あらすじ

趙雲(ちょううん)と軽衣は山賊に追われ、絶命谷に落ちてしまう。一方、山賊の杜厥(とけつ)は、アジトに裏切り者がいることに気づく。趙雲と軽衣は、絶命谷からの脱出を試みる。呂布(りょふ)は王允(おういん)から貂蝉(ちょうせん)との縁談を持ちかけられる。

ネタバレ

今回は、趙雲(ちょううん)と軽衣の運命が大きく揺れ動く、手に汗握る第16話ですぞ!

杜厥(とけつ)の野郎、趙子龍(ちょうしりゅう)を三当家の墓前で処刑しようとします。しかし、その時、なんと一人の山賊が現れて趙雲(ちょううん)を救出!なんと、この山賊、以前趙雲が鉄仮面として助けたあの娘だったんですな!両親と弟を山賊に殺された彼女は、復讐のために山賊に潜入していたのです。恩人の趙雲を助けられたのは、天の思し召しでしょうか。

趙雲は、まだ牢にいる軽衣を放っておけません。娘は地形に詳しいことを利用して、趙雲を再び山賊のアジトへ案内します。趙雲は軽衣を牢から救出しますが、無数の山賊に追われる羽目に。そこに師匠の李全(りぜん)と柳慎(りゅうしん)が駆けつけ、援護します。しかし、激しい戦いの末、趙雲と軽衣は山賊に崖っぷちまで追い詰められてしまいます。山賊が矢を射かける中、軽衣が足を滑らせて崖下に転落!趙雲は必死に軽衣を掴みますが、連日の戦いで疲弊しきっており、軽衣を引き上げることができません。軽衣は趙雲に手を離すように懇願しますが、趙雲は決して離そうとしません。そしてついに、力尽きた趙雲は軽衣と共に崖下へ落ちていってしまうのです!

趙雲と軽衣を捕り逃したことを知った杜厥(とけつ)は激怒。しかし、冷静になった杜厥は、趙雲が処刑直前に逃げ出し、軽衣を連れ戻せた理由を考えます。そして、自分の手の中に裏切り者がいることに気づくのです。

李全(りぜん)は、趙雲と軽衣が絶命谷に落ちたと知り、悲しみに暮れます。柳慎(りゅうしん)らに、絶命谷は真定(しんてい)県で有名な死地であり、これまで入った者は誰一人として生きて帰ってこないと告げます。高則(こうそく)と耿純(こうじゅん)は、絶命谷の周辺を捜索しますが、軽衣の姿は見当たりません。焦った高則(こうそく)は、ロープを腰に結びつけ、谷底を探そうとしますが、耿純(こうじゅん)に止められます。高則は、軽衣が生きていれば命と引き換えにしても良いと言うのです。

一方、絶命谷に落ちた趙雲と軽衣は、なんと奇跡的に生きていました!軽傷を負ったものの、命に別状はないようです。

師匠と柳慎たちは、趙雲と軽衣が死んだものと思っています。その日は趙雲の誕生日。みんなで祝ってあげたいのですが、そんな気分にはなれません。せめてもの思いで料理を作りますが、擎儿と飛燕は涙を流すばかり。師匠と柳慎は酒を飲んで憂さを晴らします。

趙雲と軽衣は、谷からの脱出路を探し続けます。趙雲は、谷底を何度も回っているだけで、出口がないように感じています。その時、軽衣が遠くに人影が漂っているのを見ます。趙雲も数日前に同じような光景を見たと言いますが、この絶命谷の底に人がいるはずがありません。軽衣との何気ない会話の中で、趙雲は谷の岩壁に多くの模様や文字が刻まれていることに気づきます。近づいてみると、それは長槍の技のようです。軽衣は、もしかしたら世捨て人の高人が残したものではないかと喜びます。趙雲は、手近にあった木の棒を手に取り、技を真似てみます。

呂布(りょふ)は王允(おういん)の屋敷に客として招かれます。王允(おういん)はわざと、貂蝉(ちょうせん)がまだ誰にも嫁いでいないことを話題に出します。呂布(りょふ)は希望を抱き、王允に貂蝉(ちょうせん)の結婚相手を探していない理由を尋ねます。王允は、自分の要求が高く、普通の人では気に入らないと言います。そして、自分が尊敬する人でなければ貂蝉を嫁がせることはできないと言うのです。呂布が王允の尊敬する人物を尋ねると、王允は、世の中でただ一人、温侯だけだと答えます。ただ、温侯は世の中の大英雄なので、貂蝉のような娘を気に入らないのではないかと心配していると言うのです。呂布はすぐに片膝をつき、王允の厚意に感謝し、いつか必ず恩返しをすると誓うのでした。

今回のエピソードも盛りだくさんでしたね!趙雲と軽衣の運命、そして呂布と貂蝉の関係など、今後の展開がますます楽しみです!

つづく