あらすじ
謝小霓(しゃしょうげい)は夜容(やよう)の依頼を受け、新たな挑戦を始めるが、過去の因縁や蘇文宇(そぶんう)、欧陽子虞(おうようしぐ)との三角関係に心が揺れる。一方、彼女の仕立てた衣装が評判となり、仕事が順調に進み始める中、雲娘(うんじょう)の死をめぐる罪悪感と向き合う展開に。欧陽子虞や蘇文宇との関係が複雑に絡み合い、次回の展開がますます気になる回となった。
ネタバレ
第13話は、人間模様がますます複雑になり、恋と秘密、そして過去の因縁が絡み合う濃密な展開となりました。主人公・謝小霓(しゃしょうげい)を巡る男性陣の熱い攻防戦に加え、彼女の過去の秘密が徐々に明らかになる緊張感あふれるエピソードです。
謝小霓、過去の因縁に向き合う
謝小霓は、夜容(やよう)からの依頼を受け、一肌脱ぐことを決意します。これに伯母は大反対。「そんなことをしたら家の名誉が汚れる!」と憤慨しますが、小霓は「これが新しいチャンスになるかもしれない」と説得し、山へ花を摘みに向かいます。しかし、そこで足を滑らせ危ない場面に。すると突然、彼女を救ったのは蘇文宇(そぶんう)でした。
蘇文宇は最近ずっと小霓を追いかけていた様子。彼は彼女の正体を確信しつつも、小霓が認めないため口をつぐむことにします。小霓が手ぬぐいで彼の怪我を手当てするシーンでは、二人の微妙な距離感が描かれます。蘇文宇は「君の秘密は絶対に守る」と誓い、彼女を店まで送り届けますが、そこに現れたのが因縁の相手・顔文秀(ぶんしゅう)でした。
二人の女性の火花と友情の芽生え
顔文秀と謝小霓の間には、亡き友人・雲娘(うんじょう)をめぐる過去のわだかまりがいまだに残っています。文秀は「小霓のせいで雲娘が死んだ」と責め立てますが、小霓はそれを受け流しつつも、胸の奥に罪悪感を抱えています。一方で、蘇文宇と小霓の関係を見て嫉妬を募らせる文秀。彼女の怒りは抑えきれず、周囲を巻き込んで大騒ぎになります。
そんな中、小霓は夜容のために作った美しい衣装が話題を呼び、次々と新しい依頼が舞い込むようになります。夜容は彼女に感謝し、二人の間に友情のような絆が芽生え始めます。
欧陽子虞(おうようしぐ)の嫉妬と優しさ
小霓の周りには男たちの思惑が渦巻きます。蘇文宇が彼女に食事を奢った話を聞いた欧陽子虞は怒り心頭。さらに、小霓のために豪勢な食事を贈りつつ「友人を選ぶときは慎重にしろ」と忠告します。小霓は「あなたの説教は父にそっくり」と茶化しますが、欧陽子虞の不器用な愛情に気づいている様子。
そんな彼が買った布地を使い、小霓は彼のために特別な冬服を作ることを決意します。この場面では、小霓の細やかな気遣いと欧陽子虞の彼女への想いが垣間見えます。ところが、蘇文宇も小霓を誘って山茶花を見に行こうと現れ、二人の男が小霓を取り合う展開に。最終的に小霓は欧陽子虞とともに布地を選びに行き、蘇文宇は取り残されてしまいます。
過去の秘密と揺れる想い
物語の終盤、小霓は欧陽子虞から美しい簪を贈られ、満面の笑みを浮かべます。しかし、この時蘇文宇は欧陽子虞の正体が洛(らく)王であることを知り驚愕。王族である彼がなぜ小さな仕立て屋に頻繁に顔を出すのか、疑問は深まります。
また、小霓は雲娘の死をめぐる責任に悩み続け、彼女を守ろうとする承天(しょうてん)や元香(げんこう) との絆も描かれます。承天と元香の関係にも微妙な変化が現れ、物語はさらに複雑さを増していきます。
つづく