あらすじ

1995年、母・趙素桂(ジャオ・スーグイ)の70歳の誕生日を電話で祝うテレサ・テン。その直後、タイで喘息発作により急逝してしまう。突然の悲報に打ちひしがれる家族。母は霊安室でテレサに感謝の言葉を伝える。物語は過去に遡り、テレサの誕生秘話や、歌の才能の片鱗を見せる子供時代のエピソードが描かれる。麻雀騒動では、機転を利かせて場を収め、その歌声で人々の心を動かす幼いテレサの姿があった。

ネタバレ

ついに始まったね、『テレサ・テン 歌姫を愛した人々』!アジアの歌姫、テレサ・テンの物語なんて、もう始まる前から期待値MAXだったんだけど、第1話からいきなり涙腺崩壊案件だったよ…!

物語は1995年の春、台北からスタート。この日はテレサのお母さん、趙素桂(ジャオ・スーグイ)さんの70歳のお誕生日!盛大なパーティーが開かれてるんだけど、主役級の娘、テレサ本人はタイにいて不在なんだよね。でも、電話越しに「ハッピーバースデー」を歌ってくれるなんて、さすがスター!お母さんも嬉しそうだったけど、やっぱりちょっと寂しそうだったかな。会場には「テレサはいつ帰ってくるの?」って声もたくさん。みんな、彼女の歌声を待ってるんだよね。

そこへ現れたのが、なんとテレサの若い頃の恋人、周台生(ジョウ・タイシェン)!え、元カレ登場!?ってドキドキしちゃったよ。テレサの幼馴染の段寧(ドワン・ニン)は「テレサは今の彼氏とタイでラブラブよ」なんて言ってたけど、周台生(ジョウ・タイシェン)は諦めきれない様子。テレサの兄弟にお願いして、電話を繋いでもらうんだ。

電話口で、周台生(ジョウ・タイシェン)が昔の歌を口ずさむと、テレサはすぐに彼だと気づく。周りの喧騒から離れて、切なそうにその歌に応えるテレサ…。そして電話を切った後も、一人でそのフレーズを何度も繰り返す姿が、もう…胸が締め付けられるって!彼女の心の中には、まだ彼への想いが残ってるのかなぁ…。

でもね、幸せそうな電話のシーンから一転、衝撃の展開が待ってたんだ…。

タイにいるテレサが、突然の喘息発作に襲われるの。周りには誰もいなくて、気づいた時にはもう手遅れ…。救急車で運ばれたけど、帰らぬ人となってしまうんだ。

同じ頃、台北のお母さんは、なんだか胸騒ぎがして娘に電話をかけるんだけど、繋がらない…。そして、テレビから流れてきたのは、信じられないニュース。「テレサ・テン、タイで急逝」。

家族はパニック!お兄さんの鄧長富(トウ・チョウフ)は、すぐさま家に電話して、お母さんにショックを与えないようにテレビ線も電話線も切れ!って指示するんだけど…。家の周りにはマスコミが殺到。何も知らないお母さんがテレビをつけようとしても映らない。そこへ三男が帰ってきて、泣きながらひざまずいて「お姉さんが…逝ってしまいました」って…。お母さんが娘のために用意していた、長持ちするはずの花も、テレサの帰りを待つことはできなかったんだね…。つらすぎる…。

白髪の親が黒髪の子を送るなんて、こんな悲しいことがある?お母さんは気丈にも現実を受け入れて、「どんな形でもいいから、あの子を台湾に連れて帰ってきて」と息子に告げるんだ。

その後、テレサの遺体は台湾へ。お母さんは、テレサが亡くなった時に一緒にいなかった当時の恋人、フランス人のマルコから話を聞く。マルコは自分を責めるんだけど、お母さんは彼を責めなかった。マルコが差し出した写真を見て、お母さんはそれがいつ撮られたものか、すぐに思い出すんだ。きっと、大切な思い出の一枚だったんだろうね。

霊安室に入る前、お母さんは子供たちに「一人で娘と話したいから、入ってこないで」って言うの。そして、テレサに語りかける。「ありがとう。あなたがいなかったら、今の鄧家はなかった…」。あの誕生日の電話で、言いそびれた言葉だったんだね…。涙なしには見られないシーンだったよ。

そして、物語は過去へ。1953年1月29日、台北。テレサが生まれる日のこと。お父さんの鄧枢(ドン・シュー)は、生まれてくる子が男の子だと思って「鄧麗筠(ドン・リージュン)」って名前を用意してたんだけど、生まれてきたのは可愛い女の子!鄧家にとっては待望の女の子だったんだって。

幼馴染の段寧(ドワン・ニン)との思い出も語られる。眷村(ケンソン)っていう、テレサが育った場所で、彼女の子供時代がゆっくりと描かれていくんだ。小さい頃からお父さんと一緒に歌うのが大好きで、その頃から歌の才能はピカイチ!

ある日、近所のお母さんたちが麻雀をしてるところに、憲兵隊の忠宇(チュウウ)が踏み込んでくる。陳(チン)ママっていう人が慌てて麻雀牌を隠すんだけど、ちっちゃいテレサはそれを見逃さない!忠宇が鄧家まで追いかけてきて、陳ママは牌を渡そうとしないんだけど、テレサが隠してた牌とお金をそっと忠宇に渡して、お父さんがよく歌ってた「長城謡」を歌い始めるんだ。すると、その場にいたみんなが一緒に口ずさんで、故郷を思う気持ちが溢れ出す…。取り締まりに来たはずの忠宇も、同じ中国人として、なんだか複雑な気持ちになっちゃうんだよね。子供ながらに、機転が利いて、人の心を動かす力を持ってるテレサ。この頃から、彼女の特別な才能が輝き始めてたんだね!

第1話から、テレサ・テンという稀代の歌姫の輝きと、その早すぎる死、そして彼女を愛した人々の深い悲しみと愛情がぎゅっと詰まってて、もう感情がジェットコースター!これから彼女の人生がどう描かれていくのか、ますます目が離せないよ!

つづく