あらすじ

第36話では、謝小霓(しゃしょうげい)が香料試験で見事勝利し終試進出を果たす一方、顔文秀(ぶんしゅう)の転落と新たな野望が描かれました。蘇(そ)家の崩壊がさらに進む中、真実を追い求める謝小霓と欧陽子虞(おうようしぐ)の決意が固まります。次回、二人の運命はどのように交差するのでしょうか?

ネタバレ

第36話は、物語がさらに複雑に絡み合い、深まる陰謀と対立が描かれた一幕です。緊張感が高まる中、それぞれのキャラクターが自らの信念と欲望に従って動き出し、次なる展開への伏線が張り巡らされます。

真実を追い求める欧陽子虞(おうようしぐ)と謝小霓(しゃしょうげい)

冒頭では、欧陽子虞(おうようしぐ)が謝小霓に対し、「真実に近づくほど冷静さが重要だ」と諭します。彼は袁道成(えんどうせい)と趙執事(ちょうしつじ)が繋がっていることを突き止め、当時の記録が改ざんされている証拠を掴もうとしています。しかし、焦る謝小霓をなだめつつ、次の香料試験(二試)に集中するよう促します。

一方、謝小霓は怒りを押し殺しながらも、香料試験に臨む準備を進めます。そして、彼女の元に「元香(げんこう) 」が現れ、試験会場まで送り届けます。周囲に集まる人々の視線を浴びる中、かつての婚約者である蘇文宇(そぶんう)が現れ、彼女を挑発。「結局、お前は女であり、何をやっても証明にならない」と侮辱するも、謝小霓は毅然とした態度で「道が違えば共に歩めない」と言い放ちます。この瞬間、蘇文宇(そぶんう)は激怒し、ますます彼女に敵意を抱くのでした。

陰謀と対立が激化する蘇家(蘇(そ)家)と謝家

一方、蘇家では蘇功銘(そこうめい)と蘇文宇(そぶんう)が激しく衝突。蘇文宇は父親からの暴力に屈せず、逆に言い返す場面も。さらに、蘇文宇は妻・顔文秀(ぶんしゅう)に離縁状(休書)を書き、実家である顔家に送り返すことを目論んでいます。この冷酷な態度に蘇功銘(そこうめい)も呆れ、怒り心頭です。

一方の顔文秀はというと、自分の立場がどんどん悪化していく現状に苛立ち、袁道成(えんどうせい)に助けを求めます。しかし、袁道成(えんどうせい)は条件として「店の利益の半分を差し出せ」と要求。渋々これを受け入れる顔文秀ですが、彼女の野望はまだ尽きることがありません。

香料試験と終試への挑戦

香料試験(二試)では、周夫人(周(しゅう)夫人)が濃厚な香膏を調合し、公主(こうしゅ)に披露しますが、後味が物足りないという評価を受けます。一方、謝小霓は男性モデルを使い、香膏の魅力を効果的にアピール。その結果、公主から絶大な支持を得て、堂々の十二票を獲得。ついに香草堂(こうそうどう)は「終試」進出を決めました。

しかし、その一方で織物試験では顔文秀がトップを獲得し、こちらも終試に進出。顔文秀は「謝小霓が勝てたのは運が良かっただけ」と嘲笑し、次こそ彼女に代償を払わせると宣言します。

顔文秀の転落と新たな野望

蘇家では、顔文秀の立場が完全に崩壊。下僕たちからも「表小姐(ひょうしょうじょう)」と軽んじられ、蘇功銘(そこうめい)からは「お前はもう蘇家の一員ではない」と冷たく突き放されます。激怒した顔文秀は、蘇功銘に「約束していた十間の店を返せ」と詰め寄りますが、蘇功銘は「お前が蘇家の恥をさらした」として拒絶。顔文秀は袁道成の助けを借り、ついに十間の店を手中に収め、独自の布商「顔氏布庄(がんしふしょう)」を開業します。

次なる試練と決意

物語の終盤、瑞園(ずいえん)への移動を控えた謝小霓は、欧陽子虞(おうようしぐ)から「危険な行動は控えるように」と忠告されます。しかし、彼女は「謝家の名誉を取り戻すため、自分が動くしかない」と決意を固めます。欧陽子虞は「真実が明らかになったら一緒に京城を離れよう」と提案しますが、謝小霓の心には「故郷を守る」という使命が根付いているのでした。

つづく