あらすじ

転生した流蛍(りゅうけい)は、今世では阮阿瑜(げんあゆ)として玉池(ぎょくち)鎮で暮らしている。しかし、彼女のもとには次々と危険が訪れる。狼妖との遭遇、天血魔(てんけつま)の襲撃、そして彼女を守ろうとする龍炎(りゅうえん)の奮闘。天界の掟を破ってでもアユを守ろうとする龍炎の姿には、深い愛と運命の絆が感じられる。火山洞窟での死闘を経て、アユは無事に救われるが、彼女を取り巻く状況はますます複雑になっていく…。

ネタバレ

第11話では、玉池(ぎょくち)鎮を舞台に、複雑に絡み合う運命と恋心が描かれます。転生した流蛍(りゅうけい)は今世では「阮阿瑜(げんあゆ)」として生きており、龍炎(りゅうえん)や青青(せいせい) が彼女を見守る中、新たな危機と恋模様が展開されました。

玉池鎮での新たな生活

流蛍(りゅうけい)の転生先である玉池鎮では、阮阿瑜(げんあゆ)が母を亡くし、父・阮岳山(げんがくざん)と共に慎ましく暮らしています。魚を売りながら生計を立てる阿瑜は、町で高慢な劉玉香(りゅうぎょくこう)と口論になり、さらに劉玉香に思いを寄せる光頭(こうとう)が事態をややこしくします。しかし、そんな混乱の中、阿瑜の味方として現れたのが智勇(ちゆう)。彼は隠しきれないほどの好意を阿瑜に寄せていますが、阿瑜はまだその感情に気づいていません。

一方、龍炎と青青(せいせい) は兄妹を装い、密かに阿瑜のそばで暮らしています。龍炎は阿瑜への想いを秘めながらも、彼女の幸せをただ静かに見守る日々を送っていました。

狼妖との危険な遭遇

そんな平穏な日常が一変する出来事が発生。玉池鎮では少女たちが立て続けに命を奪われる事件が起き、人々の間に恐怖が広がります。ある日、阿瑜と青青が花を摘みに出かけた際、狼妖(ろうよう)に襲われます。青青が必死に三連咒(さんれんじゅ)で龍炎を呼び出そうとするも、阿瑜は彼女を引っ張って逃げることを選びます。

しかし、狼妖の追撃は止まらず、ついに二人は追い詰められます。その瞬間、龍炎が元神の姿で現れ、狼妖を撃退。そこに智勇も駆けつけ、阿瑜を守るため一矢を放ちます。阿瑜はこの狼妖退治を智勇の手柄だと勘違いし、智勇への信頼を深める一方で、龍炎は嫉妬心を抑えきれません。

火山洞窟での死闘

エピソードのクライマックスでは、阿瑜が山で小動物に餌やりをしている最中、天血魔(てんけつま)に襲われます。彼女を救うべく天界の紫陽(しよう)や雪阡尋(せつせんじん)が現れますが、天界の規律を重んじる彼らは、阿瑜を犠牲にしてでも天血魔を討伐しようとします。

龍炎はそんな冷酷な判断に耐えられず、火王(かおう)の地界に侵入して「避火罩(ひかしょう)」を奪い、火山洞窟の中にいる阿瑜を必死で守ります。しかし、この行動が紫陽の怒りを買い、龍炎は深手を負わされることに。それでも彼は阿瑜を助けることを優先し、避火罩で彼女を守り抜きました。

最終的に、阿瑜は無事に救出され、天血魔も討伐されます。紫陽は一旦龍炎の行動を不問としますが、龍炎の心の中には阿瑜への強い想いと天界の掟への葛藤が残されたままです。

つづく