被告人 第1話 あらすじ/ネタバレ

ソウル月正刑務所の静寂を切り裂くサイレンの音が響き渡り、サーチライトが夜空を照らす。脱獄事件が発生し、囚人服を著た男が必死に逃走する。追跡する警官と吠える警犬を振り切り、男は森を抜け出し、橋を渡って空の道路にたどり著く。その瞬間、大型トラックのヘッドライトが男の傷だらけだが毅然とした顔を照らし出す。運命の転換を予感させるような光景だった。

数日前、キム·ヨングジュは怒りを露わにして電話でシン·チョルシクに詰め寄っていた。シン·チョルシクは殺し屋を雇ってキム·ヨングジュを殺害しようとしたのだ。その直後、後方から大型トラックが突っ込み、キム·ヨングジュは命を落とした。

キム·ヨングジュの葬儀は重苦しい雰囲気に包まれる。シン·チョルシクは悲しみに暮れているように振る舞いながら、ソウル中央地検重案組の検事、パク・ジョンウに挑発的な態度を取る。パク・ジョンウは冷静に対応し、シン·チョルシクの陰謀を暴く決定的な録音証拠を突きつける。事態は混乱を極め、最終的にパク・ジョンウはシン·チョルシクを逮捕する。

しかし、パク・ジョンウは弁護士界の大物、ヨ・ソンスから引き抜きの誘いを受ける。金銭と地位の誘惑に直面するも、パク・ジョンウは初心を貫き、妻のユン・ジスに電話で決意を伝える。ユン・ジスのユーモア溢れる返答がオフィスに咲いをもたらし、気まずい雰囲気を和らげる。

夜になり、パク・ジョンウは娘のパク・ハヨンの誕生日ケーキを持って帰宅し、家族3人で楽しい時間を過ごす。しかし、翌朝目覚めたパク・ジョンウは、自分が老朽化した刑務所にいることに気づく。記憶を失った彼は、妻と娘を殺害した罪で死刑判決を受けていた。

日が経つにつれ、パク・ジョンウは同じ朝を繰り返し体験する。目覚めるたびに、彼は現実の残酷さに直面する。彼は仲間の囚人から手がかりを得ようとするが、断片的な記憶しか得られない。激しい衝突の後、彼は独房に閉じ込められ、孤独と恐怖に襲われる。彼は娘の誕生日の幸せな時間を繰り返し思い出し、目の前の絶望と対照的になる。

一方、4ヶ月前の未解決事件が水面下で浮上する。車明グループの双子の兄弟、チャ・ミノとチャ・ソノは、一人は邪悪で残忍、もう一人は正直で善良だったが、事故で運命が交錯する。チャ・ミノは凶悪な犯罪を犯しながら、双子の身分を利用して兄に罪を擦り付け、法の裁きを逃れようとする。パク・ジョンウは捜査を進めるうちに、背後にある陰謀に気づき始め、「チャ・ソノ」が臨終の際に発した言葉に衝撃を受ける。すべてがより複雑な真実へとつながっているようだ…

第1話の感想

第1話は、衝撃的な展開と謎が満載で、視聴者を一気に物語に引き込む素晴らしいスタートでした。脱獄シーンから始まり、過去の事件や現在の状況が巧みに交錯し、目が離せない展開が続きます。

主人公のパク・ジョンウは、正義感溢れる検事でありながら、突如として殺人犯の容疑をかけられ、絶望の淵に立たされます。記憶を失った彼が、真実を追い求めながら、陰謀に立ち向かう姿は、見る者を惹きつけます。

また、双子の兄弟であるチャ・ミノとチャ・ソノの対比も興味深く、物語に深みを与えています。善と悪、光と闇が交錯する中で、真犯人が誰なのか、真相が明らかになる瞬間が待ち遠しいです。

つづく