あらすじ

雲錦荘に弟子入りした謝小霓(しゃしょうげい)が、過酷な試練と人間関係の壁に立ち向かい、少しずつ信頼を勝ち取っていく姿が描かれる第5話。彼女の成長と、周囲の人々との複雑な絡み合いが今後の物語をさらに盛り上げる重要な回です。

ネタバレ

運命を切り開く少女・謝小霓(しゃしょうげい)

第5話は、主人公・謝小霓が逆境に立ち向かいながら、自らの力で未来を切り開こうと奮闘する姿を描いたエピソードです。涙あり、笑いあり、そして胸が熱くなる展開がぎっしり詰まっています。

意地でも諦めない!謝小霓の覚悟

物語は、謝小霓が雲錦荘(うんきんそう)に弟子入りを志願するところから始まります。しかし、彼女は過去の出来事を「覚えていない」と装い、偽名「霓裳(げいしょう)/謝小霓(しゃしょうげい)」を名乗ります。この嘘を見抜いた雲娘(うんじょう)は、彼女を冷たくあしらいますが、雲娘の評判を聞いた謝小霓はどうしても食い下がりません。

雲娘は試練として「明朝までに五つの大水缸(おおみずがめ)を満たすこと」を課します。この条件に、彼女はひるむことなく挑みます。深夜になっても水を汲み続ける姿に、周囲の人々は感心しますが、雲娘はまだ彼女を認めません。しかし、雨が降り出して水缸が雨水で満たされた際、謝小霓は「どう満たすかまでは言われていない」と主張。この抜け目のない知恵で、ついに雲娘から弟子として受け入れられることに成功します。

波乱の弟子生活、試練の連続

晴れて弟子入りしたものの、謝小霓の日々は厳しいもの。雑用ばかり押し付けられ、雲娘はなかなか本格的な技術を教えようとしません。それでも諦めない謝小霓は、授業を盗み聞きしようとするなど、必死で学びを得ようとしますが、逆に追い出されてしまいます。

そんな中、雲錦荘では布の色が褪せるというトラブルが発生。謝小霓はその原因が、布と一緒に保管されていた「沈香(ちんこう)」にあることを突き止め、さらに布の色を修復する方法を提案。見事に成功させ、周囲の信頼を少しずつ勝ち取ります。

嫉妬と友情、複雑に絡む人間関係

一方で、弟子の中には彼女を快く思わない者もいます。特に、雲娘の教え子のひとりである顔文秀(ぶんしゅう)は、謝小霓を敵視し、弟子仲間を巻き込んで嫌がらせをします。それでも、謝小霓は持ち前の機転と粘り強さで対抗します。

また、雲娘の息子・承天(しょうてん)は謝小霓に好感を抱き、彼女を何かと助けようとしますが、その優しさが新たな火種を生むことに…。顔文秀と彼女の取り巻きたちの嫉妬がエスカレートし、謝小霓はますます孤立していきます。

そんな中、謝小霓は元香(げんこう) という弟子と心を通わせます。元香(げんこう) もまた、家族の事情で苦労を重ねてきた少女で、謝小霓と似た境遇を持っています。2人の間には、少しずつ友情が芽生えていくのです。

雲娘に認められる日は来るのか?

最後に、謝小霓は授業で課題の刺繡を披露しますが、仕上がりは歪んでおり、雲娘から厳しい評価を受けます。それでも、彼女が失敗を通じて学ぼうとする姿勢に雲娘は一目置き始めます。一方で、彼女の成長を見守る承天(しょうてん)の存在が、今後のドラマに大きな影響を与える予感を漂わせながら、物語は次回へと続きます。

つづく