あらすじ
第8話では、花芷(かし)が家族や使用人たちとの距離を縮めながら、紅果を使った商売で家を立て直そうと奮闘します。親族を救うための莫大な金額に挑む彼女の姿は、周囲を少しずつ変えていきます。一方、婚約解消や使用人の自由化など、大胆な行動を次々と実行する花芷。しかし、その裏では新たな波乱の予感が――。彼女の挑戦の行方に注目です!
ネタバレ
第8話では、これまで抑圧されてきた花芷(かし)が大きな決断を下し、自らの力で運命を切り開こうとする姿が描かれます。家族や周囲に支えられつつも、それぞれの思惑が絡み合い、彼女の前には新たな困難が待ち受けていました。
心の距離を越えて、家族の絆に気づく花芷(かし)
物語は、花芷が夜中に目を覚まし、枕元に置かれた品々に気づくシーンから始まります。日頃は厳しい家族たちが、実は彼女を思いやっていたことを知り、彼女の心に少しずつ変化が訪れます。「愛するがゆえに距離が生まれる」という顧晏惜(こあんせき)の言葉も胸に響き、花芷は新たな決意を固めます――「この家を支えるのは私だ」と。
大胆な提案!家を救うための花芷の挑戦
花芷は母の林婉(りんわん)に、自ら家計を管理したいと申し出ます。その理由は、罪を着せられて北地へ流された花家の親族43人を赦免するため、大金を用意する必要があるから。しかし、その金額はなんと2150万銭!絶望的な数字に周囲は呆然としますが、花芷は「人の意志さえあれば、不可能なことなどない」と力強く宣言します。
そんな中、花芷は懐から札を取り出し、使用人の給料や食費を調達する手配を始めます。この突然の行動に使用人たちも驚きを隠せませんが、彼女の真剣さが次第に伝わり始めます。
沈家との縁談を断ち切る!新たな一歩へ
さらに、彼女は長年引きずってきた沈家との婚約を解消するため、林婉(りんわん)と共に沈家を訪れます。沈家は、花家がこの縁談を利用して何かを要求してくるのではと警戒していましたが、花芷は潔く婚約を破棄。さらに、過去の贈り物に対して借用書を発行することで、誠実さを示しました。
これに驚いた沈淇(しんき)は彼女を追いかけ、「君は素晴らしい人だ」と伝えます。花芷は微笑みながら「友達としてなら」という言葉を残し、その場を後にしました。このシーンでは、花芷の芯の強さと人としての魅力が際立ちます。
紅果(べにか)のビジネス計画と自由の夢
花芷は「紅果」を使った商売で家計を立て直すことを決意します。両親や使用人たちの不安をよそに、自らも手を動かし、紅果の加工から販売までの計画を着々と進めていきます。しかし、慣れない作業に不満を抱く使用人たちも多く、最初は品質にばらつきが出てしまいます。
そんな中、花芷は林婉に直接交渉し、使用人の「身契(売身契約)」をすべて買い取ることに成功。自由を得た使用人たちは花芷のために自発的に働き始め、紅果の出来栄えも向上していきます。その結果、紅果は次第に評判を呼び、ビジネスの成功が見え始めました。
エピソードを締めくくる伏線と新たな不穏な動き
一方で、花芷の行動を見ていた夏金娥(かきんが)は、何やら不穏な計画を企てている様子。彼女が夜中に林婉の部屋を訪れるところで物語は幕を閉じます。花芷の挑戦が成功に向かう中、新たな波乱が巻き起こる予感が漂います。
つづく