あらすじ

龍炎(りゅうえん)は流蛍(りゅうけい)に対して恋心を抱きながらも、その感情をうまく理解できず不器用な行動を繰り返します。一方、流蛍は龍炎の行動に振り回されながらも、彼の過去を知ることで彼への思いやりを深めていきます。二人の関係は次第に進展していくものの、まだ誤解やすれ違いが多く、恋の行方は予測できません。龍炎の傷ついた心を癒せるのは流蛍だけなのかもしれません。

ネタバレ

「龍王の恋 永遠(とわ)なる誓い」第4話は、龍炎(りゅうえん)と流蛍(りゅうけい)の距離がさらに近づき、恋愛模様が一歩ずつ進展するエピソードです。ただし、龍炎の不器用な行動が流蛍の誤解を招く場面もあり、二人の関係にはまだ波乱の余地が残されているようです。

龍炎の恋愛初心者ぶりが炸裂

龍炎は流蛍と同じベッドで休もうと提案しますが、流蛍から「人間界では結婚した男女だけが一緒に寝るものだ」と厳しく忠告されます。さらに、結婚は恩返しのためではなく、互いの愛情があってこそ成立するものだと説かれます。しかし、恋愛初心者の龍炎にはこの説明がいまひとつピンと来ず、悶々とした気持ちを抱えたまま流蛍の部屋を後にします。

それでも諦めきれない龍炎は、夜中に再び流蛍の部屋に忍び込み、彼女が眠っている隣で横たわります。流蛍はこの事実を知らず、一晩を過ごすことに。

青青(せいせい) と雪阡尋(せつせんじん)の微妙な関係

一方、流蛍の侍女・青青は雪阡尋(せつせんじん)(せっせんじん)の元で働いていますが、失敗続き。彼の絹のハンカチを台無しにしたり、衣服を焼いてしまったりと散々な状態です。しかし、雪阡尋(せつせんじん)は怒るどころか、なぜか笑みを浮かべる始末。青青の不器用さが彼の心に何かしらの影響を与えているようで、二人の関係にも今後変化がありそうです。

意外な場所でのデート騒動

龍炎は流蛍を喜ばせようと、京城から糖炒栗子を買ってきます。この行動に、龍炎自身が流蛍に対して特別な感情を抱いていることに気付き始めます。しかし恋愛経験ゼロの彼はその感情を理解しきれず、流蛍の鼓動を聞いた際には「病気ではないか」と勘違いするほど。

そんな龍炎は、男女の愛を描いた演目「白蛇伝」を観て、自分に足りないものは「定情信物(愛を誓う贈り物)」だと考えます。その結果、百花楼の美味しい糕点(お菓子)を流蛍と食べに行くことに。しかし百花楼は青楼(遊郭)であり、流蛍はこれを知ると激怒。龍炎は流蛍の誤解を解きつつ、「もう二度と百花楼には近づかない」と約束します。

流蛍は「認床」ではなく「認人」?

その夜、流蛍がベッドで眠れない理由を「慣れないベッドだから」と話すと、龍炎は京城まで戻って彼女の馴染みの布団を取りに行きます。ところが、流蛍は布団を蹴飛ばし、龍炎を抱きしめて眠る始末。これを見た龍炎は「流蛍は認床ではなく認人(ベッドではなく俺に馴染んでいる)」と微笑むのでした。

龍炎の過去が明らかに

翌日、流蛍と龍炎は京城への旅を続ける中で、狸猫換太子(赤ちゃんがすり替えられる事件)の演劇を目にします。流蛍は人間界の包青天(正義の裁判官)に感心しますが、龍炎は「天上には公正などない」と冷静に語ります。

龍炎は、過去に女媧台(じょかだい)の光で傷を癒したことがあるものの、天界の者たちに「女媧石を盗もうとした」と濡れ衣を着せられ、千年の雷劫を受けて人間界に落とされたという悲しい過去を明かします。流蛍はその話を聞いて龍炎の傷口を確認し、彼に深い同情と優しさを向けます。この瞬間、龍炎は流蛍への想いをさらに強くするのでした。

つづく