麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~ 第17話 あらすじ/ネタバレ

ワン・ソの陰謀

ワン・ソは城壁に石を混ぜることで遷都計画を遅延させようとするが、その企みはユー・ジーに見破られてしまう。ユー・ジーはワン・ヨに忠誠を誓っているように見せかけて、実は後百済の民の安否を気にかけており、ワン・ヨの駒となることを承諾していた。しかし、ワン・ヨの冷酷さは再び露呈し、後百済の難民に対する約束を果たすどころか、彼らを西京に送って苦役を課す。ユー・ジーはワン・ウクの前で自分の秘密を隠すことに必死になり、真相が明らかになることを恐れていた。

夜の襲撃

夜が更けると、ワン・ソ、ワン・ウク、チェ・ジモンの3人は王宮に忍び込み、ワン・ウンの亡霊を名乗って、心身ともに疲弊したワン・ヨに心理的および肉体的な二重の打撃を与える。ワン・ヨは恐怖のあまり倒れ、その後の権力交代の伏線を張る。ワン・ウクはワン・ヨの異変に気づくと、王位を奪おうと素早く動き出すが、それはすべて解樹(ヘ・ス)の予測通りだった。

解樹(ヘ・ス)の思惑

解樹(ヘ・ス)はワン・ソの運命の軌跡を知っており、ワン・ソの行動を黙認したが、唯一の要求はワン・ソが即位した後、兄弟を殺さないことだった。茶美院の平穏を守るため、彼女は宮女たちに外出を禁じた。しかし、解樹(ヘ・ス)がワン・ヨの寝宮に茶を淹れに行くことを余儀なくされると、心の緊張と不安は隠しきれず、ワン・ヨの疑念を招いてしまう。

権力の交代

王宮の外では、ワン・ソの軍隊が準備を整え、殺気立った叫び声が響き渡っていた。太后ユ氏は慌てて、家族の利益を守るために、ワン・ヨに弟のワン・ジョンに譲位するよう説得する。しかし、ワン・ヨは絶望と怒りの中で、母を寝宮から追い出し、譲位詔書を書こうとするが、葉わずに息を引き取る。ワン・ソは隙をついて王宮に入り、王位を奪い、ワン・ヨの手の中の詔書を破り捨てる。その内容は永遠の謎となる。

新しい時代

ワン・ソの即位により、高麗は新しい時代を迎える。しかし、権力闘争は収まらなかった。ユ氏はワン・ソへの敵意を強め、ワン・ソが王位を奪った窃盗犯であると確信し、家族の力を利用してワン・ソを打倒しようと決意する。一方、未来の王妃である解樹(ヘ・ス)は、宮廷では尊敬を受けているものの、孤独と不自由を感じていた。彼女にとって唯一の慰めは、ワン・ソとの相思相愛と、ユー・ジーとの occasional conversation だった。

真相と疑念

ある日、ユ氏は突然解樹(ヘ・ス)を呼び出し、譲位詔書の真相を暴こうとする。解樹(ヘ・ス)は仕方なく、ワン・ソの指示に従って、詔書はワン・ソに譲位されたと嘘をつく。この答えはユ氏を納得させることができず、彼女はワン・ソを打倒する決意をさらに固める。一方、ワン・ソは自分の地位を固めるために、容赦なく殺戮を行い、自分の王位を脅かす可能性のある人物を次々と排除していく。

それぞれの思惑

権力闘争が渦巻く宮廷の中で、ユー・ジーとワン・ウクも自分の将来を考えていた。ユー・ジーはパク・ヨンギュの脅迫を受けて、より深い渦中に巻き込まれ、最終的には身を守るためにパク・ヨンギュを殺してしまう。一方、ワン・ウクはユー・ジーとの結婚の準備を進める中で、家族の立場から来るプレッシャーに直面する。

チェリョンの未来

チェリョンもまた、自分の将来を模索していた。彼女はかつて愛のためにワン・ウクとワン・ウォンを助けて武王を殺害したが、今では過去の影を振り切って新しい人生を求めていた。ワン・ソの即位による大赦は彼女に希望をもたらしたが、宮廷で生き残るためには、より慎重に行動する必要があることを彼女は知っていた。

終わりなき戦い

このエピソードでは、権力、愛、家族、復讐が絡み合い、複雑で壮大な宮廷絵巻が描かれている。ワン・ソの即位は終わりではなく、新たな闘争の始まりである。解樹(ヘ・ス)、ユー・ジー、ワン・ウクらも、これからも自分たちの伝説を紡ぎ続けていく。

第17話の感想

第17話は、権力闘争が激化する中で、それぞれのキャラクターの思惑が交錯し、物語が大きく展開する重要なエピソードでした。ワン・ソの陰謀が明らかになり、ワン・ヨの死によって高麗に新しい時代が訪れる一方で、ユ氏の怒りや解樹(ヘ・ス)の孤独など、新たな問題も浮上しました。

特に印象に残ったのは、解樹(ヘ・ス)とワン・ソの複雑な関係です。解樹(ヘ・ス)はワン・ソの行動を黙認し、未来の王妃として宮廷で過ごすことになりますが、心の底では孤独と不安を感じています。一方、ワン・ソは解樹(ヘ・ス)を愛しているものの、権力闘争に巻き込まれ、苦渋の決断を迫られます。

また、ユー・ジーとワン・ウクのストーリーも興味深いものでした。ユー・ジーは後百済の民の安否を気にかけており、ワン・ソの陰謀に加担することになりますが、最終的には自分の信念に従って行動します。ワン・ウクはユー・ジーとの結婚を望んでいますが、家族の立場から来るプレッシャーに苦しんでいます。

つづく