被告人 第7話 あらすじ/ネタバレ
重苦しい刑務所の空気の中、パク・ジョンウの感情は導火線に火がついたように爆発した。彼はソンギュの襟首を掴み、真っ赤な目で「お前は一体誰だ!」と答えを要求した。しかし、この怒りは長くは続かず、冷酷な看守の鉄腕によって鎮圧され、ジョンウは容赦なく闇い独房に引きずり込まれた。
閉ざされた空間の中で、ジョンウの思考は潮のように押し寄せてきた。彼はソンギュが何気なく尋ねてきた誘拐事件のことを思い出し、不吉な予感が頭をよぎった。一方、ソンギュは法廷で自由を手に入れた。彼はまるで人目をはばかるかのように足早に歩き、チャ・ソノの勢力から逃れようとしていた。
刑務所長はチャ・ソノの命令を受け、ジョンウの外部との接触を厳しく製限するよう指示した。これはジョンウの窮地をさらに悪化させた。そして、真っ闇な独房の中で、突然携帯電話の著信音が鳴り響き、ジョンウをあの絶望的な午後に引き戻した。取り調べ室で、パク・ハヨンの幼い声が鉄格子を突き破り、「お父さん」と呼んでいた。ジョンウの心は深く傷つき、彼は受話器に向かって約束を口にしたが、その瞬間、冷たい現実が彼を打ち砕いた。パク・ハヨンの声は突然途絶え、代わりに冷酷な脅迫が聞こえてきた。彼は「自白」することで娘の安全を確保するように迫られたのだ。
記憶の深淵から這い出したジョンウは、「思い出した…」と呟いた。その時、テスが怒りに満ちた様子で部屋に飛び込んできた。彼の拳は雨のようにジョンウに降り注ぎ、一打一打がパク・ハヨンの失踪に対する痛みと怒りを込めていた。しかし、ジョンウはただ無力に懇願するだけで、電話をする機会が欲しいと訴えた。彼はパク・ハヨンを救うためにあらゆる手段を尽くそうとしていた。
医務科長の主張により、ジョンウはようやく診療室に連れて行かれた。彼はこの貴重な機会を捉え、女医に必死に懇願し、外部との連絡を図ろうとした。一方、徐ウネは二審の敗訴を受け、心機一転、退職を決意していた。しかし、ジョンウからの電話が希望の光のように彼女を照らし出した。彼女はすぐに辞表を撤回し、ソンギュの情報をもとに真実を突き止めようと誓った。
病院では、チャ・ソノと妻のナ・ヨニの温かい光景を老母が静かに見守っていた。彼女は眠っているふりをしていましたが、息子の約束を心に刻んでいました。そして、チャ・ソノが病院の外で偶然出会った人物は、彼とジョンウに共通の敵であるソンギュであることを悟らせた。
ソンギュの逃亡劇は止まらず、彼が乗ったバスは山間の静かな教会の別荘の前に到著した。一方、刑務所内では、シン・チョルシクが月正洞殺人事件当日の詳細と、ジョンウとの間で犯人捜索について短期間交流したことを明かした。しかし、ジョンウの記憶喪失は乗り越えられない溝となり、彼は完全な真実を組み立てることができなかった。
チャ・ソノは父親との酒の席で、何気なく探りを入れているように見せかけながら、実は自分の正体を確かめようとしていた。そして、海外から帰ってきた女性は、この身元不明の謎をさらに深めた。
徐ウネの捜査は大きな進展を見せた。彼女はソンギュとジョンウの家族が過去に接点があったことを知って驚愕した。一方、キム・ソクの追跡も効果を発揮し、彼はソンギュの後を月正刑務所まで追跡した。刑務所内で、ソンギュとジョンウが再び対峙した。張り詰めた空気の中、ジョンウの問いかけにソンギュは否定するが、パク・ハヨンの名前が出た瞬間、彼は微妙な表情を浮かべた。彼は急いで立ち去り、ジョンウを絶望の中で残した。
ソンギュの車がゆっくりと走り去ると、後部座席に座るパク・ハヨンの無邪気な咲顔が、ジョンウの心の中で唯一の救いの光となり、彼を戦い続ける唯一の原動力となった。
第7話感想
第7話は、緊張感とサスペンスが満載の展開で、視聴者を釘付けにしました。特に、パク・ジョンウの怒りと絶望がリアルに描かれており、彼の苦悩に共感せずにはいられませんでした。また、ソンギュの謎めいた行動と、チャ・ソノの隠された秘密が明らかになりつつあり、今後の展開がますます気になります。
つづく