麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~ 第12話 あらすじ/ネタバレ

王のワン・ソに対する警戒心は深まる一方となり、再び後晋への使者としてワン・ソを松岳から遠ざけようとします。ワン・ソはそれに異議はありませんでしたが、頼る者のいない解樹(ヘ・ス)のことを気にかけており、父王に解樹(ヘ・ス)を茶美院に残すように懇願します。しかし、この願いは解樹(ヘ・ス)を助けるどころか、王を解樹(ヘ・ス)の皇子たちへの影響力にさらに警戒させ、最終的に彼女を教坊に降格させ、どの皇子とも会うことを禁じてしまいました。

解樹(ヘ・ス)は突然の事態に多くを語らず、ただ運命を受け入れました。皇子たちとの別れを禁じられていましたが、それでもワン・ソに会う方法を見つけました。別れ際、解樹(ヘ・ス)はワン・ソに簪を返そうとし、不吉な人物とみなされている自分を忘れてほしいと願いました。しかし、ワン・ソは彼女を強く抱きしめ、簪を返すどころか、解樹(ヘ・ス)からの護身符として受け取りました。二人はこれが永遠の別れになるかもしれないと悟り、解樹(ヘ・ス)は深い悲しみと無力感に包まれました。

宮殿への帰り道、解樹(ヘ・ス)は背後から視線を感じ、振り返るとワン・ウクの姿がありました。二人は視線を交わしましたが、どちらも沈黙を選びました。ワン・ウクの冷たさと解樹(ヘ・ス)の孤独は、この瞬間、特に鮮明でした。かつて親密だった二人は、王位争奪によってすれ違い、ただ悔恨と心痛が残されました。

一方、ヨナ皇女は秘密が漏れる可能性のある人物を密かに排除していました。彼女は毒入りの茶を事前に飲んで嫌疑を免れ、皇后ユ氏が最大の容疑者となりました。ヨナ皇女はこれを機にユ氏に圧力をかけ、ファンボ氏に無礼なことをしないように要求しました。ユ氏も負けておらず、叔父のワン・シクレンと連絡を取り、彼の支援を得て、いざという時に仮撃する準備をしていました。

一年後、ワン・ゴンは太祖の遺訓を公表しました。その中には、次男にも王位継承権があることが明記されていました。この知らせに第3皇子ワン・ヨは希望を見出し、支持者を集めて宮殿に入り、王に自分をワン・ムとして推薦しました。しかし、彼の行動はワン・ジョンの不満と不安を招きました。一方、ワン・ヨはヨナ皇女を娶ることも計画しており、将来彼女を皇后にすると誓っていました。母はヨナ皇女に近づかないように忠告しましたが、ワン・ヨは二人は天作のカップルだと信じ、どうしても一緒にいたいと思っていました。

ワン・ヨとヨナ皇女がもつれている間、ワン・ウクも密かに様子を伺っていました。彼は表面上ワン・ヨと王位を争っていましたが、実際にはワン・ヨをワン・ムとして支持することに同意していました。しかし、ワン・ウクはワン・ヨの人柄には不満を抱いており、太祖の遺訓に従わざるを得ない状況でした。彼はヨナ皇女を情報源として利用し、ワン・ヨの動向を常に把握するつもりでした。

教坊では、解樹(ヘ・ス)は苦難の1年を過ごしました。彼女は重労働と侍女からのいじめだけでなく、心の痛みにも耐えなければなりませんでした。ワン・ジョンは何度かワン・ウクに助けを求めようとしましたが、ワン・ウクは全局を考慮して手を貸すことができませんでした。しかし、彼は夜遅くに密かに解樹(ヘ・ス)を訪ね、慰めを与えていました。解樹(ヘ・ス)は、これ以上誰にも自分のために危険を冒してほしくないと考え、ワン・ウクの助けを断固として拒否しました。

ワン・ソは使者としての任務を終えて松岳に戻ると、すぐに教坊で解樹(ヘ・ス)を探しました。彼は解樹(ヘ・ス)がこの場所で苦しんでいることに驚き、罪悪感と心を痛めました。過去の過ちを埋め合わせるため、ワン・ソはすぐに解樹(ヘ・ス)を教坊から連れ出すことを決意しました。しかし、解樹(ヘ・ス)はワン・ソの申し出を拒否しました。彼女はワン・ソに会うことで再び苦しい記憶が蘇り、それを受け入れることができないことを恐れていたのです。

この権力争いの中で、それぞれが自分の利益のために奔走しています。そして、チェ・ジモンの登場は、解樹(ヘ・ス)に希望の光をもたらしました。彼は解樹(ヘ・ス)に王のために安神香茶を淹れて、王の病気を和らげるように頼みました。解樹(ヘ・ス)は躊躇しましたが、最終的にチェ・ジモンの願いを承諾しました。おそらく、これが彼女が再び自由と尊厳を手に入れることができる唯一の機会なのでしょう。

第12話感想

第12話は、キャラクターの複雑な感情と権力闘争が交錯する、ドラマチックな展開が満載でした。解樹(ヘ・ス)の悲劇的な運命には胸が痛み、彼女が直面する困難に心を痛めました。ワン・ソと解樹(ヘ・ス)の別れは、切なくも美しいシーンでした。二人が抱きしめ合う姿は、彼らが共有してきた強い絆を象徴しており、彼らの愛が永遠に失われることはないことを示唆していました。

一方、ヨナ皇女とユ氏の確執は、さらに激化しました。ヨナ皇女は狡猾な策略でユ氏を追い詰め、王の寵愛を独占しようと企んでいます。ユ氏も負けじと仮撃の準備を進めており、今後の展開が気になります。

つづく