皆さん、こんにちは!今回は『三国志~司馬懿(しばい) 軍師連盟~』第67話のあらすじとネタバレをお届けします。いやー、今回も波乱万丈、見逃せない展開でしたね!

凌雲台で、曹叡(そうえい)は郭照(かくしょう)が亡くなったことを知り、ホッと胸をなでおろします。一方、司馬懿は曹叡の様子からただならぬ気配を察し、急いで永安宮へ。その途中、辟邪(へきじゃ)と鉢合わせ。二人の間には、すでに不穏な空気が流れています…。そして、陳羣(ちんぐん)から郭照の自害を知らされた司馬懿は、激しい怒りに打ち震えます。曹叡はその後ろで、わざとらしく郭照の死を悼むふりをするんですが、司馬懿はそんな曹叡を、もう見ようともしません。

司馬懿は失意の中、よろめきながら大殿前の石段で倒れ込んでしまいます。もうね、見てるこっちも辛くなるシーンですよ…。さらに、陳羣までもが悲しみのあまり亡くなってしまい、司馬家はまさにどん底状態。奥さんの張春華(ちょうしゅんか)も、食事ものどを通らないほど憔悴しきっています。

皇宮大殿前では、郭照の国葬が執り行われます。曹叡は「魏には良臣が少ない…」なんて嘆いてみせるんですが、その心の内は…。曹叡は、司馬懿が陳羣のように、さっさと死んでくれればいいのに…と思っているんです。でも、司馬懿はそんな簡単に諦める男じゃありません。曹叡にとって、司馬懿はもはや手に負えない権臣。長安に帰せば反乱を起こすかもしれないし、洛陽に留めれば、その影響力は計り知れない…。曹叡は頭を抱えます。

洛陽郊外の陳羣の墓前で、司馬懿は杖をつきながら、亡き友への思いを語ります。その言葉は、まるで血を吐くような悲痛な叫び…。司馬懿は長男の司馬師(しばし)に、陳羣の生き方を見習うよう諭します。かつての四人の補佐役のうち、残るは司馬懿ただ一人。司馬師もまた、曹叡の冷酷さに心を痛めているようです。そして司馬懿は、汲布(きゅうふ)に家族の安全を託し、深々と頭を下げるのでした。

宮殿に戻った司馬懿は、曹叡と対面します。曹叡は司馬懿を試すような言葉を投げかけますが、司馬懿は巧みにかわします。二人の間には、もはや信頼関係なんてありません。曹叡は、遼東で反乱を起こした公孫淵(こうそんえん)を討伐するよう、司馬懿に命じます。これは、司馬懿を亡き者にするための策略…。曹叡は、司馬懿が10ヶ月で平定できると言うと、不気味な笑みを浮かべます。彼は、司馬懿を王莽のような存在だとみなし、遼東を彼の墓場にしようと企んでいるのです。

司馬府の西院では、司馬懿が柏霊筠(はく れいいん) と琴を奏でながら語り合います。柏霊筠は司馬懿の身を案じますが、司馬懿は「どちらの刀が鋭いか、見せてやる」と不敵な笑みを浮かべます。しかし、柏霊筠は、いつか司馬懿がその刀を捨て、平和な世を築いてくれることを願っているのでした。司馬懿は、諸葛亮(しょかつりょう)が残した曲「梁父吟」を奏でます。彼は、刀であり、同時に刀を操る者でもあった諸葛亮を羨ましく思っているのです。司馬懿は、権力を手中に収めることへの強い渇望を抱き始めています。

そして、1年も経たないうちに、遼東から司馬懿大勝利の知らせが!これには曹叡も驚きを隠せません。さらに、司馬懿が公孫淵の一族と兵士一万人以上を皆殺しにしたと聞き、曹叡は怒りを通り越して恐怖を感じ、その場で倒れてしまうのでした…。

つづく