第5話では、花家を取り巻く困難が一層深まりながらも、登場人物たちの思惑や絆が交錯する濃密なエピソードが展開されます。果たして花芷(かし)は家族を救う道を見つけられるのでしょうか?

第5話:ネタバレ詳細

花芷(かし)の決意と沈淇(しんき)の誤解

花芷の従妹・花琴(かきん)は、沈淇(しんき)の人柄を称賛する夏金娥(かきんが)から影響を受け、沈淇に感謝の意を示すため「妾になりたい」と大胆な申し出をします。しかし沈淇はこれを断ろうとする中で足を滑らせ倒れてしまい、ちょうどその場面を花芷が目撃。花芷は沈淇に玉佩(ぎょくはい)を返し、「もう二度と来ないでほしい」と伝えます。花家は沈淇ひとりの助けでは救えない、今こそ自力で道を切り開く時だと決意する花芷の姿が印象的です。

花家の窮地と頼れぬ親戚

一方、林婉(りんわん)は騙されて倒れ、夏金娥(かきんが)は花家の窮状を打開するため沈家を頼るべきだと提案しますが、花芷はこれを即座に却下。代わりに夏金娥と四夫人・呉玉娘(ごぎょくじょう)はそれぞれの実家に助けを求めます。しかし、呉玉娘の実家は朝廷との関係を理由に門前払い。夏金娥の両親は彼女に「花家と縁を切れば援助する」と提示しますが、夏金娥は子どもを捨てられず申し出を拒否。帰り道、盗賊に襲われるという不運まで襲います。

芍薬(しゃくやく)と顧晏惜(こあんせき)の再会

そんな中、芍薬(しゃくやく)の体調を案じる顧晏惜(こあんせき)が訪れます。彼は芍薬の顔の傷を手当てし、医書を届ける優しさを見せるも、家族の中で芍薬だけが彼の真意に気づきます。幼少期の記憶が蘇った芍薬は、彼を「お兄ちゃん」と呼び、二人の絆が再び結びつく感動のシーンが描かれます。

沈家の訪問と退婚の行方

一方で、沈家の老夫人が退婚書を持参して花家を訪問。林婉(りんわん)の状況を見て退婚の話を切り出すことをためらい、書状を袖に隠してその場を後にします。このエピソードは沈家との関係が今後どう展開するのかを予感させる重要な伏線となっています。

つづく