被告人 第9話 あらすじ/ネタバレ

月が雲に隠され、闇夜に包まれた深夜1時20分、ソンギュは意識を失ったパク・ハヨンをそっと自分の住処へと運び込んだ。

一方、ユン・ジスは寮に戻るとパク・ハヨンの部屋が空っぽになっていることに気づき、政宇のところに行ったものだと勘違いする。

しかし、寮を出ようとした瞬間、背後から現れたチャ・ソノに驚愕し、悲鳴を上げながら政宇の部屋へと走り出す。しかし、そこにはキム・ソクによって拘束された政宇の姿が。

キム・ソクは素早くユン・ジスを製圧し、チャ・ソノは冷酷にも彼女の命を奪い、現場を偽装して罪を政宇になすりつけようとする。

意識を取り戻した政宇が目にしたのは、冷たくなったユン・ジスの姿と、勝ち誇るチャ・ソノの姿だった。

チャ・ソノは平然と罪を告白し、パク・ハヨンの命を盾に、無実の罪を政宇に押し付けようとする。

絶望と怒りが政宇の心を支配するが、パク・ハヨンを救うためには耐え忍ぶしかないことを悟る。

時が流れ、政宇とチャ・ソノは刑務所で再会する。

政宇は感情を押し殺し、記憶喪失を装いながら、真実を暴く機会を伺う。

そして、あの夜に隠した血染めの凶器を思い出す。それは、無実を証明するための重要な手がかりだった。

一方、ジェニファーの死で悲しみに暮れるナ・ヨニは、父の温かい言葉に慰めを見出す。しかし、突然の老夫人の失踪事件が再び彼女を不安に陥れる。

刑務所の運動場で、政宇は必死に記憶喪失を装っていたが、シン·チョルシクの何気ない一言で、移送が近いことが週囲に知られてしまう。

同じ頃、善浩の父は家族の墓地で迷子になっていた妻を見つけ出すが、妻の叱責に言葉を失う。

診察室では、女医が政宇に、再び記憶を消して苦しみから逃れようとするかもしれないと忠告する。

夜になると、チャ・ソノはわざと他の囚人の前でユン・ジスの殺害シーンを再現し、政宇を挑発する。

政宇は怒りを抑えながらも、製御不能の瀬戸際に立たされる。

そんな中、偶然チャ・ソノが政宇のパンを食べてしまい、政宇は新たな計画を思いつく。

夢の中で、パク・ハヨンの咲顔と現実の残酷さが交錯し、女医の言葉が警鍾のように響き、政宇は脱獄を企てる決意を固める。

徐ウネの面会によって、政宇はチャ・ソノが彼女を自分の代理人として雇ったという意外な情報を手に入れる。

政宇は巧みにウネを利用し、脱獄計画の重要な駒として彼女を動かす。

一方、遠く離れた地にいるカン・ジュニョクは、パク・ハヨンから突然電話を受けるが、すぐに切れてしまう。この出来事に不審を抱く俊赫。

パク・ハヨンを世話するソンギュは、心の葛藤が日に日に激しくなる。ついに、彼は警察に通報を決意するが、最後の決断に踏み切れずに躊躇する。

チャ・ソノの陰謀はさらにエスカレートし、彼は看守を利用して罠を仕掛け、パク・ハヨンの"面会"を通して政宇の仮応を探ろうとする。

しかし、政宇は機転を利かせて危機を回避する。それでも、チャ・ソノの復讐心は収まらず、彼は政宇を劣悪な環境の鎮豊刑務所に移送する。

移送される途中、政宇はかつてこの刑務所で味わった苦痛を思い出す。壁に刻まれた"チャ・ミノ"という文字が、彼の不屈の精神を物語っているかのようだった。

この夜は、政宇にとって絶望の淵であり、希望の始まりだった。

彼は、前途多難であることを知りながらも、パク・ハヨンと真実のために、立ち向かう決意を新たにする。

被告人 第9話 感想

第9話は、衝撃的な展開が続く怒涛の回でした。チャ・ソノの冷酷さと、それに抗うパク・ジョンウの不屈の精神が強く印象に残りました。

特に印象的だったシーンは、チャ・ソノがユン・ジスを殺害するシーンです。彼はまるで感情のない機械のように、冷酷に命を奪い、その様子を平然と語る姿に戦慄を覚えました。

一方、パク・ジョンウは絶望的な状況の中でも、パク・ハヨンを救うために必死に希望を探し続けます。記憶喪失を装いながら、チャ・ソノの隙を伺う姿は、彼の強靭な精神力を物語っていました。

また、第9話では新たな展開も明らかになりました。チャ・ソノが徐ウネを代理人として雇ったこと、そしてパク・ハヨンがカン・ジュニョクに電話をかけたことなど、今後のストーリーを左右する重要な要素が提示されました。

つづく