不滅の恋人 第1話 あらすじ/ネタバレ

茫茫たる雪山に囲まれた静寂の地で、ウンソン大君・イ・フィは忠実な侍衛と侍女を伴い、三年間の北方遠徴を終えて帰還の途についた。王宮への想いと未知への不安が胸に去来する。一方、王宮では主上の病状が悪化し、命の灯が消えかかっていた。大妃は江山を安定させるため、病状を隠蔽し、幼い世子への衝撃を避けるよう命じる。しかし、権力の闇闘は水面下で激化し、晋陽大君・イ・ガンは宮中の密偵を通じて病状を察知していた。

イ・フィ一行が城門に到著すると、思いもよらぬ事態に遭遇する。門番はイ・フィが戦死したと主張し、眼前の人物は偽者だと告げる。侍衛は激しく抗議し、真実を訴えるが、門番は激昂し、衝突は避けられない。幸い、イ・フィの武術の腕前は超絶しており、危機を容易に切り抜けた。そのとき、宮中から慌てふためく宮女が飛び出し、イ・フィの注意を引く。彼は真相を究明するため、彼女を追跡する。

宮女は李成に主上の危篤を伝える密書を届けようとしていたが、イ・フィに阻止される。事態の重大さを知ったイ・フィは、侍女に宮女の服を著せ、令牌を持たせて宮中に潜入させる。同時に、血で書かれた「徽」の字を書いた手紙を残し、自分の身分を証明する。侍女は優れた武術の腕前を駆使し、幾重もの障害を突破し、血書を大妃に届ける。大妃は涙を流しながら、愛する息子が帰ってきたことを知り、すぐに迎え入れるよう命じる。

一方、イ・ガンも宮中への入宮準備を進めていた。彼はユン・ナギョムとその兄と共謀し、混乱に乗じて顧命の位を奪い、幼い主君を補佐しようと企む。しかし、イ・フィの帰還によって計画は頓挫する。

イ・フィはついに王宮に入り、大妃の前に跪く。母子再会、涙の対面、千言万語が沈黙の抱擁に変わる。大妃の喜びと安堵は溢れんばかりで、イ・フィを強く抱きしめ、三年分の想いと心配をすべてぶつける。

同じ頃、イ・ガンも宮門に到著するが、宮人によって阻まれる。宮殿から悲痛な声が響き渡り、大妃が現れて主上の崩御を告げる。イ・ガンは驚きを隠せないが、顧命の位の行方が気にかかる。そのとき、イ・フィが殿から出てきて、顧命の位に就いたことを宣言し、イ・ガンを優しく抱きしめる。兄弟は幼い頃のように振る舞うが、互いの思惑と隔たりは消えない。

イ・ガンは愛が憎しみに変わり、弟のウォンリョン君にソン・ジャヒョンに求婚させ、2人を強制的に結婚させた。ソン・ジャヒョンがウォンリョン君と結婚するという知らせを受けたイ・フィは、成府へと急ぐ。ソン・ジャヒョンの家族の前で、彼は自分の気持ちを伝え、最終的にソン・ジャヒョンの許しを得て、深い愛情を込めて抱きしめる。二人は幼い頃の楽しかった思い出を振り返り、涙と咲顔が交錯する。まるで、すべての苦難がこの瞬間に解放されたかのようだ。

回想シーンでは、イ・フィとイ・ガンの幼少期に戻る。イ・フィは宮中で母后の寵愛と兄の愛情を受けて育つが、イ・ガンは外で育てられたため不満を抱いていた。ある日、イ・ガンは母后に会うため、宮門に駆け込む。イ・フィの助けにより、彼は願いを葉えるが、兄弟間の微妙な関係が芽生える。特に、イ・ガンは大妃がイ・フィを偏愛しているのを見て、嫉妬と恨みが募っていく。

第1話の感想

第1話は、ウンソン大君・イ・フィの帰還から始まり、宮中の権力闘争やイ・フィとソン・ジャヒョンの愛など、さまざまな要素が複雑に絡み合っています。イ・フィの勇敢さと優しさ、イ・ガンの野心と嫉妬、ソン・ジャヒョンの純粋さと強さなど、各キャラクターの魅力が存分に発揮されています。また、宮中の豪華な装飾や美しい衣装など、視覚的にも楽しめる作品です。

特に印象に残ったのは、イ・フィと大妃の再会のシーンです。三年ぶりの再会に涙を流す二人の姿は、とても感動的でした。また、イ・フィとソン・ジャヒョンの愛のシーンも美しく描かれていて、二人の幸せを願わずにはいられません。

つづく