あらすじ
范閑(ファン・シエン)は医者を装って林婉児(リン・ワンアル)に接近し、兄・林ゴン(リン・ゴン)の信用を得る。ついに婉児と対面した范閑は、彼女が慶(けい)帝廟で出会った「鶏肉の君」だと気づき、夜の再会を約束。しかし婉児の想い人が郭保坤(グオ・バオクン)だと聞かされ動揺する。夜、范閑は婉児の部屋に忍び込むが、親友の葉霊児(イエ・リンアル)と鉢合わせし戦闘に。誤解が解けた後、范閑は婉児に正体を明かすが信じてもらえず、詩会で書いた詩を再び書くことで、自分が婚約者の范閑本人であることを証明する。
ネタバレ
靖王府(せいおうふ)での婚約破棄作戦が空振りに終わって、しょんぼり帰る范閑(ファン・シエン)一行。でも、我らが范閑(ファン・シエン)、ここで諦めるタマじゃありません!「そもそも婚約の根源は林婉児(リン・ワンアル)自身にあるんだ!」と考え、今度は妹の若若(ルォルォ)を巻き込んで、婉児の病気を診るフリをして直接会って婚約解消を迫る作戦に出ます。
この動き、もちろん長公主(ちょうこうしゅ)の耳にも即イン!范閑(ファン・シエン)が変装してまで婉児に会おうとしてること、しかも彼があの毒の達人・費介(フェイ・ジエ)の弟子だってこともお見通し。「毒を使う者は医術も心得てるはず…会わせてみましょう」と、意外にもあっさり許可が出ます。
一方、屋敷の外で待つ滕梓荊(トン・ズージン)と范思轍(ファン・スージョー)。そこへ通りかかったのが、なんと林婉児(リン・ワンアル)の次兄・林ゴン(リン・ゴン)の馬車!林ゴンは范思轍(ファン・スージョー)を見てちょっと驚いた顔をしたけど、滕梓荊(トン・ズージン)を見るなり激おこ!どうやら、滕梓荊(トン・ズージン)を范閑だと勘違いしちゃったみたい。林ゴンは妹の婉児を溺愛してるから、評判の悪い范閑のことが許せないんですね。范閑が都に来てからというもの、問題ばかり起こしてるって噂ですから、林家の厳しい家風がなかったら、とっくに范閑の屋敷に殴り込んでたかも!?
屋敷に入った林ゴンは、范閑の妹である若若にも八つ当たり気味。目の前の范閑があまりに若いので、「こんな若造に妹の難病が治せるわけない!」と、二人を追い出そうとします。でも、范閑は慌てません。わざとらしく林ゴンの顔をじろじろ見て、人相まで見ちゃったりして。失礼な態度に林ゴンがブチ切れて追い出そうとした瞬間、范閑は「1、2、3…」とカウント開始。するとどうでしょう!さっきまで元気だった林ゴンが突然胸を押さえて倒れ込んじゃった!范閑は「早く治療しないとヤバい!」と叫び、薬箱から一粒の丸薬を林ゴンに渡します。それを飲んだ林ゴンは、あら不思議、すぐに回復!この一件で、林ゴンはすっかり范閑の医術を信じ込み、すぐに婉児の診察を許すことに。いやー、范閑の機転、さすがです!
いよいよ婉児の部屋へ。まだ結婚前の娘ということで、分厚いカーテン越しに脈を診るだけ。范閑は「ここで失礼なことして、嫌われちゃおうかな」なんて企んでたんですが…婉児が口を開いた瞬間、その声に全身が震えます!「まさか…あの時の声!?」范閑はわざと「この病を治すには、特別な薬引(くすりびき)が必要です。それは、慶(けい)帝廟(けいびょう)の脇の祭壇の下にあった、油まみれの鶏もも肉…」と言ってみます。それを聞いた婉児は、ハッとして手を引っ込め、疑いながらもカーテンを開けます…!そう、慶(けい)帝廟で運命的な出会いを果たした「鶏肉の君」と「お嬢さん」が、ついに、ついに再会した瞬間です!ドラマチックすぎる!
その頃、外で待ってた范思轍(ファン・スージョー)は退屈しのぎ。ちょうど馬に乗った赤い服の美女が通りかかったので、ちょっかいを出そうと近づきます。が、この女性こそ、婉児の親友で武術の達人・葉霊児(イエ・リンアル)!彼女は気が強く、軟派な范思轍の態度にカチンときて、思いっきり蹴り飛ばしちゃいました!范思轍、ドンマイ!
