今回は、『三国志~司馬懿(しばい) 軍師連盟~』第65話のあらすじとネタバレをお届けします。

いやー、ついにあの諸葛亮(しょかつりょう)が…!孔明との長きにわたる戦いに終止符が打たれ、司馬懿の心境も複雑なようです。

諸葛亮の死、そして司馬懿の勝利…

蜀軍を追撃する司馬懿軍。しかし、途中で司馬懿は撤退を命じます。そう、これは諸葛亮の得意とする疑兵の計!「死せる孔明、生ける仲達を走らす」とはまさにこのこと。司馬懿は、歴史に名を残したと自嘲気味につぶやきます。

五丈原の蜀軍陣営に到着した魏軍が見たものは、もぬけの殻となった陣営と、風に舞う枯れ葉だけ…。諸葛亮の椅子に座り、その几帳面さ、そして才能に改めて感嘆する司馬懿。息子たちに、この光景を目に焼き付けておけと諭します。

諸葛亮への敬意を込めて、水で酒を代用し献杯する司馬懿。しかし、彼の胸中は穏やかではありません。最大のライバルを失った今、次は自分が「狡兎死して走狗烹らる」番だと悟っているのです…。

天下を賭けた大勝負!

蜀軍陣営の外で、司馬懿は巨大な石の碁盤を発見します。それは、かつて幻の中で諸葛亮と対局した、あの碁盤…。天下を盤面、民を石に見立てた大勝負に、司馬懿は勝利したのです。しかし、その表情には喜びよりも、どこか寂しさが漂っていました。

勝利の宴、そして曹爽(そうそう)の焦り

夕暮れ時、勝利に沸く司馬懿は、妻の張春華(ちょうしゅんか)と睦まじい時間を過ごそうとしますが、息子たちに邪魔されてしまいます(笑)。

魏軍の陣営では、盛大な宴が開かれます。しかし、そこには曹爽の姿も。彼は、司馬懿の失態を見届けに来たはずが、逆にその功績を目の当たりにし、焦りを隠せません。

司馬懿、虎符を返上!その真意とは…?

宴もたけなわ、宦官の辟邪(へきじゃ)が曹叡(そうえい)からの言葉を伝えます。「どんな褒美が欲しいか?」と。これは罠…!そう察した司馬懿は、なんと虎符(軍の指揮権)を返上し、長安での隠居を願い出ます。さらに、妻と長男の司馬師(しばし)を人質として洛陽に送るとまで…。

曹叡の猜疑心、そして司馬家の苦悩

司馬懿の忠誠心を信じられない曹叡は、彼の行動を「見せかけ」だと疑います。一方、司馬懿の決断に、妻の張春華は激怒。しかし、司馬懿は彼女を説得し、司馬師には太后・郭照(かくしょう)を守るよう指示します。司馬昭(しばしょう)は、父のそばで鍛え上げることに…。

曹叡の暴走、そして悲劇…

関中が飢饉に見舞われているにも関わらず、曹叡は宮殿の建設に明け暮れています。忠臣・陳羣(ちんぐん)は郭太后に窮状を訴えますが、曹叡は聞く耳を持ちません。

そんな中、司馬懿は私財を投じて民を救済。司馬昭は、民を顧みない曹叡を批判しますが、司馬懿はそれを制止しません…。

洛陽では、郭太后が曹叡を諫めますが、逆に激しい言葉で罵られ、追い返されてしまいます。

そして、悲劇が…。曹叡が寵愛する娘・曹淑が亡くなってしまうのです。悲しみに打ちひしがれた曹叡は、錯乱状態となり、大臣たちを次々と処刑しようとします…。

今回の登場人物

  • 曹淑(そうしゅく):曹叡の娘。

つづく