あらすじ

第6話では、趙雲(ちょううん)が高則(こうそく)との戦いに勝利するも、夏侯軽衣(かこうけいい)との関係が深まる一方で、呂布(りょふ)が貂蝉(ちょうせん)に心を奪われる様子が描かれる。また、董卓(とうたく)討伐の動きが活発化し、夏侯傑(かこうけつ)が苦悩する姿も描かれている。

ネタバレ

劉備(りゅうび)、関羽(かんう)、張飛(ちょうひ)の三人は、兵糧を借りることに成功し、平原県へ帰る途中、常山真定(しんてい)県で一泊することに。関羽は、あの有名な倚天(いてん)剣と青釭(せいこう)剣がこのあたりに出没するという噂を聞きつけ、情報を集めたいと言い出す。劉備は、民を救うためには一刻も早く帰るべきだと主張するが、関羽の熱意に折れ、真定(しんてい)県に滞在することに。

一方、趙子龍(ちょうしりゅう)は高則(こうそく)との激しい戦いを繰り広げていた。幼い頃の父の教え、師匠の指導、そして白虎が老いた鷹から雛を救う姿を思い出し、さらに軽衣が教えてくれた高則の弱点を突いたことで、なんと高則を打ち破ってしまう!高則は潔く負けを認め、県衙の公務を引き継いだ後、真定(しんてい)県から退くと約束する。さらに、太師に人を送って剣を奪わせることもないと約束した。

危機を脱したのも束の間、李全(りぜん)は実は趙安(ちょうあん)夫婦の墓を西に20歩移しておいたと告白。山賊が墓を暴いても何も見つからないようにしていたのだ。しかし、高則もまた、部下に趙子龍の両親の墓を東に20歩移すように指示していた。山賊に遺骸を荒らされないようにという親切心だったのだが、結果的に墓は元の場所に戻ってしまっていた!趙子龍たちは、山賊が実際に墓を暴かなかったことを知り、胸をなでおろす。

そんな中、夏侯軽衣(かこうけいい)は趙子龍に馬と荷物の弁償を要求。払えないなら家を担保にしろと言い出す。趙子龍が承諾すると、軽衣は「これでこの家は私たちのものよ!気が向いたらあなたたちを追い出すこともできるわ!」と宣言。柳慎(りゅうしん)は止めようとするが、間に合わなかった。

その頃、呂布(りょふ)は王允(おういん)の家に貂蝉(ちょうせん)のことを尋ねていた。結婚しているのか、趣味は何か、好きな動物は何か…矢継ぎ早の質問に、王允の家人は戸惑うばかり。呂布は、貂蝉に会うことが一番の目的だと告げる。どうやら、あの日の偶然の出会いが、呂布の心を深く捉えてしまったようだ。

王允は義理の娘である貂蝉に、かつて西施が越を助けて呉を滅ぼした策を語り、貂蝉に呂布に取り入り、董卓(とうたく)と仲たがいさせることを考えていた。そして、王允は呂布を屋敷に招き、宴を開く。酒が進むにつれ、王允は自分が年老いていることを理由に、呂布をもてなすことができないと告げ、貂蝉に琴を奏でさせる。貂蝉との再会に、呂布は目を離すことができなかった。

一方、夏侯軽衣は、趙子龍のことを考えてしまう自分に気づき、葛藤していた。父や高則が捕らえようとしている相手だとわかっていながらも、感情を抑えられない。

袁紹(えんしょう)と公孫瓚(こうそんさん)は、董卓を討伐するために共同で兵を起こすことを知らせる羽檄を送ってくる。夏侯傑(かこうけつ)は、彼らが事前に相談していたのだろうと考え、脅されていると感じる。副将は、董卓は反賊として知られており、董卓に反旗を翻すことは正義だと進言するが、夏侯傑は董卓から受けた恩義を理由に反対する。しかし、副将は、諸侯が董卓に反旗を翻している状況で、自分たちが反旗を翻さなければ災いを招くと説得。高則を捕らえ、一緒に董卓に反旗を翻すかどうかを試すべきだと提案する。

つづく