被告人 第6話 あらすじ/ネタバレ

月下洞殺人事件の騒動が収まってから3日後、冷静沈著な検察官として知られるカン・ジュニョクは、異例の行動に出ます。彼は、拘留中のパク・ジョンウをユン・ジスの霊前に連れて行ったのです。パク・ジョンウは涙を堪えながら亡き妻に別れを告げ、義母に「家財道具は処分しないでください」と記したメモを渡します。この遺言には、未来への何らかの予感が込められているようでした。

一方、テスは現場でスーツケースを発見し、パク・ハヨンの遺体が入っているものと確信します。しかし、開けてみると中には何も入っていませんでした。怒りと絶望に駆られたテスは、パク・ジョンウにパク・ハヨンの居場所を問い詰めます。パク・ジョンウは自分が適当に言った場所が本当にスーツケースが出てきたことに驚き、事態は不可解なものとなります。

病院の集中治療室の外では、徐ウネがコ・ドンユンの意識が戻るのを祈っていました。彼女は、この事故の背後に何か隠されていると確信し、友人にさらなる調査を依頼します。一方、刑務所の闇い一角では、パク・ジョンウもパク・ハヨンの行方に困惑と不安を募らせていました。テスが現れ、パク・ジョンウに生きたパク・ハヨンを返してほしいと涙ながらに懇願する姿に、誰もが心を動かされます。

事件の黒幕であるチャ・ソノは、さらに深い陰謀を企てていました。彼はキム・ソクから受け取った死亡診断書を燃やし、徐ウネの追跡を続けることを決意します。また、キム・ソクにパク・ハヨンの行方を捜させるよう命じます。諦めない徐ウネはカン・ジュニョクに会い、スーツケースが空だったことを理由に、パク・ジョンウの事件に転機が訪れるはずだと訴えます。しかし、カン・ジュニョクは冷たい返答をし、彼女が敗訴する可能性を示唆します。

納得できない徐ウネは再びパク・ジョンウを訪ね、メモを返します。そして、家に帰って手がかりを探すべきだと提案します。カン・ジュニョクとチェ·デホン部長の許可を得て、3人は一緒にパク・ジョンウの家に戻ります。懐かしい光景に、パク・ジョンウは無限の思い出が蘇ります。彼は悲しみを堪えながら、あらゆる場所をくまなく探します。カン・ジュニョクが帰るように促した時、パク・ジョンウの脳裏にあの夜の光景が蘇ります。ユン・ジスの遺体を抱きしめて泣いていた時、カメラが床に落ちていたのです。彼は、カメラのメモリーカードをどこかに隠したことを思い出します。

探した結果、パク・ジョンウはメモリーカードのありかを思い出します。それは、水槽の中でした。彼はすぐに徐ウネに連絡し、徐ウネはメモリーカードを無事に回収します。二審の法廷では、緊張した空気が漂います。徐ウネは有力な証拠を提示し、検察側の主張を仮論します。彼女は、スーツケースからパク・ハヨンのDNAが検出されなかったこと、カメラの映像からパク・ジョンウがユン・ジスを殺害していないことが明らかであると指摘します。しかし、カン・ジュニョクも切り札を隠し持っていました。それは、パク・ジョンウが取り調べで自白する映像です。この映像によって、再び膠著状態となります。

長い議論と攻防の末、裁判官は最終的に原判決を維持し、パク・ジョンウは死刑を宣告されます。一方、同日に裁判を受けた獄友のソンギュは、パク・ジョンウの助けによって間もなく釈放されることになります。牢獄に戻ったパク・ジョンウは絶望に打ちひしがれ、自らの命を絶とうとしますが、ソンギュに阻止されます。ソンギュは本性を現し、実はこの事件の黒幕は自分だったと明かします。彼はパク・ハヨンがいつも歌っていた童謡を口ずさみ、パク・ジョンウの愚かさや無力さを嘲咲うかのように振る舞います。

第6話の感想

第6話は、衝撃的な展開が続くスリリングな回でした。

まず、パク・ジョンウがユン・ジスの霊前に連れて行かれるシーンは、彼の深い悲しみと罪悪感を表現する印象的な場面でした。また、スーツケースが空だったことが判明し、テスがパク・ジョンウに詰め寄るシーンは、緊迫感に満ちていました。

徐ウネは、諦めずにパク・ジョンウの無実を証明しようと奮闘する姿が頼もしかったです。特に、二審で有力な証拠を提示するシーンは、彼女の知性と正義感が伝わってきました。

しかし、カン・ジュニョクは冷酷な検察官として、パク・ジョンウを追い詰める姿が印象的でした。特に、自白映像を証拠として提示するシーンは、彼の冷酷さを際立たせていました。

そして、ソンギュの真の目的が明らかになったシーンは、物語に大きな衝撃を与えました。彼は、パク・ハヨンを誘拐しただけでなく、パク・ジョンウの罪を擦り付けるという悪辣な計画を立てていたのです。

つづく