あらすじ
軍の住宅(眷舎)の引っ越しを巡り、隣人の段立天(ドァン・リーティエン)は鄧枢(ドン・シュー)一家のために口利きをしようとするが、妻の周敏(ジョウ・ミン)は反対する。周敏は司令官夫人に取り入ることで夫の出世を目論んでいたが、司令官の名前を使いすぎていると釘を刺される。一方、鄧枢の妻・趙素桂(ジャオ・スーグイ)は、広い家に引っ越したい一心で、夫に内緒で段立天に賄賂のお茶を渡すが、鄧枢がそもそも引っ越しの申請を出していなかったことが発覚。さらに、娘の鄧麗筠(ドン・リージュン)がお茶を半分抜き取っていたことが分かり、趙素桂は段家で恥をかく。これが原因で鄧枢と趙素桂は大喧嘩になり、趙素桂は家を出ようとする。追いかけた鄧枢は、妻が娘のために部屋を欲しがっていたことを知り、自身の過ちを悟る。そして、長年の望郷の念から軍を辞めることを考えるが、趙素桂は生活を心配し、それに反対する。鄧枢は故郷への想いと台湾での家族・仕事との間で深く葛藤する。
ネタバレ
『テレサ・テン 歌姫を愛した人々』、第2話もぐっときましたね~。今回は、テレサちゃん一家と、お隣さん?の段(ドァン)さん一家のお話がメインでした。
さてさて、前回チラッと出てきた段立天(ドァン・リーティエン)さん。彼は、李さん一家や鄧(デン)さん一家(つまりテレサちゃんち)が良い住宅(眷舎っていう軍人さん用の住宅ね)に移れるように、コネを使って口利きしてあげようとするんだけど…奥さんの周敏(ジョウ・ミン)さんが、まあ、一筋縄ではいかない!
「人脈は、ここぞ!って時に使うものよ!」
って、旦那さんの親切心(?)を一蹴。彼女、めちゃくちゃ綺麗に着飾って市場に行くのかと思いきや、そのまま司令官のお屋敷へ直行!得意の上海料理で奥様のご機嫌をとって、旦那さんを出世させようって魂胆ね。村のみんなも「そりゃ段さん、出世するわけだわ…」って噂してるくらい。いやー、周敏さん、ただ者じゃない!
でもある日、その司令官夫人から「旦那さん、司令官の名前を使いすぎじゃない?」って、やんわり釘を刺されちゃうの。周敏さん、内心は怒り心頭!家に帰ったら、ちょうど李さんちの奥さんが「段さん、ありがとう!」ってお礼に自家製の漬物を持ってきてて…もう、火に油!
旦那さんを部屋に呼びつけて、「あなたは出世のことばっかり!」「君だって息子を産めないじゃないか!」って、夫婦喧嘩勃発!うわー、これはキツイ…。周敏さん、怒りのあまり漬物を捨てようとするんだけど、そこにいたテレサちゃんの顔を見て、ぐっとこらえるの。子供の前ではねぇ…。
一方、テレサちゃんち。お母さんの趙素桂(ジャオ・スーグイ)さんは、李さん一家が引っ越しに成功したのを見て、「うちも段さんにお願いしよう!」って、お父さんの鄧枢(ドン・シュー)さんに、とっておきのお茶っ葉を賄賂に使うよう説得するんだけど、頑固おやじの鄧枢(ドン・シュー)パパは断固拒否!
「あんな上等なお茶、自分で飲むか、四川(スーチュアン)のダチと飲む時しか出さん!」
だって。うーん、気持ちはわかるけど、お母さんも必死なのよね。子供が多いから、広い家に引っ越したい!夢なのよ!
テレサちゃんはラジオから流れる歌が大好きなんだけど、その日は放送がなくてがっかり。お兄ちゃんから「木箱(ラジオのことかな?)があれば歌もニュースも聞ける」って聞いて、お父さんにおねだりするんだけど、「お前には作れないよ」って言われて、さらにしょんぼり…。切ないなぁ。
結局、お母さんはお父さんに内緒でお茶っ葉を持って段さん家へ。「お願いします!」って半ば強引に渡して、家の窮状を訴えるんだけど…。
その頃、鄧枢(ドン・シュー)パパは四川(スーチュアン)の友達にお嫁さんを紹介しようと奮闘中。でも、そのお見合い相手のお兄さんが、また強面で…!でも、話してみたら案外いい人で、お酒を酌み交わして、とんとん拍子に話が進んじゃう。
ところが、段さんが調べてみたら、なんと鄧枢パパ、引っ越しの申請書すら出してなかったの!周敏さん、呆れて「お茶、返しなさいよ!」って旦那さんに言うんだけど、押し問答してるうちに、お茶の缶が開いちゃって…中身が半分しかない!
翌日、周敏さんから真実(申請してないこと&お茶が半分だったこと)を聞かされた趙素桂(ジャオ・スーグイ)さん、もう顔面蒼白、いや、赤くなったり白くなったり!大恥かいちゃった…。
そこに、テレサちゃんが「お茶、わたしが半分とっちゃった!」って、悪びれもなく(?)半袋のお茶を持って登場!お母さん、怒り爆発!「こらー!」ってテレサちゃんを追いかける!
家に帰ってきた鄧枢パパと四川さん、その光景を見てびっくり。事情を聞いて、今度は鄧枢パパと趙素桂(ジャオ・スーグイ)さんの大喧嘩!
「申請もしてないくせに!段さん家で恥かいたじゃない!」
「見栄っ張りめ!人と比べるな!」
売り言葉に買い言葉で、趙素桂さんは目に涙をためて「出ていく!」って荷物をまとめちゃう。でも、鄧枢パパ、追いかけないの…。あーあ、もう!
でもね、後でちゃんと話を聞いて、自分が悪かったって気づくのよ、鄧枢パパ。奥さんが家を替わりたかったのは、見栄なんかじゃなくて、娘(テレサのことですね)にちゃんとした個室を与えてあげたかったから。女の子だもんね…。
自分の間違いを悟った鄧枢パパ、車で奥さんを追いかける。そして、ぽつりと本音を漏らすの。
「故郷に帰りたい…。母さんに会いたい…。」
軍隊を辞めようかな、って。それを聞いた趙素桂さん、今度はびっくり!「あなた、辞めたら生活はどうなるの!?」って。もう家は今のままでいいから、辞めないで!って必死に止めるの。
鄧枢パパ、めちゃくちゃ葛藤してる…。長年帰れない故郷への想いと、台湾での家族や仕事。どっちを選んでも、失うものが大きすぎる…。うーん、第2話にして、もう重い展開!鄧枢パパの涙にもらい泣きしそうでした…。
次回はどうなるのかな?テレサちゃんの歌の才能はいつ開花するのか、そっちも気になる!
つづく