あらすじ

花芷(かし)が芍薬(しゃくやく)を家に招き入れたことで、二人の絆が深まる一方、芍薬を狙う刺客の影が忍び寄る。過去の火災事件に繋がる謎が浮上し、顧晏惜(こあんせき)は妹を守るために全力を尽くす。そして、花芷もまた命を懸けて芍薬を守る。緊迫の攻防の末、刺客を撃退するが、新たな危険が迫っていることを予感させる展開に。果たして、顧晏惜と花芷はこの脅威にどう立ち向かうのか?

ネタバレ

第10話は、緊迫感と感動が入り混じるエピソードでした。冒頭では、蝉露(せんろ)が病気の母を救うために起こした問題が発覚。彼女の苦しい事情を知った林婉(りんわん)は、蝉露に対して月給の支給を一年間停止する罰を与えるも、母親の治療費は自身の取り分から負担すると宣言。この優しさに、視聴者の心も温かくなります。同時に、夏金娥(かきんが)の複雑な内面が描かれ、彼女が家計を握りたい理由が夫婦不仲や家庭内の立場から来るものであることが明らかに。花芷(かし)はその事情を理解し、帳簿を自ら彼女に渡して管理を任せるという成長を見せます。

一方、物語は急展開を迎えます。府内の董老丈(とうろうじょう)が過去の火災事件を思い出しながら芍薬(しゃくやく)の屋敷を訪問。しかし、それを陰から見ていた謎の刺客が董老丈を殺害。彼の死の直前、手元にあった信報が意味深に描かれ、事件の背後にある謎が深まります。そして、芍薬(しゃくやく)が無邪気に初めての街歩きを楽しむ姿と、物陰で彼女を狙う刺客の影が交錯。緊迫感が高まる中、花芷(かし)は芍薬を自宅に迎え入れ、家族の温かさを感じさせるエピソードが挟まれます。芍薬の医術が高く評価される場面もあり、彼女の新たな才能にスポットライトが当たりました。

しかし、芍薬の家族である顧晏惜(こあんせき)は、彼女が家を抜け出したことを知り大慌て。芍薬を迎えに来た彼は、花芷に妹を預けることを決意します。ただし、「自分たちが顧家の人間であることは絶対に明かさないように」という条件を課します。この秘密が後の物語にどう影響するのか、気になるところです。

物語のクライマックスでは、蒙面の刺客がついに芍薬を襲撃。花芷が命を懸けて彼女を守り、間一髪のところで顧晏惜(こあんせき)と七宿司(しちしゅくし)が間に合います。殺手(さっしゅ)は花芷を人質に取りましたが、顧晏惜が冷静に指示を出し、花芷は一瞬の隙をついて危機を脱出。弓弩(きゅうど)の矢が放たれ、殺手は撃たれて倒れます。この一連のアクションシーンは手に汗握る展開で、視聴者を釘付けにしました。

最後のシーンでは、顧晏惜が今回の事件と過去の火災事件との関連を推測。殺手は一人ではなく、さらなる脅威が潜んでいる可能性を示唆して物語は次回へと続きます。

つづく