軍検事ドーベルマン 第3話 あらすじ/ネタバレ

突然の事故

静寂を破る衝撃音。血まみれのト・ベマンは転覆した車内に閉じ込められ、視界がぼやける中、赤毛が目に飛び込む。それはチャ・ウインだった。このシーンは、本話の序章を逆転的に描いたものだ。

過去への遡行

数日前、ト・ベマンとチャ・ウインは著任式に向かう車中だった。チャ・ウインは座席にある赤いカツラを、気分転換に使う小物だと軽く説明する。好奇心を持ったト・ベマンは、数本の毛をこっそり抜き取り、ポケットにしまう。

将軍の就任と息子の苦悩

一方、ノ・ファヨン将軍は韓国初の女性師団長に正式就任する。その威厳の下、息子であるノ・テナムは居心地が悪そうにしている。執務室で手榴弾の形をしたトロフィーを見たノ・テナムは、過去のトラウマが蘇る。彼は暴力事件を起こし、母親に倉庫に監禁されたことがあり、その際に手榴弾のピンを抜いて握っていた。その経験は、彼の消えない悪夢となっている。母親の厳しい要求に耐えられなくなったノ・テナムは、兵役を逃れた真実を告白するが、母親から無情な一蹴と詰問を受ける。

監視と告発への怒り

母親の支配から逃れたノ・テナムは、ヨン・ムングの監視と告発に怒りと困惑を感じ、母親への不適切な思いを抱いているのではないかと疑う。ヨン・ムングは、アレンと映像の真相を追求することを約束する。

調査の開始

一方、ト・ベマンとユン・サンギは調査を開始する。彼らはカツラを鑑定に出し、別々に捜査を進める。ト・ベマンはチャ・ウインから情報を引き出そうと、高級ブティックまで尾行し、高価なハンドバッグを購入するが、結局はそれを阿姨にプレゼントして喜ばせることになる。

軍医との取引

ト・ベマンは軍医と取引をする。軍医は、ト・ベマンの同級生の医療過誤問題を解決する代わりに、兵役資格判定への協力を求める。ト・ベマンはそれを承諾し、チャ・ウインが担当するファン・イル等兵の医療過誤事件を標的にする。法廷では、ト・ベマンが綿密に計画を立て、勝利を確信していたが、重要な証人が突然証言を翻したことで、チョン軍医は窮地に陥る。ト・ベマンは、軍医の嘘を見抜き、巧みに弱点を突いて逆転勝利を収めたのだ。

チャ・ウインの登場

調査が進むにつれ、ト・ベマンはアレン事件と姜氏防御用品会社の関係を明らかにする。チャ・ウインの登場により、事態はさらに複雑になる。彼女は、ト・ベマンは伝統的な意味での英雄ではないが、自分の計画には欠かせない存在だと率直に語る。チャ・ウインの正直さと挑戦に直面し、ト・ベマンの正義の天秤は傾き始める。

予期せぬ展開

ト・ベマンがノ・テナムにアレン事件の手がかりを報告しようとしたまさにその時、予期せぬ事態が発生する。映像が奪われ、ノ・テナムが逮捕され、カーチェイス、車の爆発が続く。一連の危機がト・ベマンを死に追いやる。そして、赤毛のチャ・ウインが現れる。彼女の出現は、カツラの真意を明らかにするだけでなく、ト・ベマンに共に戦うことを提案する。

第3話感想

第3話は、衝撃的な展開とキャラクターの複雑な心理描写が魅力的でした。特に、ト・ベマンとチャ・ウインの関係が大きく進展したことが印象的です。

ト・ベマンは、正義感の強い軍検事でありながら、どこか不器用な一面があります。第3話では、軍医との取引やチャ・ウインとのやり取りを通じて、彼の正義感が揺さぶられ、葛藤する姿が描かれました。

チャ・ウインは、謎めいた女性であり、ト・ベマンにとって不可欠な存在です。第3話では、彼女の過去や真の目的が明らかになり、ト・ベマンとの関係がさらに深まりました。

また、第3話ではノ・テナムの苦悩やヨン・ムングの思惑など、他のキャラクターの心理描写も丁寧に描かれていました。それぞれのキャラクターが抱える葛藤や秘密が明らかになるにつれて、物語がますます複雑で面白くなっています。

つづく