。曹丕(そうひ) は司馬懿を守るが、宗親たちの圧力に屈し、司馬懿を鄴城から遠ざける。司馬懿は反乱鎮圧のため青徐へ向かうが、曹丕の猜疑心は消えない。一方、司馬防(しばぼう)は息子の将来を案じ、曹丕に特別な願いを託す。宗親たちは司馬懿を失脚させるため、新たな陰謀を企てる。

ネタバレ

葬儀場での一触即発!

物語は、鄴城(ぎょうじょう)から始まります。宗親(皇族)たちが喪服に身を包み、夏侯惇(かこうとん)の霊前で泣き崩れています。そこへ、皇帝・曹丕(そうひ)が尚書台の大臣たちを引き連れて弔問に訪れます。宗親たちは司馬懿(しばい)を見るや否や、怒り心頭!剣を抜き、司馬懿(しばい)に斬りかかろうとしますが、校事府(こうじふ)の役人に制止されます。

宗親たちは地面にひざまずき、曹丕(そうひ) に「夏侯惇(かこうとん)将軍の無念を晴らすため、司馬懿(しばい)を処刑してください!」と迫ります。しかし、曹丕(そうひ) は冷静沈着。「太医の見立てでは、夏侯惇(かこうとん)殿の死因は病。司馬懿(しばい)のせいではない」と理路整然と反論し、宗親たちの訴えを退けます。そして、自ら夏侯惇(かこうとん)の霊前にて涙ながらに弔いの言葉を捧げます。

続いて司馬懿も進み出て、夏侯惇の霊に誓いを立てます。「私は、この身を賭して魏国のために尽くす!」その言葉は力強く、胸に響きますが、曹真(そうしん)をはじめとする宗親たちの表情は険しいまま…。

曹真(そうしん)の直談判、そして曹丕(そうひ) の怒り

魏宮(ぎきゅう)では、曹真(そうしん)が曹丕に直談判。「宗親一同、司馬懿の罷免を強く要求します!」曹丕は、「天下を動かすのは、時勢と人心だ」と諭しますが、曹真(そうしん)は納得しません。「40万の軍と宗親の忠誠を忘れるな!」と、脅しとも取れる言葉を口にします。

曹丕は宮殿を出たところで、待ち構えていた司馬懿と遭遇。軽蔑の眼差しを向け、冷たく言い放ちます。

司馬懿、絶体絶命のピンチ!

曹丕は宗親たちの圧力に屈し、新政策を廃止しようとします。司馬懿は「死んでも新政策を止めるわけにはいきません!」と必死に食い下がります。最終的に、曹丕は鄧艾(とうがい)に、問題となっている譙県(しょうけん)を避け、寿春(じゅしゅん)で屯田(とんでん)を行うよう命じます。そして司馬懿には、尚方宝剣(しょうほうほうけん)を授け、鄴城から離れて反乱鎮圧に向かうよう指示します。これは、司馬懿を都から遠ざけるための策…?

司馬懿、家族との別れと決意

司馬府では、老齢の司馬防(しばぼう)が、息子・司馬懿に「青徐(せいじょ)の地での平定は慎重に。やむを得ない場合を除き、武力行使は避けよ」と忠告します。妻の張春華(ちょうしゅんか)も、曹丕の真意を疑い、司馬懿の身を案じます。司馬懿は、曹丕の疑念を払拭するため、側室の柏霊筠(はくれいいん)を同行させることに。しかし、張春華(ちょうしゅんか)には「私は柳下恵(りゅうかけい)のように、心乱れることなく任務を全うする」と誓います。

曹丕の猜疑心、そして密命

魏宮では、曹丕が柏霊筠(はく れいいん) に印章を授け、「司馬懿の言動を毎日報告せよ」と命じます。柏霊筠(はく れいいん) は司馬懿の安全を保証してほしいと懇願しますが、曹丕は曖昧な返事をするのみ…。鄴城の外では、司馬懿が軍を率いて青徐へと出発します。

その夜、曹丕は悪夢にうなされます。目覚めた後、郭貴嬪(かくきひん)に「私は、兵権を渡す相手を間違えたのではないか…」と不安を漏らします。司馬懿に対する猜疑心は、消えることがありません。

郭貴嬪の秘めたる想い

翌日、郭貴嬪は校事府の汲布(きゅうふ)を呼び出し、「司馬懿を密かに守ってほしい」と依頼します。彼女の真意は…?

宗親たちの陰謀、そして司馬防(しばぼう)の覚悟

鄴城郊外の狩場では、曹洪(そうこう)や曹真たちが狩りを楽しんでいます。彼らは、司馬懿が青徐で失脚することを期待していますが、曹真はさらなる策を練っていました。「司馬防(しばぼう)が亡くなれば、司馬懿は喪に服すため官職を辞することになる。その3年の間に、朝廷を牛耳り、主導権を握るのだ!」

司馬府では、老いた司馬防(しばぼう)が、三男の司馬孚(しばふ)に支えられながら庭を散歩しています。司馬防は、息子のために、少しでも長く生きようと決意します。

司馬防、曹丕への最後の願い

翌日、司馬防は曹丕に謁見し、「私が死んだ後も、司馬懿が喪に服すことなく、国のために働けるようにしてほしい」と懇願します。さらに、遺書を曹丕に託し、司馬師(しばし)と夏侯尚(かこうしょう)の娘との縁談を認めてほしいと頼み込みます。曹丕は、これを受け入れます。

夏侯尚(かこうしょう)の苦悩、そして若き才能の出会い

夏侯尚(かこうしょう)の屋敷に、曹丕が訪れます。宴席で、曹丕は夏侯玄(かこうげん)に官職を与え、娘の夏侯徽(かこうき)と司馬師(しばし)の縁談を提案します。夏侯尚(かこうしょう)は驚きを隠せませんが、反対はしません。

曹真のもとで、夏侯尚は不満をぶちまけます。二人は、この縁談を止めることはできないと悟りますが、司馬懿を利城(りじょう)に留め置くことを誓います。

司馬師(しばし)と夏侯玄(かこうげん)、友情の芽生え

譙県郊外では、夏侯玄(かこうげん)と司馬師(しばし)が狩りで競い合っています。二人の若き才能は互いを認め合い、友情を深めていきます。一方、戦に勝利した司馬懿は、父が決めた縁談を知ります。すぐに鄴城に戻るべきか迷いますが、寿春にいる鄧艾(とうがい)を訪ねることにします。

登場人物:

  • 夏侯尚(かこうしょう):魏の将軍
  • 夏侯徽(かこうき):夏侯尚の娘
  • 郭貴嬪(かくきひん):曹丕の側室

いかがでしたか?第35話は、司馬懿の運命が大きく揺れ動く、波乱に満ちた展開でしたね!次回の更新もお楽しみに!

つづく