あらすじ

第14話では、阿瑜(あゆ)と龍炎(りゅうえん)の距離がさらに縮まり、二人の関係が甘さを増していきます。一方で、雪阡尋(せつせんじん)と青青(せいせい) 、さらに謎の敵・光頭(こうとう)の登場により、物語は複雑さを増していきます。阿瑜の体調不良の原因とともに、次回の展開が気になるところです。

ネタバレ

第14話は、真実と偽り、友情と嫉妬、そして恋心が複雑に絡み合うエピソードでした。龍炎(りゅうえん)、阿瑜(あゆ)、雪阡尋(せつせんじん)、そして青青(せいせい) の関係がますます深まり、物語は新たな局面を迎えます。

「真実の阿瑜」は誰?二人の偽りの姿が明らかに

冒頭、龍炎の目の前に現れた「二人の阿瑜」。それぞれが自分こそが本物だと主張し、龍炎は混乱してしまいます。実は、この二人の正体は命格星君(めいかくせいくん) と雪阡尋。彼らは失意の龍炎を励まそうとして阿瑜に変装したものの、同じ作戦を思いついたおかげで「偽阿瑜対決」が勃発。互いに相手を認めず、言い争いからついには取っ組み合いのケンカへ発展します。龍炎は頭を抱えつつも、どこか呆れたような表情で二人を見守ります。

阿瑜と龍炎、星空の下で深まる絆

一方、本物の阿瑜は山の上で美しい星旋韻を見つけ、龍炎に見せたいと萤火虫(ほたる)を放って彼を呼び出します。龍炎は阿瑜が危険に晒されたと勘違いし、慌てて駆けつけますが、そこには無邪気に星を眺める阿瑜の姿が。彼女は龍炎に糖炒栗子(甘栗)を口元に差し出し、彼の過去の甘い記憶を呼び起こします。

阿瑜が龍炎の破れた服を見つけ、縫い直すと言い出した場面では、二人の距離が一層近づく様子が微笑ましい。星空を眺めながら、龍炎は阿瑜の手を握り、彼女はその肩に甘えるという、心温まる展開が描かれます。

手芸が苦手な阿瑜の努力と龍炎の優しさ

阿瑜は龍炎のために手ぬぐいに龍の刺繍をしようとしますが、不器用さゆえに針で指を傷つけてしまいます。そんな彼女を見守っていた龍炎は、時間を止め、彼女の傷口を癒しつつ、自ら魔法で見事な龍の刺繍を完成させます。目覚めた阿瑜はそれが自分の手柄だと思い込み、純粋に喜ぶ姿が印象的です。

雪阡尋と青青、そして龍炎の対立

人間界に留まる雪阡尋と彼に仕える青青の間にも波乱が。青青は雪阡尋に法術を返してもらうも、その封印が龍炎によって99年間も延長されていることが判明します。この一件で雪阡尋は龍炎に激怒し、二人の間で激しい戦いが勃発。青青が部屋を訪れると、二人が至近距離で向かい合う姿に気まずさを感じ、そっと部屋の扉を閉めるというコミカルなシーンも。

戦いの後、二人は互いの背中に薬を塗り合うことに。龍炎はその後、龍隠天池に戻り、雪阡尋に「男として青青と向き合え」とアドバイスを送ります。

阿瑜の危機と龍炎の救出

物語後半では、阿瑜が謎の男・光頭(こうとう)に襲われるという新たな展開が待っています。林で花を摘んでいた阿瑜は頭痛に悩まされ、隙を突かれて拉致されてしまいます。光頭は阿瑜の萤火虫を奪い、その光に誘われて現れた龍炎と対峙します。怒りを爆発させた龍炎は光頭を打ち負かし、阿瑜を無事救出。阿瑜は龍炎に助けられたことを知り、心の中で喜びを噛み締めます。

しかし、阿瑜の体調不良には何か裏がありそうな雰囲気が漂い、次回以降への伏線が張られます。

つづく