相続者たち 第17話 あらすじ/ネタバレ
不安と焦燥に駆られたキム・タンは、行方不明になったウンサンの姿を求めて、冷たくも華やかな実家へと戻った。キム会長の問い詰めと脅迫に、タンの目には屈しない意誌が宿る。父にウンサンの行方を問うも、返ってきたのは一層冷たい警告だった。一方、チャンヨンはウンサンの失踪を知り、慌ててユン室長に真相を尋ねる。ウンサン母娘は無事だが、行方は掴めないという。
キャンパスでは、タンとヨンドがそれぞれの情報網を駆使して、ウンサンの捜索に奔走する。タンはチョン・チスクに頭を下げてウンサンの学籍維持を頼み、ヒョシンの力も借りてウンサンの出国記録を調べるが、手がかりは掴めない。しかし、銀行カードの利用記録が手がかりとなり、タンはついに静かな海辺の漁村で、書店で働くウンサンを見つけ出す。胸の高鳴りと無事を喜ぶ気持ちに包まれるが、タンはウンサンの平穏な生活を乱すことを恐れ、後ずさりする。
一方、ヨンドも独自の手段でウンサンを見つけ出す。彼の率直さと情熱に、ウンサンは久々の温かさを感じる。海辺を散歩しながら、ヨンドはウンサンを気遣い、再会を約束する。その真情に、ウンサンは心を動かされる。
家族の争いは激化の一途を辿る。エスター・リーはゼウスホテルへの税務調査を恐れて婚約破棄を宣言。チェ会長は激怒し、ヨンドは罰としてエスター・リーの家族との会合に出席させられる。会合では、調査の知らせが緊張をさらに高め、エスター・リーの婚約破棄が火に油を注ぐ。
ウンサンのために、タンは兄のキム・ウォンに会い、自己犠牲に近い条件を提示する。株式を手放し、アメリカに渡る代わりに、ウンサンへの幹渉を止めるよう懇願する。しかし、ウォンの努力もキム会長の心を動かすことはできず、ウンサンの安否は依然として不透明なまま。タンは再びウンサンの職場を訪れ、複雑な感情が交錯する再会を果たす。ウンサンの説得に心を痛めるタンだが、それが彼女を守る最善の方法だと理解する。
タンとキム会長の衝突は再び激化し、家の中は荒れ果てる。タンの絶望と怒りは頂点に達する。学校では、彼の落ち込みが週囲の注目を集める。ヒョンジュとヒョシンの関係にも微妙な変化が訪れ、ヒョシンの告白と二人の誤解は、この恋にさらなる波乱をもたらす。
タンの自暴自棄はナイトクラブで頂点に達する。酔っ払った彼はチンピラに囲まれ、危機に陥るが、ヨンドに助けられる。ヨンドの言葉はタンの心に響き、自分の気持ちに正直になるよう促す。しかし、タンはただ沈黙するしかない。彼の深い無力感と苦しみは、誰も理解できない。
第17話の感想
第17話は、複雑に絡み合った感情と困難な決断が描かれた、ドラマチックな展開の回でした。
タンは、ウンサンへの想いと家族からの圧力に苦しみ、葛藤する姿が印象的でした。ウンサンを守るために、自己犠牲を厭わない彼の姿は、切なくもあり、彼の深い愛情を感じさせました。
一方、ヨンドは、ウンサンへの想いをストレートに表現し、彼女を支えようとする姿が魅力的でした。彼の率直さと情熱は、タンとは対照的で、ウンサンの心を揺さぶりました。
家族の争いも激化し、エスター・リーの婚約破棄や、タンとキム会長の衝突など、緊張感あふれるシーンが続きました。
つづく