風と雲と雨 第20話 あらすじ/ネタバレ

宣戦布告

9人のフランス宣教師の誤殺事件をきっかけに、フランス帝国は朝鮮に宣戦布告。戦火は江華島にまで及び、両軍は激しく交戦する。フランス軍は兵力こそ少ないものの、装備が整っており、朝鮮軍に大きな被害をもたらす。

チェ・チョンジュンの江華島派遣

危機的状況を受け、国王・是応は智勇兼備のチェ・チョンジュンを江華島に派遣し、フランス軍の撃退を命じる。

ミン・ジャヨンの苦悩

ミン・ジャヨンは妹の立場を利用して、風紀問題で逮捕された家族のミン・スンホを救おうとする。しかし、それはイ・ハウンの逆鱗に触れてしまう。イ・ハウンはミン・ジャヨンを厳しく戒め、中殿として法を超越するべきではないと警告する。さらに、ミン・スンホへの杖刑を命じ、ミン・ジャヨンを公衆の面前で辱める。

チェ・チョンジュンの交渉と勝利

チェ・チョンジュンはフランスの真の目的が通商口岸の要求だけではないことを理解し、彼らの軍事力と武器のレベルを探ろうとしていると考える。彼は西洋の知識を駆使してフランス軍の陣営に乗り込み、和平交渉を図る。チェ・チョンジュンの努力と知恵によって、朝鮮とフランスの緊張は緩和され、最終的に朝鮮軍はフランス軍を撃退することに成功する。

チェ・チョンジュンの苦悩と決意

チェ・チョンジュンは戦いで尊敬を集めるだけでなく、処刑されるはずだったチェ・インギュを密かに救出する。チェ・インギュは江華島の地形に精通しており、チェ・チョンジュンがフランス軍と戦う上で重要な助力となる。チェ・チョンジュンは国の運命を変えるためには、より多くの人々に西洋の先進的な思想を受け入れさせる必要があると考える。そこで、彼はイ・ハウンに西洋の治国理念と科学技術を積極的に紹介する。

イ・ハウンの怒りとチェ・チョンジュンの屈辱

イ・ドクユンが主催する祝勝宴で、チェ・チョンジュンは多くの朝鮮の知識人とイ・ハウンを招き、国運について意見を求める。命理学の教授たちは吉兆を述べるが、山水道人だけはイ・ハウンの権勢が10年で終わると率直に語る。この言葉に一同は驚き、イ・ハウンの脸色は闇くなる。イ・ハウンはチェ・チョンジュンに意見を求め、チェ・チョンジュンも朝鮮が変わらない限り滅亡すると断言する。彼はスイスのように中立を保ち、国を開放して、複雑化する国際情勢に対応すべきだと提案する。

しかし、イ・ハウンはチェ・チョンジュンの提案を受け入れず、彼の率直な物言いに殺意を抱く。しかし、チェ・チョンジュンがフランス軍を撃退した功績を考慮し、怒りを抑える。その後、イ・ハウンは密かに外国人との交流を持つ勢力を弾圧し、ヨン・パルヨンを逮捕して警告する。

チェ・チョンジュンは再びイ・ハウンに会い、彼の脅迫と圧力に直面する。彼は週囲の人々を守るために、屈辱に耐えて跪き、忠誠を誓う。

チェ・チョンジュンの決意

この瞬間、チェ・チョンジュンの心は苦悩と痛みで満たされる。彼は国の運命を変えることが容易ではないことを理解しているが、信念をさらに強くする。彼はどんなに困難な道であっても、自分のやり方で国を救うことを決意する。なぜなら、それが彼がこの世に生きる唯一の理由であり、国の未来と希望のために戦うことだと知っているからだ。

第20話の感想

第20話は、風と雲と雨の物語が大きく動く重要なエピソードでした。フランスとの戦争、ミン・ジャヨンの苦悩、チェ・チョンジュンの決意など、見どころ満載の回だったと思います。

特に印象に残ったのは、チェ・チョンジュンがイ・ハウンに屈辱に耐えて跪き、忠誠を誓うシーンです。チェ・チョンジュンは国の未来のために、自分のプライドを捨てざるを得ない状況に追い込まれました。このシーンは、チェ・チョンジュンの苦悩と決意を強く感じさせるものでした。

また、イ・ハウンの権勢が10年で終わると予言する山水道人の言葉も衝撃的でした。イ・ハウンは権力に固執していますが、その権勢は永遠に続くわけではないことを闇示しているように感じました。

つづく