あらすじ
流蛍(りゅうけい)が龍炎(りゅうえん)への想いを胸に秘めながらも、夏侯雪(かこう・せつ)のために自らの気持ちを押し殺す姿が描かれる第7話。龍炎は流蛍を守るために夏侯雪との婚礼を拒み、幻影を使って式を偽装します。一方で、夏侯府には大きな陰謀が迫り、流蛍の元神を巡る争いが激化。龍炎は流蛍を守るためにすべてを捨てる覚悟を示し、物語はさらに深いドラマへと進んでいきます。
ネタバレ
第7話では、龍炎(りゅうえん)と流蛍(りゅうけい)、そして夏侯雪(かこう・せつ)の三角関係がますます複雑化し、物語は切なさと波乱に満ちた展開を迎えます。
龍炎と夏侯雪(かこう・せつ)の婚約が流蛍(りゅうけい)に与えた痛み
龍炎は、人間界で夏侯雪と結婚することを決意します。この知らせを聞いた流蛍は、深く傷つきながらも涙をこぼすだけで、龍炎にその苦しみを見せようとはしません。流蛍にとって、龍炎も夏侯雪もかけがえのない存在であり、二人が幸せでいるならそれで十分だと自分に言い聞かせます。しかし、流蛍の背中を見つめる龍炎は、彼女への想いを押し殺しながら胸を痛める日々を送ります。
一方、夏侯雪は婚礼に向けて喜びに満ち溢れています。その様子に流蛍はさらに心を痛め、龍炎から贈られた愛の証を「落英谷(らくえいこく)」に埋め、過去を忘れる決意をします。しかし、そんな流蛍の前に龍炎が現れ、人間界の婚礼衣装である赤い喜服を着て彼女に見せます。その瞬間、龍炎は流蛍との短いながらも永遠のように感じた時間を心に刻みますが、彼らが共に歩む未来は叶いません。
龍炎の苦渋の選択と婚礼の裏での真実
ついに夏侯雪と龍炎の婚礼が行われます。夏侯府は華やかな飾りで彩られ、喜びに満ちた様子が広がります。しかし、流蛍は心に秘めた悲しみを押し殺しながら、夏侯雪に赤い喜服を着せて彼女を祝福します。しかし実際には、龍炎の心は流蛍に捧げられており、彼は夏侯雪との婚礼を拒んでいました。龍炎は木の葉を使い、自分の姿を幻影として作り上げ、それを夏侯雪との婚礼に送り出します。
新たな陰謀と流蛍を巡る危機
さらに、夏侯雪の遠い親戚である許致遠(きょちえん)が夏侯府に身を寄せることになります。流蛍は彼を献身的に世話しますが、その様子を見た龍炎は嫉妬に駆られ、許致遠がいる部屋の机をひっくり返して彼を転倒させます。流蛍と許致遠の間に何かが芽生えているのかと不安を感じた龍炎は、酒に溺れる日々を送りながら悩み続けます。
さらに物語は大きな陰謀に突入します。命格星君(めいかくせいくん) から、夏侯府が年末に大規模な反逆事件に巻き込まれ、家族全員が悲惨な運命を迎える運命を知らされます。龍炎は流蛍を守るため、どんな困難にも立ち向かう決意を固めます。
雪阡尋(せつせんじん)との対決と紫髓陽炎の秘密
雪阡尋(せつせんじん)(せっせんじん)は流蛍の元神を拘束しようとしますが、流蛍を守るために動き出した青青(せいせい) が、雪阡尋(せつせんじん)が持つ「紫髓陽炎」という重要なアイテムを盗み出し、それを龍炎に託します。龍炎は紫髓陽炎を破壊し、流蛍を守るためなら天界や羅酆閣(らほうかく)との戦いも恐れないと宣言します。この行動に雪阡尋(せつせんじん)は憤慨し、龍炎と激しい戦いを繰り広げますが、龍炎の決意の前に屈してしまいます。
最後に龍炎は雪阡尋(せつせんじん)に対し、流蛍を犠牲にすることで天網の修復を図るのではなく、別の方法を探すよう強く求めます。
つづく