「ホジュン〜伝説の心医〜」全話あらすじネタバレ - 韓国歴史ドラマ

ストーリー

16世紀の朝鮮王朝を舞台に、名著「東医宝鑑」の著者であり、名医として名高いホ・ジュンの波乱に満ちた人生を描いたドラマです。

幼少期から身分の低さから差別を受け、才能がありながらも自暴自棄な日々を送っていたホ・ジュンは、心優しい女性多喜と出会い人生観を変え、やがて結婚します。母を病で亡くしたことをきっかけに名医・ユ・ウィテに出会い、医学の道を志します。

ユ・ウィテの真摯な姿に感銘を受けたホ・ジュンは、「心医」となることを決意しますが、厳しい差別やユ・ウィテの冷淡な態度に苦しめられます。それでも誠実さと信念で医術を磨き上げますが、身分を変えるために科挙の推薦書を受け取ったことでユ・ウィテと決別し、失意の日々を送ります。

しかし、妻や母の姿に心を打たれたホ・ジュンは再び立ち上がり、三積大師のもとでハンセン病患者の世話をすることに。その献身に心を打たれたユ・ウィテのもとに戻り、医学を学びます。

努力の末、宮廷医となったホ・ジュンでしたが、宮廷の権力争いに巻き込まれ、政治に関与しない姿勢を貫いたことで迫害を受けます。それでも10年以上の歳月をかけて「東医宝鑑」を完成させます。

全国に疫病が蔓延した際には、治療薬の開発に成功するものの、自身も病に倒れ、妻の腕の中で息を引き取ります。ホ・ジュンの死は、国中を悲しみに包みました。

このドラマは、逆境に負けず、医術の道を極めたホ・ジュンの生き様を描くと同時に、差別や権力争いなど当時の朝鮮王朝が抱えていた問題にも切り込んでいます。また、史実に基づきながらも、現代的な視点を取り入れたストーリー展開で、より幅広い層に楽しめる作品となっています。

登場人物の結末:

ホ・ジュン: 数々の困難と挑戦を乗り越え、ホ・ジュンは優れた医師となりました。彼の医学的な功績は、患者の治療だけでなく、朝鮮医学史において重要な文献となった『東医宝鑑』の編纂にも表れています。家庭の苦境、低い身分、ユ・ドジとの複雑な関係など、私生活では多くの困難を経験しましたが、ホ・ジュンは常に医師としての仁愛の精神を持ち続け、最終的には医学界で尊敬と認められるようになりました。物語の終わりに、ホ・ジュンは病状が悪化しますが、医学への貢献と精神的遺産は永遠に残り続けます。

イ・ダヒ: 李正燦大人の娘である多喜は、ホ・ジュンと結婚した後、貴族から平民への生活の大きな変化を経験しました。彼女は社会の偏見や経済的な困難に直面しても、家族を支え、ホ・ジュンの事業を支え続けました。多喜は息子許謙を妊娠し、出産します。彼女の存在は、ホ・ジュンに精神的な支えを与えました。劇中では多喜の最終的な結末は明確に描かれていませんが、家族への献身とホ・ジュンへの愛情は、彼女の強さと犠牲的精神を示しています。

ユ・ドジ: ユ・ドジは、ホ・ジュンの最大のライバルであり、友人であり、敵でもあります。彼は恵まれた家庭に生まれ、優れた医術を持っていましたが、性格は複雑で、医師としての慈悲と権力への渇望の両方を持っていました。ユ・ドジのキャリアは、内医院での昇進から様々な事件による挫折、宮廷闘争への参加まで、浮き沈みがありました。彼は時にはホ・ジュンに対して不正な手段を用いることもありましたが、重要な場面ではホ・ジュンの医術を認め、尊敬の念を示しました。最終的に、ユ・ドジは医学の真の価値に気づき、個人的な得失よりも医学そのものに集中するようになったようです。

イェジン: イェジンは、ホ・ジュンに深い愛情を抱く医女ですが、二人の関係は様々な理由で発展しませんでした。彼女は賢く、勇敢で、医療現場で何度も医術を披露し、宮廷闘争にも巻き込まれます。イェジンの人生は複雑で、誤解を受けたり、不当な扱いを受けたりすることもありましたが、常に医師としての本心を持ち続けていました。物語の中で、イェジンの個人的な運命は詳しく描かれていませんが、彼女の姿は、伝統的な社会の中で女性が自己実現を目指すことの難しさと努力を表しています。

その他の登場人物: 孫氏、五根、紅春、ク・イルソ、ハマン宅など、他の登場人物の生活にも浮き沈みがあり、当時の社会の様々な階層の人々の生活状況を反映しています。ホ・ジュンの母親である孫氏は、低い身分から受け入れられるまでの過程を経験しました。五根と紅春は最終的に結ばれ、庶民の幸せを表しています。ク・イルソとハマン宅の生活は、日常の辛酸と小さな幸せに満ちています。全体として、各キャラクターのストーリーラインは、ホ・ジュンの成長と『東医宝鑑』の編纂を中心に展開されており、個人の運命と時代の背景が交錯する様子を描いています。

ノーカット版は全135話、簡略版は全68話です。