カーテンコール 第2話 あらすじ/ネタバレ

朝日に照らされた楽園ホテルのロビー。パク・セギュは、通りかかった美女に不器用な口説き文句を繰り出そうとしていた。そこに、まるで清風のように現れた樸セヨンは、機転を利かせた言葉で美女を巧みに引き離し、パク・セギュに真顔で「兄さん、このホテルを守ってくれる?」と頼んだ。穏やかな性格のパク・セギュは、面倒事を避けるように苦笑いし、首を横に振る。

一方、グムスンは庭園で一人思いにふけっていた。昨夜、北朝鮮から脱出した際の悲惨な光景が夢に現れ、涙を流していた。彼女は、自分の時間が残り少ないことを悟っていた。セジュンがホテルの未来について疑問を呈しても、グムスンは「楽園ホテルは家族の事業であるだけでなく、私たちの記憶と基盤でもある。時間はすべてを証明してくれる」と穏やかに答える。

ヒョジンは、しつこい富豪の息子に困っていた。彼女は、友人のユ・ジェホンに恋人を演じてもらい、なんとかその場を逃れる。夜、ホテルのバーでパク・セギュの豪快な様子を見たユ・ジェホンは、自分のわずかなバイト収入とパク・セギュの浪費癖を比べて複雑な気持ちになる。そんな彼に、チョン室長は3ヶ月で3億ウォンという破格の条件を提示する。

ホテルの未来を心配する樸セヨンは、友人に相談する。セジュンの相続により彼女は第2株主となったが、パク・セギュが経営に関わらなければホテルは売却される可能性があるという。そこに、キム議員がシェルドン グループの幹部を連れて視察に訪れ、樸セヨンの心に影を落とす。

さらに、樸セヨンは高額なスイートルームを3ヶ月分一括で借りた謎の客人がいることを知る。喜び勇んで挨拶に向かうと、その人物はなんと元婚約者のパン・ジェだった。結婚式直前に逃げ出したことで気まずい雰囲気になり、樸セヨンはすぐにその場を去る。

一方、ユ・ジェホンはチョン室長の指示でリ・ムンソンを演じることになる。彼は、その難しさを理解し、友人のソ・ユンヒに協力を求める。女優になる夢を持つ法学部の学生であるソ・ユンヒは、これが最後のチャンスだと決意し、ユ・ジェホンと夫婦としてホテルに現れる。

樸セヨンは、突然現れた従兄弟に期待と緊張を覚える。友人のアドバイスでVIP客として接しようと決意し、少し安心する。中国の伝統衣装を著たユ・ジェホンとソ・ユンヒが楽園ホテルに足を踏み入れると、身分、家族、未来を巡る大掛かりな劇が始まる。グムスンは、彼らを「新しい家族」として歓迎するため、豪華な料理を振る舞う。この変革の時代に、誰もが異なる期待と不安を抱えており、楽園ホテルの運命は静かに変わりつつあった。

第2話の感想

第2話は、物語が大きく動き出す重要なエピソードでした。パク・セギュと樸セヨンの兄妹の確執、グムスンの過去と決意、ヒョジンの苦悩、そして謎の客人の登場など、見どころ満載の内容でした。

特に印象的だったのは、グムスンのシーンです。彼女は、北朝鮮から脱出した際の辛い経験を夢に見るなど、過去と向き合っている様子が描かれていました。また、セジュンに対して「時間はすべてを証明してくれる」と語るシーンは、彼女の強い意誌を感じさせました。

一方、パク・セギュは相変わらずのお調子者ぶりで、見ていてイライラする場面もありました。しかし、樸セヨンの頼みを引き受けたことで、彼も少しずつ変わっていくのかもしれません。

つづく