あらすじ
香料大会の試験が進む中、謝小霓(しゃしょうげい)は珍珠粉にまつわる過去の陰謀を追い始めます。宮市局の老婆たちの証言から、蘇功銘(そこうめい)と袁道成(えんどうせい)が黒幕である可能性が浮上。調査を進める中で、事件の全貌に徐々に迫っていきます。このエピソードでは、次回への伏線が多く張られ、緊迫感がさらに高まる展開です。
ネタバレ
第35話では、香料大会の試験がさらに白熱し、陰謀と隠された真実が次々と明らかになる緊迫の展開が描かれます。
香料大会、熾烈な戦い
香料大会の二次試験では、「香りの種類を五つ挙げよ」という課題が出されます。主人公・謝小霓(しゃしょうげい)は見事に正解を導き出しますが、対戦相手の周(しゅう)夫人はなんと八種類を全て正解。さらに三次試験では「夏用の長持ちする香膏(こうこう)を作り出せ」という難題が出され、二人は宮市局の貴重な香料を使う許可を得て挑みます。
その香料を取りに行った謝小霓は、偶然欧陽子虞(おうようしぐ)と出会います。彼女は、過去の帳簿を調べて珍珠粉(ちんじゅふん)の真相を探ろうとしており、欧陽子虞(おうようしぐ)から「慎重に行動せよ」と助言を受けます。
帳簿に隠された秘密
深夜、謝小霓は倉庫で帳簿をめくりますが、珍珠粉の記録が一切ないことに気づきます。この事実は、誰かが意図的に隠した可能性を示唆します。その場を後にした彼女ですが、同じく帳簿を探しに来た謝枫(謝楓(しゃふう))とすれ違う形に。彼もまた、何も得られないまま帰ります。
一方で、宮市局では公主(こうしゅ)と劉子瑄(りゅうしけん)が蹴鞠を楽しんでおり、これを見た謝枫は過去の謝小霓との楽しい思い出を思い出します。しかし、彼はその場には加わらず、静かに去ります。
鍵を握る老婆たち
調査の行き詰まりを感じた謝小霓は、宮市局の老婆たちのもとを訪れ、香膏やお土産を持参して歓心を買う作戦に出ます。老婆たちの中でも最年長の王婆婆(おうばば)は特に喜び、謝小霓との会話に心を開きます。その中で、王婆婆は過去に珍珠粉を盗んで使用したことを打ち明けますが、それが原因で顔が腫れたことを告白。その珍珠粉は、かつて謝家に届けられる予定のものだったのです。
さらに、王婆婆は当時の倉庫で、蘇功銘(そこうめい)が珍珠粉の箱のそばで何かをしていたのを目撃していたと語ります。この証言により、彼が何らかの不正を働いた可能性が浮上します。
陰謀の裏に潜む黒幕
謝小霓は、王婆婆の証言を基に、当時の記録がまだ残っている可能性を考え、調査を進める決意を固めます。一方で蘇功銘(そこうめい)は、過去の事件の影響で袁道成(えんどうせい)に接触し、自分に不利な情報を隠蔽しようと画策します。しかし、袁道成(えんどうせい)はこの件にこれ以上関わりたくないと突っぱねます。
そんな中、傅三(ふさん)が脱走を試みますが、高家の手の者に捕らえられます。この事件を巡る駆け引きが新たな火種になる予感が漂います。
真相への一歩
謝小霓は、王婆婆の話から、珍珠粉の一件は蘇功銘一人の仕業ではなく、背後に袁道成が関与している可能性が極めて高いと確信します。彼女は欧陽子虞と共に、更なる証拠を掴むため動き出します。
つづく