あらすじ

真定を守り抜いた趙雲(ちょううん)は英雄となるが、高則(こうそく)の側近・耿純(こうじゅん)の嫉妬を買う。公孫宝月(ほうげつ)は趙雲への想いを軽衣に告白し、宣戦布告。趙雲と軽衣は愛を誓い合うが、軽衣は耿純との約束に苦悩する。李全(りぜん)は趙雲の出自に疑問を抱き、柳慎(りゅうしん)は趙雲が飛燕(ひえん)を娶ろうとしていると誤解する。そんな中、趙雲は耿純を殴った罪で捕らえられてしまう。

ネタバレ

真定の街は、ついに守り抜かれた!勝利の喜びに沸き立つ人々。その中心には、今回の戦で大活躍を見せた趙子龍(ちょうしりゅう)の姿が。「大英雄」と称えられ、街の英雄となった趙雲(ちょううん)だが、その陰で、高則(こうそく)の側近・耿純(こうじゅん)がなにやら企んでいる様子。耿純(こうじゅん)は高則(こうそく)に、「俺たちが血を流して守ったのに、全部趙雲の功績になっちまう。これじゃ、お嬢様(軽衣)もますます趙雲に惚れちまうぞ!」と、耳打ち。嫉妬と野心が渦巻いているようだ。

一方、公孫宝月(ほうげつ)は、趙雲への想いを隠そうともしない。軽衣(けいい)に「私、趙子龍のこと好きになっちゃった」と告白。軽衣も「私も子龍と恋仲なの」と返す。すると、宝月は「趙子龍が優秀なのは認めるけど、軽衣だけはダメ!あなたは高則と婚約してる身じゃない。夏侯傑(かこうけつ)様も高則を高く評価してるんだから、簡単に婚約破棄なんて認めないわよ!」と、釘を刺す。さらに、趙雲の目の前で軽衣に「愛を守るのって、真定を守るよりずっと難しいんだから。私はもう真定にはいられないけど、必ず戻ってくるわ。二人が正式に夫婦になるまではね!」と、宣戦布告ともとれる言葉を残して去っていく。

戦いの後、趙雲は軽衣に「最初から覚悟はしてたんだ。生きて帰れないかもしれないって。でも、故郷を守りたかった」と語る。軽衣は「ひどい!あなたが死んだら、私の気持ちはどうなるの?」と涙ながらに訴える。趙雲は、この戦いを経て自信を深め、「必ず理想を実現する。そして、軽衣を永遠に自分のそばに置いておく!」と決意を新たにする。しかし、軽衣は心の中で「趙雲を説得したけど、私が彼から離れてしまうかもしれない…」と葛藤していた。実は、軽衣は耿純に「趙雲が戦に勝ったら、実家に帰る」と約束してしまっていたのだ。

そんな中、趙雲の師匠である李全(りぜん)は、趙雲に手合わせを申し込む。李全(りぜん)は、趙雲の槍術が自分や趙安(ちょうあん)と同じ流派であることに気づき、趙雲が絶命谷の底で学んだという言葉に疑問を抱く。「師父に他の弟子がいたなんて聞いたことがない…」と、何か隠された過去があることを匂わせる。

李全は、軽衣と趙雲が一緒にいることを快く思っていない。しかし、普段は素直な趙雲も、恋愛に関しては頑固だ。李全は、夏侯傑(かこうけつ)が趙雲の両親を殺した仇である証拠を掴めずに焦っていた。趙雲と軽衣の仲が深まるにつれ、どうすればいいのか分からなくなってしまう。

一方、柳慎(りゅうしん)は、李全が飛燕(ひえん)を趙雲に嫁がせようとしていることを知り、激怒。「趙雲は、みんなに持ち上げられて調子に乗ってるんだ!軽衣がいるくせに、飛燕まで自分のものにしようとするなんて!」と、趙雲に詰め寄る。趙雲は「それは師匠が勝手に決めたことだ。俺の心には軽衣しかいない」と弁明。二人は誤解を解き、仲直りする。しかし、その時、外から飛燕の助けを求める声が!なんと、耿純が飛燕に絡んでいたのだ。柳慎(りゅうしん)と趙雲は怒り心頭で耿純を殴り倒す。そこに、ちょうど罪人を護送していた高則が現れる。趙雲は、罪人を殺し、耿純を殴った罪を全て自分が被り、捕らえられてしまう。

つづく