あらすじ

趙雲(ちょううん)と軽衣は白馬の助けで絶命谷を脱出。真定(しんてい)県に戻るが、山賊の襲撃計画を知り、高則(こうそく)に知らせる。高則は民衆を団結させて山賊に対抗しようとするが、反乱を恐れて躊躇する。一方、高則は軽衣に自分の気持ちを伝え、彼女の心を手に入れようとする。

ネタバレ

趙子龍(ちょうしりゅう)ったら、毎日毎日槍の練習ばっかりで、軽衣(けいい)がすっかり拗ねちゃってるんですわ。「私のことなんてどうでもいいんでしょ!槍の腕前が上がることしか考えてない!」って、そりゃそうなるわな。しかも、趙雲(ちょううん)ったら絶命谷(ぜつめいこく)から出る気がないんじゃないかって疑っちゃう始末。軽衣も、「槍の達人様は、ついでに壁を走る技とか置いてってくれればよかったのに!そしたら趙雲(ちょううん)が私を連れて、こんな鬼のような場所から一っ飛びで逃げられるのに!」なんて、可愛らしいこと言っちゃってます。

でも、この軽衣の言葉が趙雲の頭にひらめきを与えるんですな。「そういえば、あの達人はどうやってここに来て、どうやって出て行ったんだ?もしかして、まだ谷底にいるのか?」ってね。

すると突然、一頭の白馬が現れるんですよ!以前趙雲が見たことのある、あの真っ白な馬です。でも、どうやって絶命谷に入ってきたんだ?もし入れるなら、どこかに外に通じる抜け道があるはず!そう考えた二人は、希望を見出すんです。趙雲が馬を撫でながら、「もしかして、俺たちを迎えに来てくれたのか?」って聞くと、なんと馬が頷くじゃありませんか!趙雲は軽衣を馬に乗せ、谷から連れ出してくれるように頼みます。

すると、馬はなんと、二人がいる場所の近くにあった、湖の底に飛び込んだんです!実は、絶命谷の出口は湖の底にあったんですね。馬は二人の乗せて湖底を走り抜け、水面に上がると、そこは真定県(真定(しんてい)県)から南西に二十里離れた映月湖(えいげつこ)のほとりでした。

趙雲と軽衣は馬に乗って真定県に戻ります。耿純(こうじゅん)は軽衣の姿を見て、自分の目を疑います。彼は軽衣に屋敷に戻るように言いますが、軽衣はそれを拒否。二人は言い争いになります。趙雲が仲裁に入ると、耿純(こうじゅん)は「お嬢様を心配する資格があるのは、旦那様と高則(こうそく)将軍だけだ!」と、趙雲に食って掛かります。

そこに、高則(こうそく)が登場!彼は軽衣に、彼女が家出したのは父親に結婚を強制されるのが嫌だったからだと知っていると言います。そして、「軽衣が嫌なら、絶対に結婚は強要しない」と約束するんです。軽衣は高則(こうそく)の言葉に心を打たれ、屋敷に戻ることにしますが、今は一人になりたいから、誰も監視しないでほしいと頼みます。

真定県の城内で、趙雲は虎牙山(こがざん)の山賊の影を見つけます。尾行していると山賊に見つかり、多数の山賊を相手に戦うことになります。以前助けた少女、狗蛋(こうたん)は草むらに隠れていましたが、山賊が全滅したのを確認すると、趙雲に近づき、杜厥(とけつ)が真定県を奪おうとしていることを伝えます。趙雲は、今の真定県の兵力では山賊の襲撃を防ぐことはできないと考え、高則に知らせるために急いで戻ります。

耿純(こうじゅん)は軽衣に、一緒に屋敷に戻って旦那様に会うように促しますが、軽衣は不機嫌になります。高則は軽衣に、自分の好きなようにすればいいと言い、耿純が送った使者を止めたことを明かします。彼は軽衣が毎日悲しそうな顔をしているのを見たくない、軽衣が喜んでいれば自分も嬉しい、軽衣の心は自分の努力で手に入れると告げます。

趙雲は高則に会い、山賊が真定県を攻撃するという情報を伝えます。そして、常山郡(常山(じょうざん)郡)に救援を求めるように提案しますが、高則は夏侯傑(かこうけつ)自身も危ない状況で、兵力を真定県に割く余裕はないと言います。山賊に対抗するには、自分たちで何とかするしかない。趙雲は民衆を団結させることを提案しますが、高則は民衆が反乱を起こすことを恐れて躊躇します。しかし、今の状況では他に手段がなく、試してみるしかないと考えます。

はい、今回はここまで!趙雲と軽衣の恋の行方、そして真定県の危機!次回も見逃せない展開になりそうですね!

つづく