あらすじ

謝小霓(しゃしょうげい)と兄・謝楓(しゃふう)の感動的な再会は、命がけの逃走劇へと発展。崖からの飛び降りという衝撃的な結末を迎える一方、宮廷では袁道成(えんどうせい)の冷酷な陰謀が着々と進行しています。香草堂の香料を巡る争いと、蘇文宇(そぶんう)の裏切りも加わり、物語はさらなる波乱を予感させます。

ネタバレ

第38話は、愛と裏切り、そして命がけの決断が交差する波乱の展開となりました。以下、詳しく解説していきます!

崖っぷちの再会と決死の覚悟

元香(げんこう) が遅れて戻るも、謝小霓(しゃしょうげい)はすでにその場を離れてしまった後。彼女が必死で元香(げんこう) を探している途中、なんと因縁の敵・顔文秀(ぶんしゅう)と遭遇!逃げようとするも捕らえられてしまいます。顔文秀は冷たく「欧陽子虞(おうようしぐ)は王府にいる。今度こそ誰もお前を救えない」と言い放ち、部下に命じて謝小霓を痛めつけます。吐血しながらも抵抗する謝小霓。しかし、その場に現れたのは、なんと消息不明だった兄・謝枫(謝楓(しゃふう))!

謝枫は命がけで妹を助け出しますが、その際に剣で刺されてしまいます。それでも必死に謝小霓を連れて逃げる謝枫。感動的な兄妹の再会も束の間、二人は顔文秀たちに追い詰められ、崖の端へと追い詰められてしまいます。

謝小霓は「もう誰にも利用されない!兄を守るためなら、死んでもいい!」と決意を固め、謝枫と共に崖から飛び降りるのです。この衝撃的な展開に、顔文秀もただ呆然。「死んだならそれでいい」と吐き捨てる顔文秀の表情には苛立ちと焦りが浮かんでいました。

陰謀渦巻く宮廷と高大人の最期

その頃、傅三(ふさん)は高大人(こうたいじん)の乗る馬車に潜り込み、彼の動向を探っていました。高大人が袁道成(えんどうせい)と接触すると、二人は密談を開始。高大人は欧陽子虞(おうようしぐ)の監視が厳しいことを訴えつつ、帳簿や密室の証拠を処理したと報告します。しかし、袁道成(えんどうせい)は笑顔の裏に冷酷な計画を隠していました。

高大人に毒を盛り、その場で命を奪ったのです!傅三は馬車の下で一部始終を目撃し、恐怖に震えます。さらに、袁道成の部下・阿默(あもく)が高大人の遺体を処理する様子を見てしまい、事態の深刻さを改めて痛感するのでした。

欧陽子虞の苦悩と袁道成の狡猾な策略

一方、欧陽子虞は高大人の死が「自殺」とされていることに疑念を抱き、必死に証拠を探しますが、帳簿も密道もすでに処分済みで手がかりは皆無。さらに、謝小霓の行方不明が彼の心を乱します。そんな中、袁道成は辞官を申し出ますが、それは彼のさらなる策略の一環でした。

袁道成は、謝小霓の失踪を利用して欧陽子虞を揺さぶりながら、公主や劉子瑄(りゅうしけん)との交渉を進め、香草堂の独占的な香料を手に入れる計画を立てます。

香草堂を巡る争いと裏切り

香草堂では、元香が謝小霓の死を悼みながら沈んでいました。そこに現れたのは、袁道成の命を受けた蘇文宇(そぶんう)。彼は香草堂の秘伝香料を奪うために暴力を振るい、承天(しょうてん)を打ちのめします。怒り狂う承天(しょうてん)を背に、蘇文宇(そぶんう)は冷酷に香料を持ち去ります。

その後、蘇文宇は欧陽子虞に対し「謝小霓が危機に陥った時、あなたはどこにいたのか」と詰め寄り、袁道成と顔文秀も彼の態度に満足げな様子を見せます。しかし、蘇文宇が完全に袁道成の手駒となったことで、物語はさらに複雑に絡み合っていきます。

次回、謝小霓たちの運命はどうなるのか?そして欧陽子虞はこの危機をどう乗り越えるのか、目が離せません!

つづく