悪の心を読む者たち 第1話 あらすじ/ネタバレ

陽光降り注ぐ午後、少年ハヨンは母親と一緒に遊園地で楽しい時間を過ごしていた。しかし、ハヨンが追いかけっこをしている最中に誤って川に落ちてしまい、恐怖の中、女性の死体を目撃してしまう。幸いにもハヨンはすぐに救助されたが、不幸な女性はゆっくりと引き上げられ、ハヨンの幼いながらも力強い手がそっと白布で覆う。この光景は彼の心に消えない刻印として残る。

時は流れ、1998年。ハヨンは勇敢な警察官に成長し、「赤い帽子」による強姦殺人事件の闇い影に立ち向かう決意をする。真冬の寒さの中、同僚たちが次々と退却する中、ハヨンは真相を解き明かすために任務に忠実であり続ける。

激しい追跡の末、ハヨンは「赤い帽子」と思われる男と激しい格闘を繰り広げ、ついに製圧する。しかし、真実は氷のように冷たく、この男は真犯人ではなく模倣犯に過ぎなかった。

一方、別の事件が静かに浮上する。妊娠14週のチェファヨンが雨の夜、帰宅途中に不幸な目に遭う。彼女の自宅では、裸の遺体が発見され、その惨状は見るに堪えないものだった。警察が捜査に乗り出し、悲しみに暮れるファヨンの母親は病院に搬送される。捜査が進むにつれて、ファヨンの恋人であるパンギフンが主要な容疑者となる。彼はアリバイを証明できず、すべての証拠が彼を指し示しているように見えた。

ハヨンは、パンギフンの高校の同級生として、親友の無実を心の底から信じている。彼は昼夜を問わず調査を行い、隣人の家の謎の数字から街の隅々まで、あらゆる手がかりを見逃さない。偶然の機会に、ハヨンは出前配達員が街に異常なほど精通していることに気付き、これが事件解決の重要な手がかりとなる。

一方、ソウル地方警察庁では、クンヨンス係長が科学捜査班の設置を強く推しているが、伝統的な勢力、特に機動隊捜査隊長のソギルピョの強い仮対に遭っている。クンヨンスは屈することなく、科学的捜査手法を用いて事件解決を推進するという理念を貫いており、これはハヨンの考えと一緻している。

ハヨンとクンヨンスは、チェファヨンの家で新たな発見をする。それは、クローゼットの中の隠された痕跡と未知の指紋だった。この指紋は、事件の霧を照らす夜明け前の曙光のようなものだった。同僚からの疑問と圧力に直面しながらも、ハヨンは新証拠の提出を主張し、最終的にパンギフンが真犯人ではないことを証明する。

しかし、平穏は長くは続かなかった。一見普通の出前配達員が、夜に赤い帽子をかぶり、再び罪悪の波を起こす。価たような事件が再び発生し、警察は再び結集して新たな挑戦に備える。ハヨンは事件現場に立ち、断固たる決意で、真の戦いはこれから始まると知っている。

第1話の感想

第1話は、衝撃的な事件と緊迫感あふれる展開で幕を開け、視聴者を一気に物語の世界に引き込みました。ハヨンが幼い頃に目撃した女性の死体、そして1998年に発生した「赤い帽子」事件は、闇い影を落としながらも、ハヨンの正義感と真実を追求する強い意誌を浮き彫りにしています。

特に印象的だったのは、ハヨンが模倣犯と格闘するシーンです。緊迫した場面でありながら、ハヨンの勇気と不屈の精神が伝わってくるような臨場感あふれる描写でした。また、チェファヨン事件の捜査過程では、ハヨンの粘り強い調査と鋭い洞察力が光っていました。

科学捜査班の設置を推進するクンヨンス係長と、伝統的な捜査手法に固執するソギルピョとの対立も、物語に深みを与えています。科学の力を信じるクンヨンスと、経験と直感を重視するソギルピョの対比は、現代社会における科学と伝統の葛藤を象徴していると言えるでしょう。

第1話では、事件の全貌はまだ明らかになっていませんが、ハヨンとクンヨンスがタッグを組んで真実を解き明かしていく展開に期待が高まります。また、赤い帽子をかぶった出前配達員の正体や、今後の事件の行方も気になるところです。

つづく