あらすじ

司馬懿(しばい)が遼東で大勝利を収めたことで、曹叡(そうえい)は自身の病状と相まって、後継者問題に頭を悩ませます。曹宇、曹爽(そうそう)、そして司馬懿を巻き込んだ権力闘争が激化。劉放と孫資の暗躍により、事態は思わぬ方向へ…。錯乱状態の曹叡、そして故郷へ帰還した司馬懿。物語は、新たな局面を迎えようとしています。

ネタバレ

曹叡(そうえい)、倒れる!後継者問題で朝廷大混乱

遼東での大勝利を収めた司馬懿(しばい)。その勢いは増すばかりで、もはや誰にも止められない状態に。そんな中、皇帝・曹叡が突然倒れてしまいます!数日間も朝廷に出られない曹叡の病状は深刻で、朝廷内は後継者問題で大騒ぎ。

特に野心満々なのが、燕王・曹宇。なんと、自分が次の皇帝になろうと企んでいるのです!曹叡に呼び出された曹宇は、恐縮しながらも「曹家の天下を守るため、幼い太子を補佐してほしい」という曹叡の言葉に、あっさり同意。曹叡は宗室から選んだ幼い太子を曹宇に託し、大将軍に任命。さらに、領軍の夏侯献、屯騎校尉の曹肇、驍騎将軍の秦朗、武衛将軍の曹爽(そうそう)にも補佐を命じ、司馬懿を牽制しようとします。

しかし曹宇、調子に乗って「司馬懿を排除して、一網打尽にしてやりましょう!」なんて曹叡に提案しちゃうんです。もう、見てるこっちがハラハラ!曹叡もさすがに呆れて、「お前に任せるわ…(どうせ無理だろうけど)」と諦めモード。

曹爽、大将軍の座を狙う!劉放&孫資の悪巧み

曹宇が大将軍に任命されたことを知った劉放と孫資は、大慌て!自分たちの立場が危うくなると、武衛将軍の曹爽を焚きつけます。「今、大将軍の座を奪わないと、曹宇に一生頭が上がらなくなるぞ!下手したら一族皆殺しだ!」と脅された曹爽は、すっかりその気に。

劉放と孫資に連れられ、曹叡の寝所に突撃する曹爽。寝殿では、劉放と孫資が曹叡に「曹宇はダメだ!野心丸出しで、陛下が病気の間に宮女に手を出したり、やりたい放題ですぞ!」と告げ口。怒り心頭の曹叡は、劉放と孫資にどうすればいいか尋ねます。

待ってました!とばかりに、2人は曹爽を推薦。「曹爽を大将軍にし、司馬懿を呼び戻して補佐させれば万事解決!」と、自分たちに都合の良いように誘導します。曹爽も必死に「命を懸けて国を守ります!」とアピール。曹叡は、2人の提案を受け入れることに。

曹宇、再び寝所に突撃!しかし…

劉放と孫資の策略で曹爽が大将軍に任命されると知った曹宇は、またまた大慌て!寝所に駆け込み、曹叡に「考え直してください!」と泣きつきます。しかし、曹爽も負けじと劉放&孫資と再び寝所に乱入。もはや曹叡は錯乱状態で、誰の言うことも聞く耳を持ちません。

すると、孫資と劉放がとんでもない行動に!なんと、意識のない曹叡の手を無理やり掴み、勅命を書かせてしまったのです!辟邪(へきじゃ)は必死に止めようとしますが、時すでに遅し…。

司馬懿、故郷へ帰還!

太極殿の前で、孫資が勅命を発表。曹宇ら4人は官職を解かれ、宮廷を騒がせた罪などで処罰されることに。曹宇たちは泣きながら曹叡に許しを請いますが、もはやどうにもなりません。

一方、故郷の温県に凱旋した司馬懿。温県の民衆に温かく迎えられ、旧友との再会に感慨深げな様子。

曹叡、狂気の果てに…

寝宮では、曹叡が病で錯乱状態に。突然剣を抜き、大臣たちを斬りつけようとしたり、皇后を亡き郭照(かくしょう)と間違えて襲いかかろうとしたり…。内官の辟邪は、必死に曹叡を止め、主従2人で悲しみに暮れるのでした。

つづく