あらすじ

花家を再興しようと奮闘する林婉(りんわん)たち。しかし、信頼していた陳智(ちんち)の裏切りが発覚し、家族の窮地はさらに深まります。一方で、司使・顧晏惜(こあんせき)の冷徹な手腕が七宿司(しちしゅくし)を支配し、物語は大きな転機を迎えます。裏切りと陰謀が交錯する中、花芷(かし)は一族を守るために奮闘しますが、その行動が新たな波乱を呼び込むことになるのでした…。

ネタバレ

今回のエピソードも、花家の再起を目指す林婉(りんわん)たちと、謎多き司使・顧晏惜(こあんせき)の動向が中心。陰謀と裏切りが渦巻く中、各キャラクターが次第に本性を露わにし、物語が大きく動き出します!

花家が没落した状況を打破しようと奮闘する林婉(りんわん)とその家族。沈淇(しんき)や陳智(ちんち)は彼女たちを助けるべく、土地や家屋の購入を進める計画を提案。家族や侍女までもが金品を差し出して協力する中、花芷(かし)は「自分も動ける」と主張しますが、母に「未婚の娘が表に出るのは恥」と一蹴されます。

それでも状況は厳しく、沈淇(しんき)は自分の玉佩(ぎょくはい)を売って資金を工面。陳智も「必ずやり遂げる」と誓いますが、実は彼の裏には怪しい動きが…。花芷(かし)は不安を感じ、忠実な家臣・鐘叔(しょう しゅく)に陳智を監視するよう指示します。

一方、七宿司(しちしゅくし)では新たに司使となった顧晏惜(こあんせき)が、部下たちに強烈な印象を与えます。彼は副使・袁七(えんしち)が裏で動いていることを知り、堂々と対峙。袁七の脅迫にも動じず、逆に圧倒的な身のこなしで彼を排除しました。「背信には死あるのみ」との姿勢を示し、部下たちを完全に掌握します。

花家では、陳智が「あと少し資金が足りない」と言い出し、花家の蔵書を売るよう提案。林婉たちは疑うことなく応じますが、花芷は沈淇の玉佩が賭場で見つかったことを知り、陳智の裏切りを確信。調査の結果、陳智が花家の財産を盗み賭博に使っていたことが発覚します。追及された陳智は逃亡を図りますが、花芷の機転で七宿衛(しちしゅくえい)に拘束されました。

顧晏惜のもとに花芷が連行され、花家の財産について問いただされます。花芷は「家族が抄家(謀反などで家財を没収されること)を逃れるために持ち出したもの」と正直に告白。顧晏惜は彼女を解放し、花家の蔵書を返却するよう命じます。しかし、彼の興味は「梅花易数」に潜む秘密に向けられており、それに気付いた花芷は不安を隠せません。

エピソードの最後、沈淇が花芷に謝罪に訪れますが、彼女が七宿司に連行されていたことを知り、急ぎ後を追うのでした。

つづく