あらすじ

復讐のため虎啸谷に赴いた小珒(しょうしん)は、父の死の真相を知り寒熙雲(かんきうん)を殺害するが、自身も命を落とす。一方、尘月(ちりづき)は龍炎(りゅうえん)との距離を少しずつ縮め、雪阡尋(せつせんじん)と青青(せいせい) の絆がさらに深まる。復讐劇の幕が下りたことで物語は新たな展開を迎える。

ネタバレ

第27話では、愛と復讐が複雑に絡み合い、キャラクターたちの運命が大きく動き出しました。龍炎(りゅうえん)と尘月(ちりづき)の関係に進展がありつつも、小珒(しょうしん)の復讐劇が物語の中心に据えられています。そんな彼らの熱い感情がぶつかり合う、息を呑む展開となっています。

龍炎と尘月の微妙な距離感

冒頭、尘月が小珒(しょうしん)と戦った際に負った傷を龍炎が手当てする場面から始まります。尘月は龍炎に自分を守る理由を問いかけますが、龍炎はあえて答えを伏せます。この不器用な会話に胸が締め付けられる思いです。

その後、尘月は龍炎を誘い城壁で夜空を眺めようとしますが、龍炎は拒否。代わりに尘月の眠りにつくまで傍にいることを選びます。夢の中、尘月は龍炎と城壁で煙花を見て、ついに彼にキスをするという大胆な行動に出ます。この夢こそが、尘月の深層心理に潜む龍炎への愛を象徴しているように感じられます。

小珒の復讐と真相の解明

一方、小珒は虎啸谷(こしょうこく)へ向かい、父親の遺骨を発見します。そこには父の絶筆が残されており、小珒は7年前に寒熙雲(かんきうん)が仕組んだ陰謀を知ります。父を殺した張本人であり、彼女自身をも利用してきた寒熙雲への憎しみが爆発し、小珒はついに復讐を決意。

寒熙雲との対峙で、小珒は彼を刺し殺害。父の仇を討ちながらも、寒熙雲の部下に刺され、命を落とします。死の間際、小珒は尘月に再び会うことができないことを悟りながらも、復讐を果たした満足感に浸り、静かに息を引き取ります。

雪阡尋(せつせんじん)と青青(せいせい) の心温まるエピソード

雪阡尋(せつせんじん)(せっせんじん)と青青(せいせい) は、今回もほっこりするシーンを提供してくれます。雪阡尋(せつせんじん)の薬が切れたため、青青が自らの翎羽(りょうう)を抜き、痛みに耐えて薬を作っていたことが判明。雪阡尋(せつせんじん)はその事実に心を痛め、青青を抱きしめ、もう二度と自分を傷つけるなと誓います。この優しい抱擁に、視聴者も胸が温かくなるひとときでした。

第27話の結末

東羅(とうら)の太子である寒熙雲が殺害されたことで、将軍府に激震が走ります。尘月は現場に駆けつけますが、そこには誰もおらず、ただ小珒の残した笑顔の印があるだけ。小珒の死を悟った尘月は悲しみながらも、彼女が自由を手に入れたことに安堵します。小珒の復讐劇は幕を下ろし、物語は新たな局面へ進んでいきます。

つづく