范閑は、婉児が肺の病(結核)を患っていると知り、胸を痛めます。林ゴンが「病気のため、小さい頃から肉や魚を断ち、質素な食事しかしていない」と言うと、范閑は即座に反論!「いやいや、体が弱ってる時こそ、肉や魚で栄養を摂らないと!それに、窓はしょっちゅう開けて新鮮な空気を取り入れるべき。ただし、夜は閉めてくださいね…誰かが夜中に忍び込んでくるかもしれないから」と意味深なアドバイス。婉児はすぐにピンときます。「今夜、彼が窓から会いに来る…!」ってことですね!范閑は薬の処方箋を書き、注意点をいくつか伝えて去ります。去り際、林ゴンは若若に「君には感謝するが、婉児と范閑の結婚は絶対に認めない。婉児には心に決めた人がいるんだ。それは…郭保坤(グオ・バオクン)だ」と告げます。
えええ!?婉児の好きな人が郭保坤!?あのキザな男!?范閑は信じられなくて道中ずっと不機嫌。范思轍も、あの鶏肉のお嬢さんが林婉児(リン・ワンアル)だったと知ってびっくり。さらに自分を蹴ったのが、京都(けいと)守備隊長の娘で、四大宗師の一人・葉流雲(イエ・リウユン)を叔祖父に持つ、武闘派で有名な葉霊児(イエ・リンアル)だと知って、もう諦めるしかないって感じです。
さて、夜。婉児は范閑からの「今夜行くよ」サインを受けてから、そわそわして窓ばかり見ています。親友の葉霊児(イエ・リンアル)は、婉児がまだ婚約のことで悩んでいると思い込み、「今夜は私が泊まってあげる!明日の朝イチで范閑の屋敷に行って、あいつをボコボコにしてやるから!」と頼もしい(?)提案。夜も更け、葉霊児は婉児に入浴を促し、自分は先にベッドへ。そこへ、約束通り范閑が窓から侵入!手には愛情たっぷりの鶏もも肉を持って!ウキウキしながらベッドのカーテンを開けると…そこにいたのは婉児ではなく、葉霊児!葉霊児はびっくり仰天、范閑を泥棒と勘違いして、いきなり攻撃開始!范閑は相手にしたくなかったけど、大事な鶏もも肉を蹴り落とされて、ついにブチ切れ!本気のバトルが始まっちゃいます!
お風呂から戻った婉児が部屋の騒ぎに気づいて駆けつけると、そこには睨み合う范閑と葉霊児が。葉霊児は「あ、もしかして本当に約束してたのね…?」と状況を察し、親友のロマンスに感動しつつ(?)、さっきの范閑の技について質問攻め。范閑が適当にあしらっていると、葉霊児はようやく自分が邪魔だと気づき、二人のためにドアの外で見張りをすることに。
やっと二人きりになれた范閑と婉児。范閑は、慶廟での出会いからずっと婉児のことを想い続けていた、と熱烈に告白します。婉児は感動しているように見えたけど…突然、匕首(あいくち)を取り出し、「あなた、郭保坤の書生じゃなかったのね!?そんな口説き文句、遊び慣れてる証拠よ!」と問い詰めます。そう、婉児が郭保坤を探していたのは、彼が連れていた「書生」=范閑に会うためだったんです!范閑は、婉児が怒っていても、本当は自分のことを心配してくれていると見抜きます。婉児は迫ってくる范閑に、匕首を自分に向けて「今すぐ出ていって!」と脅します。范閑は彼女が自分を傷つけるのを恐れて、しぶしぶ去ろうとしますが…婉児は彼を呼び止め、「あなた、本当は誰なの?」と尋ねます。ついに范閑は告げる時が来たと、「僕が、范閑だ」と正体を明かします!
ところが!婉児は「私をからかってるの!?」と信じません。范閑が必死に弁解し、若若も証人だと引き合いに出すと、婉児はようやく半信半疑に。そして証拠を求め、詩会で詠んだあの詩をもう一度書いてほしい、と紙と筆を差し出します。范閑が詩を書き上げると…その筆跡は、婉児が大切に持っていた詩と全く同じ!婉児はようやく、目の前にいる男性が、本当に自分の婚約者である范閑だと確信するのです…!
二人が詩を書き写していると、外で物音を聞きつけた侍女が部屋に入ろうとします。葉霊児が必死で止めますが、ついに侍女が部屋に押し入ってしまいます!しかし、その時にはもう范閑の姿はなく、婉児はベッドでぐっすり眠っているフリをしていました。危なかったー!
いやー、第11話、ついに運命の二人が再会して、正体も明らかになりましたね!誤解やすれ違い、ハプニング満載で、目が離せませんでした!
つづく