あらすじ
第5話では、費可(フェイ・コー)ウによる巧妙な詐欺がスウチェンを翻弄します。愛を装い信頼を得た費可ウは、彼女から1000万元を騙し取り姿を消します。一方、ザンシュエンもまた彼に騙され、夢と尊厳を奪われた過去を語り出します。暴風雨の中、彼らの運命はどこへ向かうのか──次回が待ち遠しい展開です。
ネタバレ
ドラマ『新生』第5話では、愛と裏切りが交錯する驚きの展開が描かれます。登場人物たちの思惑が複雑に絡み合い、観る者を引き込むスリリングなエピソードです。
費可(フェイ・コー)ウの巧妙な罠
費可ウ(費可(フェイ・コー) / ふぇいこう)は、腕に剃刀で3本も傷をつけ、あたかも命の危機に瀕しているかのようにスウチェン(蘇倩(スー・チエン) / すうちぇん)を騙します。彼は「高利貸しに追い詰められている」と嘘をつき、さらには「脅迫されている音声」まで用意して信ぴょう性を高めます。実際には、この音声はチンシュウ(陈树(チンシュウ) / ちんしゅう)が費可ウに送ったものでした。
スウチェンは過去に費可ウに300万元を貸していましたが、費可ウはさらに借用書にサインを求めます。しかし、スウチェンは「私たちの間に借用書なんていらない」と言い切り、彼をさらに信じ込ませます。費可ウが「元金300万元に利息を加えると合計800万元になる」と打ち明けると、スウチェンは決意します。「1000万元を貸すから、800万元を高利貸しの返済に使い、残りは再起の資金にして」と申し出たのです。
スウチェンの危険な賭け
スウチェンは会社の上司が席を外した隙を狙い、会社の銀行口座から別の口座に1000万元を送金します。手元には会社の重要なセキュリティツールである「U盾」を握りしめ、緊張で汗ばむ彼女。上司に見つかりそうになる場面もありましたが、なんとか切り抜けます。
しかし、この送金後、費可ウはスウチェンの前から忽然と姿を消します。まるで蒸発したかのように、連絡がつかなくなり、スウチェンは途方に暮れるのです。
暴風雨の中で明かされる真実
同じく費可ウに騙された経験を持つ人物たちがスウチェンの行動を議論する中で、スウチェンが「公金横領」という重大な罪を犯していた事実が明らかになります。それでも彼女は刑務所行きを免れた理由を「私には方法がある」とだけ答え、その詳細は語られません。
一方、地下室では暴風雨による漏水が発生し、状況はさらに悪化。そんな中、リウモウ(刘漠(リウモウ) / りうもう)は「予備発電機が壊れた」と報告し、緊張感が高まります。皆が「早くここを出たい」と訴えると、リウモウは「一隻のヨットがある」と脱出手段を提示。乗船後、リウモウは「ザンシュエン(張萱(チョウ・ケン) / ざんしゅえん)が費可ウとの出会いを語らない限り、船を動かさない」と宣言します。
ザンシュエンの過去と費可ウの策略
6年前、ザンシュエンは大学の舞踊科に通う学生でした。彼女の夢は『白鳥の湖』で主役を踊ること。費可ウと出会って1か月後、彼は「夢を叶える手助けをする」と言い、彼女を支えます。ザンシュエンは奨励されながら練習に励み、ついに『白鳥の湖』で黒鳥役として成功を収めます。
しかし、その成功の夜、費可ウは彼女をスポンサーであるキン氏(キン社長 / きんそう)の祝賀会に連れて行きます。ザンシュエンは無理やり酒を飲まされ、翌朝目を覚ますと記憶が曖昧な状態に。ベッドサイドには見覚えのない金の腕時計があり、これが費可ウの裏切りを示唆する鍵となります。
つづく