あらすじ
今回は、司馬懿(しばい)と諸葛亮(しょかつりょう)、それぞれの思惑が交錯し、緊迫した状況が続く中、孔明の命が残りわずかであることが示唆されました。司馬懿の女装という奇策、皇帝からの最後通牒、そして孔明の決断と、見どころ満載のエピソードでしたね。次回の展開からも目が離せません!
ネタバレ
妖艶!?司馬懿(しばい)、女装で孔明に迫る!
前回、孔明から女性物の服を贈られた司馬懿。なんと、その服を身にまとい、魏軍の兵士たちを引き連れて渭水のほとりに現れます。そして、兵士たちに諸葛亮(しょかつりょう)の「出師表」を朗読させるという、大胆な行動に出るのです!
これにはさすがの孔明も動揺を隠せません。蜀軍の将兵たちと渭水を挟んで司馬懿と対峙しますが、その姿はまさに挑発。司馬懿は、女装することで「戦を避ける臆病者」というレッテルを逆手に取り、孔明の心を揺さぶろうとしたのでしょう。孔明は司馬懿の真意を悟り、深く感じ入るも、激しい心の揺さぶりから喀血し、倒れてしまいます。
迫るタイムリミット!孔明の焦燥と司馬懿の決意
その夜、孔明は魏への使者から、司馬懿が自分の死後を案じていることを聞かされます。「自分がいなくなれば、司馬懿も用済みになる」と。この言葉に、孔明は焦りを感じ、新たな策を練ろうとしますが、体は限界に近づいていました。姜維(きょうい)たちは孔明の体を心配しますが、孔明は先帝から託された使命を果たすため、休むことを許しません。
一方、司馬懿もまた、星空を見上げながら孔明との対決を振り返っていました。天命を悟り、二人の勝負は天が決めることだと、どこか達観した様子です。
皇帝からの最後通牒!迫られる決断
そんな中、内官の辟邪(へきじゃ)が司馬懿の陣営を訪れ、皇帝・曹叡(そうえい)からの勅命を伝えます。曹叡は呉軍を撃退したことを告げ、司馬懿にも戦果を上げるよう督促。さらに、茱萸酒と不亀手薬(皮膚のひび割れを防ぐ薬)を贈り、重陽の節句を共に祝おうと誘います。これは、もし戦果を上げられなければ、洛陽に戻る必要はない、つまり死を意味する最後通牒でした。
さらに、曹爽(そうそう)が長安に向かい、司馬懿の兵権を奪うという情報も入ります。辟邪は、司馬懿がこのまま戦わなければ、洛陽に戻った後に悲惨な結末を迎えることになると忠告しますが、司馬懿は将兵の命を無駄にしないという決意を固めていました。
妻、張春華(ちょうしゅんか)の登場!
司馬懿が自陣に戻ると、なんと妻の張春華が!司馬昭(しばしょう)を殴ったことに怒り心頭の張春華は、司馬懿に鞭を渡して罰を求めます。司馬懿は、皇帝からの勅命の意味を説明し、自分には勝算があること、そして司馬昭の教育方針について語るのでした。
孤立無援の蜀軍、孔明の決断
蜀軍では、孔明が曹叡から司馬懿への最後通牒を知り、曹爽が司馬懿に取って代わることを危惧します。しかし、呉軍が敗北したという知らせが届き、蜀軍は再び孤立無援の状態に。諸葛亮はショックで気を失ってしまいます。
魏軍の兵士たちは、司馬懿に諸葛亮との対戦を求めますが、司馬懿は彼らをなだめ、曹叡に請戦の奏上を書いて時間を稼ぎます。
迫りくる別れ…
蜀軍の陣営では、病状が悪化した諸葛亮が、自分の死期が近いことを悟り、姜維に後事を託します。
一方、魏軍では、傷が癒えない司馬昭が父と共に戦場に出ようとしますが、張春華に止められます。
つづく