軍検事ドーベルマン 第12話 あらすじ/ネタバレ

狡猾な実業家であるヨン・ムングは、会社を守るために手段を選ばず、カン・ガシュンに手を組むことを強要します。表向きは、ホン・ムシュウとホン・ケイギョクの兄弟のために弁護人となり、彼らの背後にある闇を隠そうとします。しかし、真実はいつまでも隠しきれません。

一方、ト・ベマンとそのチームは、シン・ミョンホの証言からホン・ムシュウの暴力的な秘密を知ります。勇敢な女性であるチャ・ウインは、ユン・サンギと共に正義を求める旅に出ます。彼らは除隊した運転兵のカン・サンシュを見つけ、シン・ミョンホの遭遇を証言してもらうことを望みます。カン・サンシュの証言は、ホン・ムシュウの悪行を暴くための重要な鍵となります。

しかし、ホン・ムシュウは簡単に罪を認めるつもりはありません。彼は軍事法廷の裁判官を買収したと自惚れ、即将到来的裁判に自信満々です。チャ・ウインがシン・ミョンホの聴覚障害の診断書を提出して証言しても、ホン・ムシュウは依然狡辩し、逆にシン・ミョンホが自傷して自分を誣告したと仮論します。この時、ヨン・ムングは火に油を注ぎ、シン・ミョンホの心の傷を利用して罪を彼に押し付けようとします。

まさにその時、ノ・ファヨンの登場は一筋の光となります。彼女は証言することを承諾するだけでなく、裁判官に公正な裁決を要求します。ノ・ファヨンの副官であるリャン・ジョンスクは、ホン・ムシュウが彼女を性的暴行した際の決定的な証拠を法廷で示し、ホン・ムシュウの心理的防衛線を完全に崩壊させます。圧倒的な証拠を前に、ホン・ムシュウはついに罪を認め、3年の懲役刑を宣告されます。怒りに駆られた彼は再び暴力を振るおうとしますが、ト・ベマンに阻止され、狼狽した様子で現場から連れ出されます。

カン・ガシュンの心境もこの回では複雑です。彼はト・ベマンとチャ・ウインに直接真実を告げていませんが、彼の行動はヨン・ムングと協力する意思をほのめかしています。彼はヨン・ムングにハードディスクの中の重要な証拠を漏らし、ヨン・ムングの陣営に正式に加わることを示唆しています。ト・ベマンはそれに気づいていますが、完全には理解していません。

この騒動の後、ト・ベマンとチャ・ウインのオフィスは非常に忙しくなります。彼らは軍人からの告発電話を大量に受け、軍人たちのヒーローとなります。この栄誉は、彼らの努力の証であり、正義への堅持の肯定でもあります。

一方、ノ・テナムの生活にも大きな変化が訪れます。彼は偶然、アン・スホがかつて自分が陥れた銀行長の息子であることを知り、内なる罪悪感と恐怖からアン・スホの親切に素直に向き合うことができません。彼は距離を置こうとしますが、アン・スホは諦めず、逆にノ・テナムをいじめ始めます。この展開は、今後のストーリーに伏線を張り、二人の関係がどうなるのか気になります。

第12話感想

第12話は、緊張感と衝撃が交錯する、まさにドラマのクライマックスと言える内容でした。ホン・ムシュウの悪行が暴かれ、正義が勝利する展開は爽快感がありつつも、彼の罪の深さと被害者の苦しみを改めて痛感させられました。

特に印象的だったのは、ノ・ファヨンの証言とリャン・ジョンスクによる決定的な証拠の提示です。彼女たちの勇気と行動が、ホン・ムシュウの偽りの仮面を剝ぎ取り、真実を明らかにしました。また、チャ・ウインの不屈の精神とト・ベマンの冷静な判断力が、事件解決に大きく貢献したことも見逃せません。

一方、カン・ガシュンの複雑な心境も気になりました。彼はヨン・ムングと手を組むことを示唆していますが、彼の真意は不明です。今後の展開に注目したいところです。

つづく